令和5年度の教職員表彰結果(文部科学大臣、東京都教育委員会、八王子市教育委員会)
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教職員の意欲及び資質の向上に資することを目的として、顕著な功績があった教職員及び学校に対して、各年度に文部科学省、東京都教育委員会及び八王子市教育委員会から表彰が行われます。
令和5年度に各種表彰を受けた八王子市立学校の教職員についてご紹介します。
文部科学大臣優秀教職員表彰(個人表彰)
所 属 由木東小学校
職 名 主幹教諭
氏 名 槇田 留治
主たる功績
平成30年度及び令和元年度に八王子市教育委員会研究指定校として、「考えよう・伝えよう・深めよう~生活科・理科の学習を通して~」の研究推進に尽くし、授業研究で中心的な役割を果たした。問題解決的な学習の流れを児童自身が身に付けたことで、児童が目的をもって観察・実験の活動に取り組むようになり、考察や結論を書く中で生まれた問題が、次の問題解決的な学習へとつながる「由木東 問題解決モデルのサイクル化」を構築した。八王子市小学校教育研究会の理科部長として3年間、理科教育推進のため、リーダーシップを発揮し、理科部の成果を市内の小学校に広め、八王子市教育センターで行われている小学校科学教育センターにおいても、指導員を10年間担い、市内小学生に理科の面白さや楽しさを伝え、多くの児童の指導・支援を行った。
所 属 高尾山学園小学部
職 名 主幹教諭
氏 名 小畑 伸一
主たる功績
地域との連携等により、会社経営者やアーティストを講師として招き、総合的な学習の時間や学級活動のキャリア教育の充実とともに、特色ある学校づくりに貢献した。コロナ禍で児童の活動制限や自粛が続く中、学校の教育活動に期待を持たせ、児童の意欲を引き出した。地域のミュージシャンと連携した、うたをつくる「うたつくプロジェクト」では、6年生が自分たちの卒業歌を作成した。児童がオンラインを活用し主体的に学習する態度を育成することに成功し、学校行事の自粛ムードを払拭した優れた実践であった。この取組みは、地域のメディアにもとりあげられ、東京都小学校行事研究会でも発表されるなど、他地域の学校にも影響を与えるものとなった。
所 属 弐分方小学校
職 名 教諭
氏 名 杉野 佑
主たる功績
八王子市小学校教育研究会情報教育部副部長として、八王子市教員のICT機器に関する調査を行い、2022年3月、日中教育学会にて原著論文として発表した。校内では、教務主任と共にICT活用の学習指導とオンライン学習の活用を推し進めた。主にgoogle for educationとミライシードの活用を推進し、家庭にタブレット端末を持ち帰りオンライン学習ができるような体系づくりをした。ICT機器の活用マニュアルや活用事例をまとめ、ICT活用授業の校内基盤を構築し、全教員が活用できるようにした。児童がタブレット端末を家庭に持ち帰り、教員とオンラインで面談できる環境を構築したことで、不登校傾向の児童や教員の負担軽減にも繋がった。この取組みにより、コロナ渦においても教員と児童がそれぞれの環境で安心して情報共有できる環境を整えることができた。
文部科学大臣優秀教職員表彰(団体表彰)
団 体 名 横川小学校
代表者名 校長 松井 尚美
主たる功績
令和2年、八王子市教育委員会の研究指定を受け、Society.5.0の社会を力強く生き抜く児童を育成するために効果的なICT機器の使い方を研究し、実践を行った。令和3年、八王子市のGIGAスクール構想におけるパイロット校に指定され、市内全校に先駆けて一人一台の学習用端末が導入され、端末を活用した授業実践を行い、全校導入に当たっての八王子モデルを確立した。同年、東京都情報教育研究校の指定を受け、研究テーマを「どの子にも深い学びを目指す授業の推進~ICTの効果的な活用を通して~」に定め、授業研究を進めた。
東京都教育委員会職員表彰(団体表彰)
代表者名 校長 石倉 富男
主たる功績
