八王子市第五次特別支援教育推進計画

第五次特別支援教育推進計画は

　令和5年度（2023年度）からスタートする本市の基本計画「八王子未来デザイン2040」では、「生きる力を育む学校教育の推進」という施策の中で「児童・生徒に応じた支援の充実」という細施策を掲げ、「特別な支援が必要な児童・生徒に対する適正な就学環境の提供」「特別支援教育に関する理解促進と教員の専門性の向上」に取り組むこととしています。また、令和2年度（2020年度）からの本市の第3次教育振興基本計画「ビジョンはちおうじの教育」においても「特別支援教育の推進」を施策として掲げ、共生社会の実現を目指した特別支援教育を進めることとしています。
　特別支援教育の推進は、子ども一人ひとりの教育的ニーズを把握し、適切な指導と必要な支援を行っていくことです。この観点から教育を進めていくことにより、障害の有無にかかわらず、学習上又は生活上で困難を抱えている子どもや教育を受けるすべての子どもに対し、良い効果をもたらすことが期待できます。
　こうした考えの下、八王子市教育委員会は、平成 18 年（2010年）10 月に「特別支援教育推進計画」を策定し、その後第二次から第四次までの計画に基づき、特別支援教育を推進してまいりました。これまでの取組で、校内委員会を核とする組織的な支援体制の構築や学校サポーター等の人的支援の整備・充実等、一定の成果が得られたと考えています。
　この第五次特別支援教育推進計画では、「周囲の人たちに支えられ、すべての子どもが障害の有無にかかわらず、共に学び、互いを尊重し、助け合い、社会で自立できるよう、育成する。」という基本理念を掲げました。すべての子どもの自立と社会参加を見据え、多様性が尊重された安心できる環境の中で、障害のある子どもと障害のない子どもが可能な限り同じ場で共に学ぶことと、個に応じた学びを両立するインクルーシブな教育の充実に努めていきます。
　共生社会の実現を目指し、特別支援教育を進めていくことは、教育行政や学校関係者の取組や努力だけでは結実できません。保護者の方々をはじめ、市民の皆様と協働して、取り組んでまいりたいと考えておりますので、一層の御理解と御協力をお願いいたします。
（第五次特別支援教育推進計画「はじめに」より）