第10回 地区まちづくりフォーラム

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フォーラムの写真

開催内容

開催日時

平成30年3月17日(土曜日) 午後2時から4時45分

場所

カサデホール(八王子市中町3-8)

参加人数

16名(ご参加された皆さま、ありがとうございました)

「みどり」をテーマにしたまちづくり@中町

講演

演題:「おもてなしのデザイン」 講師:まちづくりアドバイザー 宇野健一さん

演題:「中町と緑の幸せな関係」 講師:まちづくりアドバイザー 保清人さん

まち歩き

3つのグループにわかれ、中町地区まちづくり協議会のメンバーの先導のもと、中町界隈を散策。

あるグループのまち歩きのコース
料亭「すず香」(見学)→中町公園→キクヤビル→黒塀通り→置屋「ゆき乃惠」→中通り→見番→三番通り→(旧)見番→一番通り→お休み処(現駐車場)

まち歩きの写真2

グループワークによる意見交換

作業として、1枚目の模造紙には、まち歩きをしてみて、良かったこと、悪かったことを付箋に書き出し貼ってもらう。
2枚目の模造紙には、誰のため(例えば、女性?住んでいる人?観光客?)に向けたまちづくりの提案を考えてみる。 

フォーラムの概要

講演 宇野健一さん

まちは、人と同じいきものである。
少し油断すると、時代の荒波に取り残され、気がついたら、シャッター商店街や郊外のゴーストタウン化などが進み、まちは、放っておくと衰えてしまう。

人間の体の中に、善玉菌と悪玉菌がいるように、まちの中では、私たち一人一人が善玉菌である。
まちが健全であるためには、自分の敷地だけではなく、エリアでものを考える必要がある。一人一人のおもてなしのこころが、自分の敷地を超えて、はみ出ていくことが、結果的に、町全体の魅力が高まることにつながる。

20年前イギリスの郊外を訪れたとき、夕方6時頃でも外が明るいので、夕食を食べた後、子どもと外で遊んでいる人達を見て、みんなが楽しそうに暮らしており、くらしがまちそのものを表現しているように感じた。
その時から、日頃の暮らしをもっと大事にしていかないと痛感して、自分からできることにチャレンジしていく、そういう活動が大事だと思っている。
自分の敷地をまちにひらいていくことが大事であり、まちを歩く人が気持ちよくなるようなまちを目指す必要がある。

事例を写真にて紹介

今、宮城県の女川の復興に心血を注いでいるが、まちづくりを進めていく中で、誰でも通れる路地を意識してつくっている。垣根はつくらない、それぞれの敷地境にフェンスをつくるのはもったいない、小さい試みを連続させれば、豊かなまちなみがつくれると思う。 

講演 保清人さん

中町は、地域資源の豊かな、ある意味ひきの強いまちであると思う。
「全国都市緑化はちおうじフェア」では、三崎町公園、中町公園をボランティアの方々とともに、花とみどりで、おもてなし空間を演出した。中町公園は、「赤」と「黒」番傘を使って演出しました。

花とみどりで演出するだけでなく、ベンチをおいて、座るところを確保しました。全国都市緑化はちおうじフェアでは、300人位座っていただけたかと思う。
公共空間だけでなく、民地であっても、界隈緑化事業として、10センチ程のすき間であっても、みどりを増やしましょうということで、10店舗ほど協力していただいた。ユーロードを歩いていただけると、レガシーを感じていただけると思う。

中町の黒塀通りも、一部駐輪場化していたのを、中町地区まちづくり協議会が「みどり」で景観を整備しているので、後のまち歩きで見て欲しい。また、駐車場の緑色のフェンスを黒塀化したので、それも合わせて見て欲しい。
中町は、黒塀、柳、路地と良いところがある。その良さを広い駐車場で展開させてみるならば、代官山の蔦谷書店や、同じく代官山の「TENOHA」など、まちなかでもみどりをふんだんに使っているので、参考にできると思う。
今話したことをムービーにしてきたので、紹介します。

中町は、これまでもこれからもみんなが注目するまちなので、その中で、この場所に住んでいる人が、ライフスタイルを大事にしながら、暮らしそのものがブランドになっていくような、そういうまちづくりをしていきたい。 

グループワークによる意見交換

グループワークの写真

発表1グループ

料亭「すず香」を見学したときに、コンテナを移動させて、季節感をだしているなどヒントがあった。
誰のためのまちづくりかということで、女性を対象に、四季を感じながら、まち歩きができて、ランチをしながら、おしゃべりを楽しむという一連の楽しみができるようにするには、移動式のコンテナを利用して、お店のディスプレイのように季節によって移動させてみたらどうか。
ベースとなる「みどり」は、「和」の演出に使われてきた在来種と、アクセントに園芸種を使ったらどうか。

発表1グループ

発表2グループ

このエリアは、飲食のお店が多いが、住民も無視できない。また、八王子に住んでない人が訪れることもあるだろうから、ターゲットを絞り込むことは難しかった。
コンセプトは、「文化の薫るまち」。
提案としては、家族向けのマンションなど、住む人を増やすまちづくりで、神楽坂などはいい例ではないか。
また、歩行者が安心安全に歩けるまちということで、車両が通れないようにできないか。

発表2グループ

発表3グループ

誰のためというのは、将来の住民と観光客とした。まちづくりアドバイザーから、中町には、ひきつける力があるという話があったが、若者にも、観光客にもきてもらい、お金をおとしてもらうのはどうか。
コンセプトは、「伝統文化が薫るまち」。
提案として、きれいなまちなみをつくる、中町の文化を発信、公園のような多目的施設があると良いということで、現在中町が抱えている問題、八王子まつりでのトイレ不足や、柳が映えるようにするには、電線の地中化、黒塀は、インスタ映えするので、黒塀にあったみどりを増やしたらどうか。

発表3グループ

中町地区まちづくり協議会橋本会長より

本日は、中町をテーマにしていただきありがとうございます。
まちづくりをはじめたきっかけは、陸橋の石畳を中町に移設できないかと、芸者さんが「石」を投げてくれたことでした。
お店のシャッターを黒く、看板を白黒にできないかとお願いしたりしましたが、当時は、反発する方もいらっしゃいました。
先ほど、「まちはいきもの」という話があり、まちを黒くしたのが、徐々に波及してきています。
ただ、5~6年前に、小学校では「こわいまち」と言われているという話を聞いて、安全安心という部分についても考えていく必要があると思いました。
それには、「みどり」を活かしていく方法もあると思います。
これから先、このまちは変わっていくことと思いますが、本日いただいた意見を少しでも反映して、八王子には、中町という「いいまち」があると言われるような「まち」にしていきたいと思います。

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まちなみ整備部まちなみ景観課
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