令和2・3年度にはオリンピック・パラリンピック教育アワード校、令和4年度にはアスリート派遣事業実施校に指定され、メダリストとの交流を通して、子供たちの夢と希望を育み、運動意欲を高めた。また、コロナ禍での子供の体力低下の課題解決のため、「やりみずダッシュ」(陸上記録会)を実施した。スタート、トップスピードまでのダッシュ、ゴールまで駆け抜けるための全力走など、児童の発達段階に応じた指導を行い、体力向上を図った。また、外部人材を活用し、水泳の少人数指導による泳力向上、ネイティブスピーカーの登用による英語力とコミュニケーション力の向上を図った。
東京都教育委員会職員表彰(個人表彰)・八王子市教育委員会表彰
所 属 元八王子東小学校
職 名 主幹教諭
氏 名 坂井 梓
主たる功績
東京都教育委員会人権尊重教育推進校の指定を受け、平成27年度から令和3年度までの7年間、研究推進委員会の主任として、「自分も相手も大切にできる心の育成」等の研究主題を設定し、授業での「普遍的な視点からの取組」「個別的な視点からの取組」の実践や、ペア学年で人権の花を育てるなどの日常的な取組みを行うなど、校内の人権尊重教育を推進した。また、自らも研究授業を率先して公開するなど、新しい課題に取り組む姿勢が顕著である。
所 属 第四中学校
職 名 主任教諭
氏 名 木村 奈津江
主たる功績
平成26・27年度東京教師道場部員として、社会科学習指導について研究し、学んだ視点を基に研究を推進した。八王子市教育委員会研究指定校として、八王子市立第二小学校と共に小中一貫教育に関する取組みを進めた。9年間の連続性のある学びの実現には、教員の縦の繋がりが大切であると考え、小・中学校教員が学習指導・授業づくりを柱に、教科ごとに研究を進められるよう計画を立てた。また、教育委員会指導主事、小学校担当者及び外部講師等との連絡調整を適切に行い、二校の教職員を顔の見える関係、相談できる関係及び協働できる関係を導いた。
所 属 由木中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 吉田 昇
主たる功績
教務、生活指導及び進路指導主任を歴任し、どの分掌においても全校的立場に立ち、他の教師へ範を示し、学校教育の充実に向けて貢献した。令和2年度から2年間は、校内研究において、研究課題を「フラーリッシュ理論に基づいた教育活動の展開~不登校が生じない魅力ある学校づくり~」と定め、大学教授と連携し推進した。令和3年2月には研究発表会を開催し、実践報告を行い、他校へ向けて情報を発信した。令和3年度末には、校内研究の成果をもとに、大学教授と共著で「ポジティブ心理学を生かした中学校学級経営」という書籍の発行に尽力した。
八王子市教育委員会表彰
所 属 みなみ野君田小学校
職 名 主幹教諭
氏 名 亀田 慎也
主たる功績
タグラグビーチーム「七国スピリッツ」を指揮し、子どものプレーの特徴に合わせた指導を行い、全国小学生タグラグビー選手権大会にて、全国優勝4回、準優勝1回、3位2回という実績を残した。全国優勝4回という記録は、いまだ破られることのない大会記録となっている。平成27年には、「七国スピリッツ」がテレビ番組で特集され、さらに、平成28年には全国のタグラガーや保護者、指導者のために「タグラグビーの教科書 タグノート」を執筆し、その活躍は全国区にわたっている。
所 属 第一中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 田中 義久
主たる功績
陸上競技部の顧問として自身の専門性を生かした指導を行い、八王子市代表チームを率いて、市部対抗戦では男女ともに優勝、総合7連覇を果たすなど、多くの功績を挙げた。また、本市の中学校体育連盟部長として、市陸上競技大会を公認大会に格上げするために尽力した。さらに、八王子市駅伝大会では、市内全校への呼びかけ等により参加校の拡大に努め、昨年度に比べ、参加チームは10チーム増加した。関東大会においても八王子市選抜としての出場を果たしている。
