現在の場所 :
トップ > くらしの情報 > 保健衛生・医療 > 保健所 > 感染症 > 結核について > 結核について

結核について

更新日:

ページID:P0002819

印刷する

結核という病気とその現状

 

結核は、昭和20年代まで「国民病」といわれ、日本人の死亡原因の第一位でした。
医療や生活水準の向上により患者数は減少しましたが、まだまだ過去の病気ではありません。

八王子市でも、年間約30人の新しい患者さんが報告されています。
結核の初期症状は風邪とよく似ています。咳や痰が2週間以上続いたら、早めに医療機関を受診しましょう。

また、結核は早期発見・早期治療を行うことも重要です。
症状がない場合でも市民検診や職場の健診等で年に1度は胸のレントゲンを撮り、異常がないかを確認しましょう。

八王子市内の結核新規患者数の推移(平成26年から令和5年まで)

八王子市内の結核新規患者数の推移(平成26年から令和5年)

症状

長引く咳(2週間以上)、痰、発熱、だるさ、胸痛、体重減少などが結核のおもな症状です。このような症状が続くときはすぐに医療機関を受診しましょう。
また、高齢者は咳や痰などの症状が出にくいと言われています。原因不明の発熱や食欲不振などがあるときは、結核も疑って受診してください。

感染経路

結核の患者さんが咳や痰とともに周囲に結核菌を排出します。その結核菌を吸い込むことによって感染します。

感染と発病の違い

結核に感染しても(結核菌が体の中に入った状態)、必ず発病(症状が出ること)するわけではありません。通常は免疫の働きで体の中に結核菌を封じ込めます。
一般に、感染しても発病するのは10人中1人から2人程度と言われています。

接触者健診について

発病しても痰の中に結核菌が出ていない軽症の場合は、周りの人に感染させる可能性はありません。
しかし、結核患者さんの咳や痰から出る結核菌が多く、接触の程度が密接なほど、周囲の人が結核に感染する機会が多くなります。
そのため、ご家族や関係者等必要な方には接触者健診(血液検査、レントゲンなど)を行います。

予防

結核菌に感染している場合、体の免疫力が弱まったときに発病しやすくなります。日頃から十分な睡眠と栄養摂取を心がけ、ストレスを避けるようにしましょう。
ただし、抵抗力のない赤ちゃんは、感染すると重症の結核を発病することもあります。
重症化を防ぐのがBCGワクチンです。赤ちゃんが1歳になる前に受けましょう。

治療

複数の抗結核薬を長期間内服します。(6か月から9か月が標準的な治療です)
痰の中に菌が出なくなれば、仕事や学業を続けながら外来で治療をすることが可能です。
内服は飲み忘れなく続けることがとても大切です。治療を中断したり、飲み忘れが多かったりすると治癒しないばかりか、多剤耐性結核(結核の治療に必要な薬が効きにくくなった結核)を引き起こす原因となります。
結核の治療には、規則的な服薬が大切です。
保健所では、全ての結核患者さんを対象に、服薬支援を実施しています。患者さんの生活に合わせて、医療機関・薬局・関係機関とも協力し、長期間の内服治療が継続できるようサポートしています。

保健所の役割

保健所は結核患者さんの療養支援、医療費の公費負担申請の窓口、ご家族や関係者の接触者健診などを行っております。
結核に関してのご相談は、八王子市保健所保健対策課までお寄せください。

世界結核デーについて

3月24日は世界結核デーです

このページに掲載されている情報のお問い合わせ先

健康医療部(八王子市保健所)保健対策課 感染症対策担当
〒192-0046 八王子市明神町三丁目19番2号 東京たま未来メッセ 庁舎・会議室棟5階
電話:042-645-5195 
ファックス:042-644-9100

お問い合わせメールフォーム