第24回都市景観セミナー

更新日:平成31年3月12日

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第24回都市景観セミナーを開催しました

平成31年2月23日(土曜日)に、クリエイトホール10階第2学習室で、本市景観アドバイザーである加藤幸枝さんをお迎えし、まちの景観を考えるきっかけをつくることを目的に「環境色彩ワークショップ」をテーマとして、魅力あるまちなみの外装色について学ぶ都市景観セミナーを開催しました。

自由な色の住宅模型とテーマを設けた住宅模型を配置し、まちなみを作っていくワークショップを体験していただいたあと、その実感をふまえ、講師の講演で知識を深めたり、視野を広げたりしました。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

講師 加藤幸枝さん プロフィール

八王子市景観アドバイザー

カラープランニングコーポレーション クリマ 取締役       加藤講師                       

セミナーの概要

(1)ガイダンス

 まちなみ景観課より、セミナーの流れやワークショップの流れついての説明

ガイダンス

(2)ワークショップ

 いろいろな色の住宅模型を敷地に並べてみなさんが魅力的だと思うまちなみを作ります。

【想定エリア】

・新しくできた住宅地 ・公園が多い ・駅徒歩20分程度(みなみ野駅周辺をイメージ)

グループワーク(1)

ステップ1 住宅模型を作ってみよう。

まちなみを作る住宅模型の展開図をのり付けし、各班で住宅模型を作りました。    

模型作成      

ステップ2 好きな色の住宅を選んで好きな敷地に設置しよう。

この住宅を選んだ理由とこの敷地を選んだ理由を自己紹介に兼ねてグループ内で発表しました。    

個人模型配置

【この住宅を選んだ理由】

・レンガの外壁がおしゃれ ・自分の家の外壁と同じ色 ・青系の暗い色が好き など

【この敷地を選んだ理由】

・公園が近いから ・南に庭が取れるから ・街路樹が近いから良い など

ステップ3 魅力的なまちなみを作り、まちなみの印象をグループで話し合おう。

 選んだ以外の住宅模型や植栽を並べ、まちなみを完成しました。また、グループ内でまちなみの印象についてグループで話し合いました。

 1グループ (1)


○街区の完成

 ◎1グループ

                             1グループ 1

【魅力的なまちなみのポイント】

・外壁の親和性でグルーピングした

・道路側に植栽をし、歩いている人が楽しくなるようにした

【まちなみの印象】

・色のテイストが似ていてまとまりがある

・緑がいっぱいあり、ガーデニング好きが住みそう


◎2グループ  

                      2グループ 1

               
【魅力的なまちなみのポイント】

・住宅は落ち着いた色とした

・学校周りは緑化を多くした

【まちなみの印象】

・全体的に落ち着いた印象

・緑が多くあって良い


 ◎3グループ           

                      3グループ 1

【魅力的なまちなみのポイント】

・北側に明るめな色を配置した

・南側から入ることを想定して緑地を設けた

・公園の周辺は落ち着いた色とした

【まちなみの印象】

・黄色の屋根が目立つ

・公園付近は落ち着いた印象で良い


◎4グループ

                      4グループ 1

【魅力的なまちなみのポイント】

・屋根色を合わせて外壁は自由

【まちなみの印象】

・赤や黄色が強く感じる

・薄い色が良いと思う


グループワーク(2) (テーマ別)

ステップ1 講師からテーマの説明

テーマ

 1グループ 「色相調和型」(黄赤系の色相で統一した住宅)

 2グループ 「類似色相調和型」(色相調和型より少し幅を持たせた住宅)

 3グループ 「トーン調和型」(色相は幅広いが、明るさ・鮮やかさを揃えた住宅)

 4グループ 「明るいトーン調和型」(色相は幅広いが、明るさ・鮮やかさを明るめに揃えた住宅)

テーマ説明   

ステップ2 グループワーク(1)のステップ2~ステップ3の手順でテーマ別のまちなみを作りました。

模型配置2  

【この住宅を選んだ理由】

・レンガの外壁がおしゃれ ・落ち着いた色が良い  など

【この敷地を選んだ理由】

・公園が近いから ・角地が好きだから など

○街区の完成


◎1グループ 「色相調和型」

                      1グループ2

【魅力的なまちなみのポイント】

・外壁の素材を合わせた(レンガ・ツートン等)

