第27回都市景観セミナー

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第27回都市景観セミナー「マチナミドリ座談会」を開催しました

 令和5年(2023年)3月10日(金)に、まち・なかギャラリーホールで、川原晋さん(東京都立大学教授)、石川洋一郎さん(ランドスケープデザイナー)、三島由樹さん(ランドスケープデザイナー)、千葉優美子さん(学生)をお迎えし、まちなかの緑にフォーカスした座談会形式のセミナーを開催いたしました。

 中心市街地の未来の姿を描いた景観絵本「八王子まちなか 景観みらいものがたり」のお話に始まり、景観づくり、ひいてはまちづくりのお話にまで発展して、会場の参加者と一緒になって八王子のこれからについて考えることができました。

 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

景観絵本

景観絵本「八王子まちなか 景観みらいものがたり」についてはこちら

登壇者紹介 & 当日コメント

川原さん 

 八王子の中心市街地で「景観のルールを作りたい」といった話をもらった時は「無理です」と最初にお伝えました。しかし、市の景観担当者から熱意あるお話をいただいたので、『フロートビジョン』と言う手法を提案しました。フロートビジョンは行政計画に位置付けないことが特徴であり、実現性についてはあえて棚上げして、みんながやりたいと思う「とがった」アイディアを絵にするものです。
 セミナーでは会場にお集まりの皆様からもアイディアや助言をいただけたらいいなと期待しています。そして願わくば、まちづくりの仲間になってほしいと考えています。

石川さん

 「ランドスケープデザイン」はかなり範囲の広い仕事で、職能の垣根がありません。私の仕事の多くには「緑」が共通していますが、「緑」にはいろいろな捉え方があります。「緑」は植物そのものを指すことも多いですが、「人がいる場所を作ること」を緑と表現することもあります。
 景観とはみんなでつくるものです。セミナーに参加しただけで満足してしまうのではなく、自分で手を動かして、手を汚して、初めてまちづくりに関われるのだと私は考えます。私たちでフィールドの窓口は作るので、臆せず参加してほしいです。

三島さん

 八王子での最初の仕事は網代園の外構設計でした。今は各地で地域の環境改善につながるようなプロジェクトを複数展開しています。
 私がランドスケープデザイナーとして大切にしてきたのは、地域のみんなと一緒に作っていくということです。下北沢での取り組みでは、「緑を育む」という地域の文化を作る必要があると考えて、まずはコミュニティづくりに半年ぐらいかけて取り組みました。現在は約200人の参加者とともに『シモキタ園藝部』として活動しています。そこでは、みんなのやりたい想いから事業をスタートしていきます。

千葉さん

 研究室にこもるのではなく、フィールドで活動を行いたかったので、川原研究室で研究を行っています。
 市との共同研究として昨年5月から協議を重ね、研究室同期の和田と一緒に『景観絵本』の実現に向けたアクションを起こした1年となりました。私は網代茶屋の周辺スケッチに着目し、『アシナミドリ』を企画しました。景観絵本の実現に向けて現在実験的に行なっている取り組みを、今後はDIY的に継続して実施できる仕組みや体制が整っていくと良いなと感じています。

パネルディスカッション

 川原さんをコーディネーターとして、石川さん、三島さん、千葉さんの3名のパネリストが八王子のまちづくりについてディスカッションを行いました。パネリストの方々のお話は、自らの経験に基づいた実践的なもので、それを川原さんのテイストでまとめ上げることで、和やかでありながらも参加者をアクションにいざなうような熱意あるものとなりました。
 ディスカッションの内容については以下にまとめましたので、ご興味のある方は是非読んでみてください。会場の臨場感すべてをお伝えすることは難しいですが、登壇者たちの熱い想いを少しでも感じていただければ幸いです。

表紙

「マチナミドリ座談会」報告(PDF形式 2,221キロバイト)

アンケート結果

当日実施したアンケート結果について、以下のページにまとめました。

第27回都市景観セミナー アンケート結果
 

関連ファイル

「マチナミドリ座談会」報告(PDF形式 2,221キロバイト)

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このページに掲載されている情報のお問い合わせ先

まちなみ整備部まちなみ景観課
〒192-8501 八王子市元本郷町三丁目24番1号
電話:042-620-7267 
ファックス:042-626-3616

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