八王子の民俗芸能

八王子には、人々により伝えられてきたさまざまな芸能があります。天下太平や雨乞いなどの人々の願いのために舞われる「三匹獅子舞」、出初式などでみられる「木遣」、そして今や世界でも活躍する「八王子車人形」。八王子の地に根付いた民俗芸能は今後も守っていかなければなりません。

八王子車人形

八王子車人形八王子車人形は文政8年(1825)に現在の埼玉県飯能市に生まれた初代西川古柳(にしかわこりゅう)(山岸柳吉)によって、江戸時代末に考案されました。文楽系の三人遣いを、「ろくろ車」と呼ばれる車をおさめた箱に腰掛けて操る一人遣いに改良しました。右手で人形の右手、左手で人形の左手と首、さらに指で目・口・眉まで動かします。人形が舞台に直接足をつけて演技が出来るため、独自の躍動感が生まれます。このような構造は世界でも類がないといわれています。令和4年(2022年)3月に、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

郷土芸能