・明るい建物と暗い建物をまとめた

【まちなみの印象】

・落ちついた印象

・同じ色が並んでいて整理させた印象


◎2グループ 「類似色相調和型」

                     2グループ2

【魅力的なまちなみのポイント】

・レンガの建物を連続的に配置した

・外壁の素材を揃えた

【まちなみの印象】

・色が揃った明るい印象

・落ち着いた印象


◎3グループ 「トーン調和型」

                     3グループ2

【魅力的なまちなみのポイント】

・南側を緑系で北側を茶系とした

・外壁素材をまとめた(レンガ・ツートン・無地)

【まちなみの印象】

・全体的にまとまっている印象

・統一感を持ちつつ個々は個性を持っている


◎4グループ 「明るいトーン調和型」

                     4グループ2

【魅力的なまちなみのポイント】

・外壁のデザインを合わせて連続性を持たせた

・同系色の建物を揃えた

【まちなみの印象】

・やさしい印象

・まとまりがある印象

ステップ3 2つのまちなみを見比べて印象の違いをグループで話し合いました。

【2つのまちなみの印象の違い】

1グループ…(1)にぎわいがある (2)高級感がある 憧れの街

2グループ…(1)にぎやか (2)落ち着いているが単調な印象

3グループ…(1)多様性の中の調和 (2)調和の中の多様性

4グループ…(1)緑が引き立つ (2)全体的に明るく緑が引き立たない


ステップ4 グループ内で話し合った内容を各グループで発表しました。

(3) 講師から講評

加藤講師より、各班の発表に対して講評をしていただきました。


・全グループの良い点として、素材の連続性や屋根色を統一などグループワーク(1)でもテーマを持ってまちなみを作っていた点が良かったと思う。
・グループワーク(2)はテーマ(1)(2)の色相調和は街の特性として分かりやすいが、テーマ(3)(4)のトーン調和は街を形成するにあたって調整しにくい。開発地など最初からの調整が必要。3グループ、4グループはうまく調整していたと思う。

(4) 講 義

加藤講師にまちの色や環境色彩の先進地における事例について講演をしていただきました。

講義1

 
・環境色彩とは地域の特性を踏まえ、周辺との関係性を考慮し色彩を計画すること。その第一人者はフランスのカラリスト、ジャン=フィリップ・ランクロ氏。

・客観的な色のものさし、マンセル表色系は色を3つの属性(色相・明度・彩度)に分解・数値化したもの。日本工業規格(JIS)でも採用されている。

講義2

講義3

・騒色(そうしょく)問題として、地域の景観特性を考慮せずになんとなく色を決めることや個々が目立つ屋外広告物の乱立が問題となり、景観法の策定につながった。

講義4

講義5

・既存の環境に対し、今からできることとして、地域特有の色を尊重したり、地域の景観に馴染む「地の色」を選択することでまちの印象を整えていく効果が期待される。

講義6

・一見混在している色彩でも整理することでまとまった印象となる。

講義7

・永久的にあり続けるもの(建築物・舗装等)を「地」、動くものや変化するもの(花・昆虫・洋服等)を「図」として考える。

「地」としての色は落ち着いた色や木々の緑に馴染む色とし、「図」としての色は鮮やかで個々で映える色として使い分けることが重要である。

「地」を落ち着いた色とすることでより「図」が映える。

・国土交通省が策定した「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」を基に、今まで白が基本であったガードレール等をダークブラウン、グレーベージュ、ダークグレーの色とし、

 周辺と調和を図り、公共空間のまとまりや連続性を形成する色を推奨している。

・甲州市は、白のガードレールを市民と一緒に茶色(=甲州ブラウン)のペンキで塗るイベントを実施。

 ブドウ畑の中で白が目立っていた防護柵を田園茶色にすることで田園の緑が印象的に感じられるようになった。

講義8 

講義9 ⇒ 講義10

 まとめ

 講義、ワークショップを通じて、参加者の景観への意識の高さが伝わってきました。

 これからも、市民の思いをかたちにする八王子らしい景観づくりを進めていくために、より多くの市民に興味を持っていただき、

より多くの協議の場を提供できるような都市景観セミナーの企画について検討していきます。

なお、参加者からのアンケート結果は好評で、本セミナーに対する共感及び賛同のご意見を多数いただくことができました。

参加者の皆様、加藤講師をはじめ協力していただいた方々に厚くお礼申し上げます。

このページに掲載されている情報のお問い合わせ先

まちなみ整備部まちなみ景観課
〒192-8501 八王子市元本郷町三丁目24番1号
電話:042-620-7267 
ファックス:042-626-3616

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