みんなの暮らし、聞いてみた。

自分らしく輝ける
幸せな働き方と
暮らしを見つけて。

北原 喜代美さん

八王子市などが開催している「本気の創業塾」を卒業し、「森のこびと」を創業した北原さんに、八王子だからこそできた起業や働き方についてきいてみました。

やっと見つけた、自分らしい働き方

「起業」の夢はどのように叶えたのですか?

お菓子づくりが趣味で、若い頃に旅先のヨーロッパなどで本場のお菓子に触れ、「いつか人に喜びを与えられるようなお菓子を提供したい!」という想いをずっと心に秘めていました。そしてある日、共同経営者となる齋藤さん(写真左)と出会い、「彼女とならできる!」と思って起業を決意しました。でも、経営のこと、手続きや運営方法など、最初は分からないことばかりだったので、市・商工会議所・金融機関が一体となって応援してくれる「本気の創業塾」で、様々なノウハウを教えていただきました。起業するまではずっと定期収入のある暮らしをしていたので、家族には反対されましたが、今は「自分でものづくりをしたい」という長年の夢を叶えることができて幸せです。

創業塾ではどんなことを学んだのでしょうか?

お金の流れや損益分岐点、原価計算などの細かい経理や経営の基礎を教えていただきました。有名企業のOBの方が担当としてついてくださり、専門的な助言をしてくれました。他にも、実際に起業した先輩の体験談を直接聞く機会があったりと、とても参考になりました。創業塾を卒業した後も、定期的に講演会や交流会のお知らせをいただくなど、新しい刺激やご縁をいただいています。

インタビュー写真

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まちで待っていた多くの出会い

事業を軌道に乗せた「コツ」はありますか?

八王子朝市などのイベントに出店したことで、お客様や出店者のみなさんとの顔の見える関係が広がっていきました。八王子は毎週末どこかで何かやっていると言っていいほど、イベントが多いまちです。イベント出店中に他のイベント出店のお誘いをいただいたり、委託販売先などの卸先をご紹介いただいたりするなど、多くの出会いを通じて事業が広がっていきました。イベントの告知をSNSでご覧になったお客様から「『こびとさん』が出ると知って来ました!」と声をかけていただけるようになり、知名度も上がったことで、お店に来てくださるお客様も増えていきました。

起業家同士のつながりなどあれば教えてください。

オリジナルの製品を製造販売している方やハンドメイド作家さん、イベンターなどのお仕事をされている方など、イベントを通じて多くの女性起業家さんにお会いする機会があります。女性同士なので話が弾み、そこで生まれたつながりから知り合いをご紹介いただくなど、新しい関係が生まれていきました。女性が活躍できるまち、というのはとても心強いですし、励みになります。

インタビュー写真

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八王子は新たな一歩を踏み出せるまち。

お菓子づくりへのこだわりを教えてください。

材料の仕入れにこだわっています。市内の養鶏農場から産まれたばかりの新鮮な卵を仕入れたり、小麦も風味が豊かな国産小麦を市内の製粉会社から仕入れています。美味しいだけでなく、材料のルーツがわかる食材を仕入れることで、安心して召し上がっていただけるお菓子づくりをめざしています。駅前にある「はちチャレ」に出店したとき、「ここのカヌレが一番美味しいからまた買ってきてとフランス人の娘婿に言われたの」というお言葉をいただきました。外国の方にも、美味しさを評価していただけたことがうれしかったです。

起業を考えている方へのメッセージをお願いします。

私は起業パートナーである齋藤さんに出会えたことで、長年の夢だったお菓子屋さんを始めることができました。八王子のまちには、たくさんの出会いが待っています。創業塾ではあたたかく見守ってくださる方々と出会い、イベントでは起業仲間や応援してくれる方々と出会うことができました。ひとりだと大変なことも、仲間が一緒だと楽しく乗り越えることができます。起業を考えているけど、なかなか一歩が踏み出せない方は、ぜひ八王子で新たな出会いを見つけて、自分自身の可能性を広げていただけるとうれしいです。 (取材日:2020年3月)

インタビュー写真

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北原 喜代美(きたはら きよみ)

八王子市などが開催する「本気の創業塾」を受講して、菓子店「森のこびと」を起業。信頼できるパートナーと共に、女性2名で店舗を運営。イベント出店の他、卸しなどでも販売を展開している。

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