汚泥に該当する石綿含有産業廃棄物に対する申請手続き等の対応について

　特別管理産業廃棄物の「廃石綿等」及び産業廃棄物の「石綿含有産業廃棄物」の処理については、廃棄物処理法及び同法施行令により通常の産業廃棄物とは異なる規制を受け、それぞれに収集運搬及び処分の処理基準・埋立基準が設けられています。
この度、大気汚染防止法の令和2年改正（令和2年6月5日公布、一部の規定を除き令和3年4月1日施行）により、全ての石綿含有建材が特定建築材料として規制対象となり、従来の石綿含有吹付け材や石綿含有保温材等に加えて、新たに石綿含有成形板等や石綿含有仕上塗材が規制対象となりました。
これを受け、国は「石綿含有廃棄物等処理マニュアル」を改定し、これまで石綿含有仕上げ塗材について、施工当時に吹き付け工法で施工されたものは特別管理産業廃棄物の「廃石綿等」に、それ以外の工法で施工されたものは産業廃棄物の「石綿含有廃棄物」に区分してきましたが、工法を問わず産業廃棄物の「石綿含有産業廃棄物」として取り扱うこととしました。　　
また、「石綿含有産業廃棄物」は主に「がれき類」「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に該当するものとしてきましたが、石綿含有仕上塗材が廃棄物になったものは「石綿含有産業廃棄物」の「汚泥」に該当する場合があるとしました。
現在、八王子市では従前の同マニュアルに基づき、「石綿含有産業廃棄物」はその構成上「廃プラスチック類」「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」「がれき類」であるとし、産業廃棄物処理業の許可証を交付していますが、今回の同マニュアル改定に伴い、本市においても「石綿含有廃棄物」に「汚泥」を追加することとしました。
今後、本市の産廃処理業許可業者が「石綿含有廃棄物」の「汚泥」の取扱いを希望する場合は、以下のように手続きをお願いいたします。

1 申請等の手続き（産業廃棄物収集運搬業 ）

(1)収集運搬できる産業廃棄物の種類に「石綿含有廃棄物」の「汚泥」を追加する場合

　収集運搬できる産業廃棄物の種類に「石綿含有廃棄物」の「汚泥」を追加する場合の手続き等は下表のとおりとします。

※　石綿含有仕上塗材が廃棄物になったものは飛散性が高いおそれがあるため、耐水性プラスチック袋等により二重梱包を行うことが必要です。
※　変更許可申請の際に、二重梱包等運搬容器の確認を行います。
※　手続き不要の場合は、直近の更新許可申請の際に、同運搬容器の確認を行います。

(2) 積替え保管できる産業廃棄物の種類に「石綿含有廃棄物」の「汚泥」を追加する場合

　積替え保管できる産業廃棄物の種類に「石綿含有廃棄物」の「汚泥」を追加する場合の手続き等は下表のとおりとします。（申請又は届出の前に事前計画書の提出が必要）

※ 石綿含有仕上塗材が廃棄物になったものは、排出時に措置した二重梱包のまま運搬し、積替え保管を行うこととします。

2 許可証の記載

(1)事業範囲の記載方法

　事業の範囲の記載方法は、現状と同様となります。（記載例は下表のとおり）

(2)積み替え保管施設に関する記載方法

　積替え保管施設は、「汚泥（石綿含有産業廃棄物に限る。）」を追加します。（記載例は下表のとおり）

3 申請手続きについて

　申請手続きについては、産業廃棄物収集運搬業及び処分業の許可申請の手続きについて（内部リンク）をご確認ください。