PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
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PCBの性質
ポリ塩化ビフェニル(PCB)は無色透明な油状の物質です。
水に溶けにくい、沸点が高い、熱分解しにくい、電気絶縁性が高い等、化学的に安定な性質を持っています。
この様な特性から、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、等に使われてきました。
PCBの毒性
脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告されています。
PCBが大きくとりあげられる契機となった事件として、カネミ油症事件があります。PCBが混入したことが原因で、米ぬか油による食中毒が発生しました。
一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着などから始まり、ついで、座瘡様皮疹(塩素ニキビ)、爪の変形、まぶたや関節のはれなどが報告されています。
PCBが使用された代表的な電気機器
変圧器(トランス)
コンデンサー
安定器
PCB廃棄物の分類
PCB廃棄物に濃度により、高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。
分類 | 高濃度PCB廃棄物 | 低濃度PCB廃棄物 |
---|---|---|
判明時期 |
昭和43年に発生したカネミ油症事件を機に毒性が判明 |
業界の調査により平成14年に汚染の事実が判明 |
PCB濃度 | 5000mg/kg超 (5000ppm超) |
0.5超~5000mg/kg ※塗膜、感圧複写紙をはじめとする可燃性の汚染物等については、 0. 5超~100000mg/kg (0. 5~100000ppm) |
判別方法 | 機器の銘板よりメーカー、型式、製造年等から判別 |
メーカーに確認し、汚染が否定できない場合は油の分析により判別 |
処理期間 |
令和4年(2022年)3月31日 (安定器は令和5年(2023年)3月31日) |
令和9年(2027年)3月31日 |
処理施設 | 中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO) | 国の認定処理施設(環境省のホームページに一覧あり) |
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