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其の十一 地名や石碑に残る地域の記憶
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地名や石碑にはどんな思いが刻まれている?
長い間同じ土地に住んでいると、人は地名に愛着を感じるようになります。また、路傍に残された石碑には、その場所の歴史を語り継ごうとした人々の思いが刻まれています。そこには、どのような思いや記憶がこめられているのでしょうか。各地域に残る地名や石碑の由来を紐解いてみましょう。
甲州街道イチョウ並木
「八王子」という地名の由来は、延喜16年(916年)に妙行という僧が現在の元八王子町にある深沢山の麓に庵を建て、牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子を祀り、八王子権現と称したという伝説に基づくといわれています。
八王子の「横山」「由井」「川口」といった地名は、古代から現在に至るまで使われ続けている地名です。千人頭や八王子千人同心の組頭の拝領屋敷があったことから地名になった「千人町」、大久保長安の屋敷裏門前にあった宿を「御門宿」または「於門宿」と呼んでいたことから転じた「小門町」、かつて、高台にあるのに湧き水が出て「高所水」と呼ばれていたことから転じた「御所水」など、そこに住んだ人や特徴的な地形にちなむ地名も多くあり、地域の歴史をしのぶことができます。
また、道端に建つ石碑や道標、橋の名称にも、その土地の歴史が刻まれています。それぞれの地名や石碑の由来を紐解くと、思わぬ発見があるかもしれません。
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はちおうじ物語 其の十一 地名や石碑に残る地域の記憶(PDF形式 7,288キロバイト)
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