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緑地保全講習会~里山レンジャーズ~ 実施状況

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令和5年度に実施した「緑地保全講習会~里山レンジャーズ~」の実施状況をお知らせします。

講座概要

里山は、かつて人と自然が長い時間をかけて寄り添いながら築き上げてきた自然環境であり、人々の生活基盤であるとともに、多様な生物の住処として貴重な場所となっていました。また、みどりは二酸化炭素の吸収源以外にも、防災・減災、景観形成など多様な機能を持っており、その恩恵を享受しながら私たちの暮らしは成り立っています。

しかしながら、ライフスタイルの変化や土地所有者の高齢化により、良好な里山環境を維持することが困難になってきています。

残された自然環境を守り、次世代に継承していくとともに、みどりの多様な機能が最大限に発揮されるよう適切な管理を行い、みどりの「質」を高めていく必要があります。本講座は、里山(緑地)管理を主体的に行う知識・技術を身に着けた「里山レンジャーズ」として活躍する人材を発掘するための講座です。

※詳細は以下のリンク先よりご確認ください。

緑地保全講習会~里山レンジャーズ~(別ウィンドウで開きます)

実施結果

第6回  令和5年(2023年)12月2日開催

テーマ:「全6回の総まとめ」
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管理作業の様子
午前は前回に引き続き、緑地での作業を行いました。緑地を広げすぎると管理しきれなくなるため、今回は前回の刈り残しを刈りつつ、管理作業で発生した笹などの整理を中心に行いました。
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活動計画検討の様子
午後は、これまでの講座で学んできたことを振り返りながら、活動場所となっている谷野斜面緑地保全区域のこれからの管理について考えていただきました。この緑地には市街地内の緑地としては珍しく水辺があるため、「水辺の生物の保全と共存」を目標に1年間の活動計画を立てていただくことができました。
lecture_photo6-4 最後に修了証と記念品の授与を行いました。
約半年にわたる講座にご参加いただき、ありがとうございました。

第5回  令和5年(2023年)10月21日開催

テーマ:「実際のフィールドで必要な管理作業を行うことができるようになる」
 
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現場確認の様子
まずは前回の講義の振り返りも兼ねて、管理作業前の現場確認を行いました。
緑地内ではイカルやアオゲラなどの声が響き渡り、鳥たちにとっても重要な場所になっていることが伺えました。
また、前回作業を行った場所とは別に、ホソバシュロソウなど里山に特有の植物が自生しているポイントを発見しました。
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センサーカメラ確認の様子
(投影されているのはホンドタヌキ)
現場確認の際に前回仕掛けた2台のセンサーカメラを回収し、内容確認を行いました。
水場に仕掛けたカメラには、ホンドタヌキやハクビシンのほか、カケスやキジバトなどの鳥も確認することができ、動物たちにとって貴重な水場として利用されていることが確認できました。
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草刈の様子
センサーカメラの確認後、今回の現場確認で新たに見つけたポイントを中心に草刈作業を行いました。
笹がかなり茂っていたポイントでしたが、今回の作業で綺麗に切り開くことができ、また一歩植生の保全を進めることができました。

第4回  令和5年(2023年)9月9日開催

テーマ:「実際のフィールドで必要な管理作業を行うことができるようになる」
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植生調査の様子
今回から、市街地内の緑地保全のために市が指定している「斜面緑地保全区域」にて講習会を行いました。
初めに市職員より当緑地について簡単な説明を行い、その後、緑地管理をする上で必要な作業内容を整理するため、講師と共に現場を調査しました。
調査の結果、アナグマの巣穴や里山の指標種となるような植物が確認されたため、いくつかポイントを絞って管理作業を行うことに決めました。また、同時に緑地内2か所にセンサーカメラを設置しました。
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管理作業前の緑地
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管理作業後の緑地
午前の調査を踏まえ、午後は3つの班に分かれて管理作業を行いました。住宅地付近の場所や動物の通り道となりそうな場所、里山の指標種となる植物が自生している場所の周辺を重点的に草刈を行いました。
雨で足元が悪い中の作業となりましたが、作業前後では見違えるほど綺麗になりました。

第3回  令和5年(2023年)6月24日開催

テーマ:「安全管理に配慮した緑地管理作業を行うことができるようになる」
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安全管理・危険予知について
(講義・ワークショップ)
講師より、緑地管理作業に入る前に注意すべき箇所や危険な生物の紹介と対応について解説していただきました。
その後、2班に分かれ、提示されたお題を基に危険個所と対処方法について話し合い、発表していただきました。さまざまな視点から危険点・対処方法を指摘いただき、安全管理について学びを深めていただけたと思います。
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道具の扱い方について(講義)
緑地管理作業で使用する「草刈鎌」や「鋸」等の道具について、使用方法や注意点について講師より解説していただきました。
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緑地管理作業について(屋外)
これまでの講義を踏まえつつ、緑地管理作業の一環として鎌を用いた草刈作業を実際に体験していただきました。
安全に十分配慮した上での作業でしたが、クロスズメバチに襲われるハプニングもあり、自然の恐ろしさと安全管理の重要性を改めて感じる機会になったと思います。蒸し暑い中での作業となりましたが、皆さん集中して作業していただき、綺麗に草を刈ることができました。

第2回  令和5年(2023年)5月27日開催

テーマ:「周辺の環境や生態系に配慮した緑地管理計画の立て方を理解する」
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緑地管理計画について(講義)
講師より、緑地管理作業を行うにあたって、緑地管理の計画を立てることの重要性について説明していただきました。また、緑地の特性や動植物の保全の観点から、どのような管理作業がいつ必要となるか、解説していただきました。
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緑地管理計画を立ててみる(屋外)

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緑地管理の流れを立ててみる(ワークショップ)
講義を踏まえ、長池公園内の緑地をモデルに、緑地管理計画を立てるワークショップを実施しました。
二班に分かれて、緑地の状況や動植物の生息状況について調査を行いました。また、調査結果を基に、各班で緑地の現状と課題、そこから目指す緑地の姿を共有し、年間の作業計画をまとめていただき発表して、講師より講評をいただきました。

限られた時間での調査・作業となりましたが、どちらの班も皆さんで意見を出し合って、上手くまとめていただきました。
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応急救護について(講義)
八王子消防署由木分署の方々にお越しいただき、緑地管理作業中に起こりやすい怪我(切り傷・骨折)の対策・対処方法について、実践を交えながら解説していただきました。

第1回  令和5年(2023年)4月22日開催

テーマ:「緑地の現状と管理の意義を理解する」

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「市のみどりの現状と施策について」(講義)
オリエンテーションの後、これから活動していただくみどりについて理解を深めるため、市職員から「八王子市のみどりの現状」について説明しました。
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「里山の基本と生物多様性について」(講義)
次に講師より、かつて人々の暮らしに結びついてできた里山環境は、時代の変化に伴い荒廃しつつある一方、さまざまな生き物にとって重要な環境であることを解説していただきました。
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「里山の動植物について」(屋外)
講義を踏まえ、里山に生息する植物や生き物についての観察と里山管理の様子を学ぶため、長池公園内でフィールドワークを行いました。
講師より、普段見過ごしてしまうような植物や昆虫などの生き物について詳しく解説していただき、参加者からは「有意義な内容だった」・「公園内でその場その場の話を聞けて良かった」などの声をいただき好評でした。

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