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「八王子車人形」が国の重要無形民俗文化財に!

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八王子市が世界に誇る伝統芸能「八王子車人形(はちおうじくるまにんぎょう)」が、国の重要無形民俗文化財にふさわしいものとして、令和4年(2022年)1月21日(金)、国の文化審議会より文部科学大臣に答申され、同年3月23日(水)に、官報告示をもって、正式に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

本市に所在する文化財としては、国の重要無形民俗文化財の指定は初めてとなります。

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(以下、文化庁ホームページより)

1 文化財の所在地 東京都八王子市
2 保護団体 八王子車人形西川古柳座
3 公開期日 随時


4 文化財の概要 

(1)  文化財の特色       本件は、人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)の人形に代表される三人遣いの精巧な演技を、一人遣いで表現すべく工夫された芸能であり、幕末から近代にかけての我が国の人形芝居の変遷を知る上で、重要な位置を占める。現在、八王子市を含め東京都・埼玉県内の3地区にのみ残されている希少な伝承の一つで、かつて多数の座があった車人形が八王子において定着し、地域に根ざして伝承された歴史的な過程がうかがわれ、地域的特色も示して重要である。


(2) 文化財の説明       本件は、東京都八王子市に伝承されている、特殊な一人遣い形式の人形芝居である。 演者がろくろ車(箱車とも)と呼ばれる小型の台車に腰を掛けて人形を遣うところから車人形と呼ばれ、幕末から明治期にかけ、多摩地域及び埼玉県西部を中心に流行した。人形を持った演者は、人形の踵かかとに付けられた「かかり」という小突起を足の親指と人差し指で挟み、自身の足を動かしつつ、ろくろ車を活用することで、人形が歩く演技を行う。また両手の操作も三人遣いとは異なる工夫がなされ、人形の左手は弓手(ゆんで)という特殊な構造となっており、車人形では一人遣いで人形の両手足及び首(かしら)を遣うことが可能となっている。

この車人形は、江戸の人形浄瑠璃などで三人遣いを学んだ山岸柳吉(やまぎしりゅうきち)(初世西川古柳。1825~1897)が考案したと考えられるもので、明治前期に下恩方村(しもおんがたむら)(現 八王子市下恩方町)の瀬沼時太郎(せぬまときたろう)(1866~1939)が柳吉に入門した。以後長きにわたって、同地に居住する瀬沼家の代々が中心となり、八王子の住民たちと一座を構えて現在に至っている。

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