所 属 第五中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 菅原 龍之介
主たる功績
技術科において、「主体的・対話的で深い学び」の実現を重視した指導に長年にわたり取り組んできた。平成30年度から令和3年度まで、八王子市教育委員会の新教育課程教科検討委員会技術部会に所属し、学習指導要領の改訂における変更点や、具体的な授業改善の視点をまとめた「はちおうじっ子指導資料」の作成を主導し、市内各校の円滑な移行に尽力した。また、子どもたちや家庭、関係機関と連携をとるとともに、複数の教職員で対応を行う体制を整えるなど、第五中学校の生活指導の中心的役割を果たした。
所 属 第五中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 小又 裕幸
主たる功績
令和3年度より教務主任として、教育課程の確実な実施に向けて、各教科の時数管理を週ごとに行うといった取組みや、企画調整会議の議事進行や各分掌との調整でリーダーシップを発揮するなど、学校運営に大きく寄与した。また、若手教員に対して、学校運営や学級経営のOJTのほか、具体的な指導助言を行うなど、教員の組織力向上にも寄与した。さらに、学習指導要領の改訂にあたっても、評価の変更点等を具体的事例にまとめて説明するなど、保護者への周知にも尽力した。
所 属 第七中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 村松 諭
主たる功績
平成26年度から令和4年度までの9年間、八王子市中学校教育研究会道徳部の研究授業を担い、数多くの授業公開を行うなど、研究に貢献した。また、令和3年度から八王子市中学校道徳認定講師として、八王子市の道徳教育の中心的役割を果たした。さらに、令和元年度には八王子市新教育課程検討部会中学校道徳部会、平成30年度と令和元年度には八王子市小中一貫教育施策推進委員会及び人権教育推進委員会に所属し、道徳教育・人権教育の発展に尽力した。また、第七中学校では、着任以来、道徳教育推進教員として、道徳授業地区公開講座の講演者依頼や道徳全体計画、年間指導計画作成の指導・助言を行い、同校の道徳教育の充実に努めた。
所 属 元八王子中学校
職 名 主幹教諭
氏 名 臼井 英樹
主たる功績
生活指導主任として全学年の生徒指導に携わり、傾聴を重視した指導の大切さを校内に広く伝えた。学校いじめ対策委員会では、いじめの未然防止のため、校内全教員に対し、いじめに発展しかねないトラブル等の事実の確認と対応方法を共通理解化させるなど、いじめ学校対策委員会の在り方を確立させた。また、いじめ防止に向けた校内研修や授業などにも積極的に指導助言するなど、担任が安心して授業に取り組めるような体制を築いた。さらに、保健体育科の授業において、生徒一人一人の能力や体力に応じた指導を実践し、生徒の体育への興味関心を高めることができ、コロナ禍における生徒の体力低下を少しずつ改善することができた。
所 属 由井中学校
職 名 主任教諭
氏 名 斉藤 康太
主たる功績
平成31年度に新教育課程検討部会の一員として、ひとつの課題を多角的な視点で考えさせる指導について、効果的な指導方法を検討し、学習指導案を作成するなど、技術科の見方・考え方の育成についての研究に貢献した。また、当該研究授業の映像を動画配信サービスに掲載するなど、周知にも努めた。令和2年度から令和3年度には、「主体的・対話的で深い学び」の研究を行い、授業改善や観点別評価の具体的な実践例をまとめた。さらに、「八王子市版指導と評価の一体化に向けて」の作成にも携わり、市内の技術科教員の指導力向上に寄与した。さらに、情報教育担当として、校内の研修会を企画・運営し、組織的にICTの活用を促進した。
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