八王子市では、令和5年度（2023年度）からスタートする新たな基本構想・基本計画「八王子未来デザイン2040」のなかで地域づくりを着実に達成していくために、地域づくりがめざす未来像を定めました。

未来像は、これまでの地域づくりの取り組みをもとに、「なぜ今、地域づくりが必要になるのか。」ということを改めて見つめなおしたうえで、地域と行政がそれぞれの役割や責任を踏まえながら、協力してその実現に向けて取り組んでいくものとしています。

この未来像を実現するためには、地域の活動団体や住民の皆様の協力が欠かせません。
八王子市の地域づくりがめざす未来像を多くの方々に知っていただき、地域の皆様と力を合わせて実現に向けて取り組んでいきます。

地域づくりの必要性

地域を取り巻く環境や社会環境の変化等により、解決困難な課題が顕在化している状況があります。
このような状況に対応していくために、地域と行政を変革することによる「地域づくり」を進めていく必要があります。

地域において顕在化している解決困難な課題として次の3つを捉え、「地域づくり」によってこれらの解決を図っていきます。

顕在化している解決困難な課題

1. 地域のなかで孤立を深め、不安を感じる住民の増加
2. 地域や住民のニーズが複雑化・多様化
3. 地域や行政を安定的かつ持続的に維持・運営していくことが困難に

地域と行政の役割・責任

変革に向けた2つの視点として、地域と行政それぞれの役割や責任を踏まえながら、地域と行政が協力して未来像の実現に向けて取り組んでいきます。

地域の姿（役割）

• 身近なところで安心できる、ゆるやかなつながりづくり
• 課題解決に向けた自立的・主体的な取組
• 持続可能な地域社会に向けたしくみづくり

行政の責任

• 地域のつながりづくり支援
• 各地域の実情に応じた施策・事業の展開
• 安定的で持続可能な行財政運営

地域づくりがめざす未来像

変革に向けた2つの視点である地域と行政、それぞれにとっての未来像を定め、その実現に向けて取り組んでいきます。

なお、この未来像は、「八王子未来デザイン2040」で定める「みんなで目指す2040年の姿」にも通じるものです。

「八王子未来デザイン2040」の詳細は、以下のリンクより御覧いただけます。
・ 八王子未来デザイン2040
 

地域にとっての未来像

1　多様なつながりをもとに安心して暮らせる地域社会

日常生活での顔の見える関係性のなかでの支えあい、担いあいを通して、誰もがずっと安心して住み続けられる地域をめざします。

2　地域の自立性・主体性を発揮

従来の制度の縦割りや分野の垣根を超えて、地域の実情やニーズを捉えた柔軟な課題解決を実現していきます。

3　将来にわたり暮らしを支える「新しい地域のつながり」

デジタル技術も活用しながら多くのステークホルダーとの連携を深め、地域の潜在的なポテンシャルを掘り起こしながら、持続可能な地域社会をつくっていきます。

行政にとっての未来像

1　地域に対する支援体制の確立

地域とともに地域づくりを進める行政の責任として、地域のことを地域と一緒に考えるしくみを構築します。
また、安心感の持てる分野横断的なつながりづくりを支援しながら、居場所や活動拠点の整備を進めます。 

2　圏域や中学校区単位での多様な施策・事業の展開

多様化・複雑化する地域課題に柔軟に対応するために、従来の制度の縦割りや分野の垣根を超えて、地域単位での施策事業の展開を図っていきます。
（ただし、全市規模で実施することが効果的・効率的である施策・事業については、これまでどおり行政で責任をもって、一元的・画一的なサービス展開を行います。）

3　役割とニーズを踏まえた「地域公共サービス」の実施

地域が担うことによってこれまで以上に効果的・効率的に実施できる事業や取組について模索しながら、地域と行政との役割分担によってニーズに合った「地域公共サービス」の展開、充実を図ります。

地域づくりの未来像の実現に向けて

中学校区を単位とした地域づくり推進会議の設置を進め、未来像の実現に向けた地域の取り組みを推進していきます。

市は、市役所（行政）のあり方や体制を見直しながら、地域により身近で使いやすい市役所を目指し、地域づくり推進会議の体制整備や財政支援、人的支援により地域をサポートします。