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其の四 中世の武士たちと「まちづくり」の礎
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武士たちが八王子のまちに遺したものは?
江戸時代以降、多摩地域における代表的な商業都市として発展した八王子。その発展の礎は、中世以降に八王子で活躍した武士たちによって築かれたといえるでしょう。武士たちが、覇権を争った戦乱の中で、八王子のまちづくりの礎として遺したものを探ってみましょう。
八王子城跡 御主殿庭園状遺構
八王子には、八王子城、滝山城をはじめ、初沢城、片倉城、浄福寺城、高月城など、多くの城が築かれました。横山党、長井氏、梶原氏などの武士、武蔵守護代をつとめた大石氏、戦国大名の北条氏などが、平安時代末期から戦国時代にかけて、八王子を勢力範囲にして活躍しました。彼らは、乱世の栄枯盛衰の中で、防衛拠点として、そして生活拠点としての城館を八王子に築きました。
関東の覇者となった北条氏康の三男氏照は、小田原北条氏の支城として最大級の城郭を深沢山に築きます。ここには守護神として八王子権現を祀っており、八王子城の名はこれに由来するといわれています。
滝山城下には、宿が設けられ、城下町が整備されていたようです。氏照が居城を八王子城に移す際には、城下町も移し、難攻不落の堅城を築城するとともに、町や宿などの都市基盤の構築にも力を入れていました。八王子城の城下町は、落城後に現在の八王子市街地に移され、八王子宿がつくられました。
関連ファイル
はちおうじ物語 其の四 中世の武士たちと「まちづくり」の礎(PDF形式 7,547キロバイト)
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