平成30年10月6日（土曜日）。澄みわたる秋空の下、八王子市役所会議室にて『八王子ブランドメッセージ　つくろう・えらぼうプロジェクト（通称、つく・えらプロジェクト）』の第4回ワークショップが開催されました。

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過去3回は、「みんなで八王子の魅力を出し合い」、「八王子の魅力をストーリーに仕立て」、「その魅力を体感するバスツアー」を実施。今回は、いよいよ最後のワークショップということで、ブランドメッセージの「市民案」（＝八王子でどんな暮らしができるのかの明文化）」の制作が行われました。

最初に、以前作成した3名の「ペルソナ（＝八王子で幸せになる仮想のターゲット像）」の物語それぞれに、タイトルをつけるというワークがスタート。
タイトルはすべて、「〇〇な人が△△できる物語」というルールに従ってつくるというルールが課されました。各グループ、これまでに自分たちで出し合った八王子の魅力やペルソナを振り返りながら、「こんなタイトルはどうかな？」「こういうニュアンスを入れたいな・・・」と議論を重ねていきます。

タイトル完成後、全員に「小学生の親」「静かに暮らしたい人」「社会貢献したい人」など、数十種類にものぼる人物属性が書かれた資料が配布されました。次のワークは、その中から「八王子でなら暮らしやすい未来をつくることができる」と思う人を、各自20枚ずつ付箋に書き出していくというもの。記入が終わったら、参加者全員の付箋を一枚の模造紙に貼り出していき、最終的に4人以上のメンバーがあげた属性だけを残します。これによって、「八王子での暮らしに特に向いている人」を示す「地域ヒートマップ」が完成しました。

ここから、いよいよブランドメッセージの「市民案」の制作へ。各グループ、3つのタイトルと地域ヒートマップをもとに、「八王子では、どんな人が、どんなふうに幸せになれるのか？」をひとことで表現する、という課題に取りかかります。
全4回のワークショップの集大成となる、最後のアウトプットということで、どのグループも今まで以上に議論が白熱。「いちばん伝えたいポイントはどこだろう？」「この言葉をなんとかして入れたい！」など、時間ギリギリまで頭を悩ませるグループもありました。

「市民案」の完成後、第2回ワークショップのときと同様に、ポスターセッション形式でのプレゼンテーションが行われました。各グループのプレゼンテーターは、「どういう発想からメッセージ案が生まれたか」「言葉にどんな意味や想いを込めたのか」を、これまでのワークを振り返りながら発表していきます。プレゼンを聞いていた他グループの参加者から、質問や疑問、そして「こんな風に説明したら？」「そのフレーズいいね！」といったコメントが次々と挙がっていました。

ポスターセッションの後、どのグループのメッセージ案が良かったか、参加者同士が投票。結果は、大接戦の末、グループ1とグループ3が最多票を分け合いました。グループによって強調する魅力や想定するターゲットも異なり、一足先にブランドメッセージ投票の気分を味わいました。

　＞各グループのメッセージ案

こうして、全4回にわたるワークショップはすべて終了。第1回から監修を務めていた河井教授から、「とてもレベルの高い、すてきなメッセージができあがったと思います。しかし、これで終わりではありません。これから生まれるブランドメッセージに触れ、八王子での暮らしに意味や魅力を見出してくれる人を増やしていくことが大切です。今後も、ぜひ当事者としてプロジェクトに関わり続けていってください」という言葉が送られると、会場からは大きな拍手が巻き起こりました。

今後は、コピーライターの森田さんが、ワークショップで発見した魅力や「市民案」をもとに、複数の「ブランドメッセージ候補」をつくります。

候補ができたら、プロジェクトは「つくろう」から「えらぼう」の段階に。
投票所の設置やｗｅｂ投票の実施など、皆さんが参加できる「市民投票」をもとに、いよいよみんなのブランドメッセージを決定します。

候補の発表は11月初旬、「市民投票」の開始は11月末の予定です。
みんなのまちの合言葉を、みんなでつくって、みんなでえらぶ。『つく・えらプロジェクト』に、引き続きご注目ください。