みんなの暮らし、聞いてみた。

豊かな自然環境の
中で育む
子どもたちの感性。

木俣 知大さん

都心での生活から、自然豊かな高尾山の裾野へ移住した木俣さん。のびのびとした子育てがお子さんたちに与える影響についてきいてみました。

都心への通勤に便利なまちで、すこやかに暮らす

八王子に移住した理由を教えてください。

一番の決め手は、10年前に長女が生まれたとき、「子どもたちがいきいきと過ごせる環境で子育てしたい」と思ったからです。都心の公園にはやってはいけないことがたくさんあったり、車や自転車の交通量も多かったり。居住空間や庭も狭く、隣近所にも近いので、子どもたちにとって遊びにくいと感じるときも少なくありません。子どもの「やりたい!」を叶えられる環境で子育てしたいと思い、自然豊かな八王子に移住することを決意しました。

八王子に移住してみていかがですか?

鳥のさえずりで目が覚めたり、日常の中で自然を身近に感じられるようになりました。1時間かかる朝の通勤電車の時間も、始発駅なので座って仕事に集中することができます。電車の中で企画書を 1本仕上げたり、たまったメールを処理したりして、時間を効率的に使えています。また、週末の時間も充実するようになりましたね。車ですぐのところに自然に恵まれた里山や河原があるので、午前中に家事を済ませて、午後は森や河原で暗くなるまで遊んだりしています。他にも、中学生までの子どもに医療費助成があったりと、自然が豊かでありつつも、東京都内であるからこそ受けられる充実した行政のサポートもありがたいですね。

インタビュー写真

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子どもたちの感性を育む遊び場をもとめて

休日の過ごし方を教えてください。

最近は、子どもたちも成長してきたので、家族で自転車に乗って、里山や河川敷を駆け巡っています。子どもはのびのびと遊べて、大人も森林浴でリフレッシュできていいですよ。他にも、磯沼牧場さんのように、食べることと命の大切さを教えてくれる場所が身近にあることも八王子の魅力ですね。

小さなお子さんと安心して楽しめるオススメの遊び場はありますか?

八王子には、ベビーカーで行ける公園がたくさんあります。身近なところだと、陵南公園や宇津貫公園、高尾の森わくわくビレッジですかね。少し離れたところには、夕やけ小やけふれあいの里や長池公園もあります。近くにはオシャレなカフェやパン屋さんもあって、公園で遊ばせた後に、カフェで家族とくつろぐ時間も好きですね。妻曰く、「八王子はわりと道幅が広いので、子連れでの散歩もしやすく、女性が運転しやすいのも魅力」だそうです。妻はカメラが趣味で、子どもたちが自然の中で遊びを見つけて楽しむ様子を撮ってくれるのですが、その経験から今では撮影のお仕事をいただくこともあります。

インタビュー写真

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自然の中で遊びこむことで身につく。
考えて学ぶチカラ

自然環境と子育て、どう関係しますか?

自然の中には、様々な植物や昆虫にふれあう機会が多くありますよね。触ったり、匂いを嗅いだり...。そういった自然を通した学びが子どもたちの刺激になっていると思います。小さい頃から自然の中で育ってきた長女を見ると、世の中で求められている「アクティブ・ラーニング」の姿勢が身についていると感じています。先日、子どもたちと庭で家庭菜園をしたとき、どんな土にしたら良いか図鑑で調べて肥料を選んだり、廃材を使って可愛らしい柵を作ってくれました。最近では、長女が自分で育てた野菜を摘んできて、子ども部屋でキッズカフェを開いてくれました。カフェのような空間に自分で装飾したり、庭にあった花を綺麗に生けたり、自ら楽しんで作ってくれていて、小さい頃の経験が生きているなぁと感じています。

自然とふれあうことで、親子関係にも影響がありますか?

人工的な環境だと、どうしても大人が決めたルールに縛られてしまいがち。子どもの「やりたい!」を叶えてあげることが難しく、子どもがストレスを抱えてしまうことがありますよね。2歳になる長男は好奇心旺盛で、家の中ではいたずらをすることも少なくありませんが、庭に出れば草花や枝葉を使って遊んだり、昆虫など興味をそそられるものもたくさんあります。子どもの主体性が尊重できて、自然な親子関係を築きやすいと感じています。

「八王子ならではのライフスタイル」に興味を持った方に一言お願いします。

八王子は、都心から 40kmと近くにありますが、1,600種類の植物や 5,000種の昆虫が生息する高尾山をシンボルに、豊かな自然とそれらを活かした農業や牧場などの営みが、私たちの暮らしをとても豊かにしてくれます。まちと森が近いので、都心でのやりがいのある仕事も、自然と共生しながら子育てする暮らしも、きっとどちらも手に入れることができますよ。里山や清流の近くを散歩して、地元の農家や酪農家が育てた野菜や牛乳で食事をして、週末には豊かな森の中でリフレッシュして...。そんな健康的で心が豊かになる、のびのびとした子育てや暮らしを楽しむ方が、八王子でもっと増えるとうれしいですね。 (取材日:2020年3月)

インタビュー写真

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木俣 知大(きまた ともひろ)

都心での暮らしを経て、自然と共生した暮らしや子育て環境を求めて八王子へ移住。「森とともにある暮らし」「木のある暮らし」に魅了され、高尾山の麓での暮らしの魅力をSNS でも発信している。

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