多摩ニュータウンエリア |
79 夏至の日のLand-Mark(八王子)【作者】山口 牧生 80 化石【作者】大木 達美 「もし戦争があったならば、数万年後、八王子彫刻シンポジウムで製作されたこの作品は、多量に放射能の含まれた地層から、八王子市街の化石の一部として、未来人への20世紀からのメッセージとして出現する。アルミニウムとナットは20世紀の科学のシンボルとして、彫刻に打ち込まれた鉛は毒を暗示し、地層に含まれている多量の放射能は現代科学の失敗を、未来の人類に訴えるでしょう。 しかし、八王子市から出てくる化石は、団地・ビル・大学・自動車・公園・遊園地・彫刻の化石ばかりで、ミサイルや戦車の化石が出てこないのになぜ戦争になったのか、未来の考古学者は理解できないでしょう。 もし、数万年平和が続いたならば、この作品は、UFOや宇宙船のような不思議なものとして、八王子市民の中に存在しているでしょう。 私はこの作品が永久に化石にならないことを祈っている」と作者は語る。
81 八王子’88発芽【作者】五十嵐 芳三 「本小松石(安山岩)は採石された形に多様な表情がある。自然の形の中から、自然を見出すために彫刻をする。この作品は、生の源泉を象徴する意味で、大地に眠る種の発芽を表現したい」と作者は語る。
82 生【作者】酒井 良 「生きている物、特に人間が好きだ。石彫の中に生なる物の体温を刻みたい。」と作者は語る。
83 作品’88【作者】田中 康二郎 「石の上をはい回る鉄。鉄に縛られた石。石には鉄が似合う。」と作者は語る。
84 眼の城’88【作者】新妻 實 「アメリカでは、でかいことはいいことだという。ここのところ、大きな彫刻はいいとはいわない。この八王子で、今制作している大きな彫刻が、いい彫刻であるように掘っている」と作者は語る。
85 無限’88【作者】新妻 實 「アメリカでは、でかいことはいいことだという。ここのところ、大きな彫刻はいいとはいわない。この八王子で、今制作している大きな彫刻が、いい彫刻であるように掘っている」と作者は語る。
86 史雲 '80【作者】鈴木 徹 この作品は、ギリシア彫刻によくあるような、手足や首のない胴体だけの彫刻で、こうした技法をトルソーと言う。手足をとり、対象を単純化する中に、男性の肉体の美しさを表現している。
87 直径24000mmの円周上における1対2対4対の弦【作者】前川 義春 コンセプトと形態を出来うる限り単純化し、彫刻が自然の影響をうけつつ状態として風景と一体化し、長い時間をかけて完成に向う。作者の石に対する行為は自然と同化してしまわず、あくまで一線を画した上で痕跡を残しつづけられるものである。 88 風の標識No.42【作者】大成 浩 「ここ数年、私は様々な御影石でU字形を創り続けてきた。この形は風に響く音叉であり、風はこの谷間を通り過ぎていく。 風は時を越え、宇宙や時間を溶かしながら、流れ続けている。歴史の中で振幅するその時々の風に、この音叉は共鳴するだろう。 我々は、時代の流れを方向付けるための『風の標識』に成り得るであろうか。希望と願いを込めて、このシリーズを追求している。」と作者は語る。
89 記憶の尻尾【作者】高岡 典男 「『知覚された物事は人のそれぞれの記憶の壁の中に残り、記憶の塔(記憶の尻尾)として積み重ねられる。』
90 千年の道【作者】小泉 俊巳 「八王子市が明治以降、近代都市としての繁栄を築いた大きな要因のひとつとして、絹産業を抜きには考えられないだろう。もちろんそれは、日本の近代経済発展の大きな基盤でもあった。 その八王子絹産業興隆の象徴的存在であり、現在でも当時が偲ばれるものとして南大沢周辺には『絹の道』があり、豊かな自然の中に桑畑も多く見られた。 もちろん現在は当時のような絹産業の繁栄は見られないが、我々は先人たちの造り上げた歴史を忘れてはならない。また、我々の未来は、産業経済の発展とともに、自然との共存も考えていかなければならない。 それらのことから、私は今回の八王子市南大沢文化会館前モニュメントのメインテーマを「絹の道」とし、絹を天に伸び行く三角柱(顕微鏡写真で見ると絹糸の断面は三角形である)で表現し、当地域の未来への発展を表している。その三角形を支えるように集積する桑の葉は、自然との共存、そして、一枚一枚の葉を人々にたとえ、共に力を合わせることで、さらなる地域発展の希望をシンボライズしている。分散する繭玉は、この場所から新たな歴史が生み出される予感を表現している。 (当時)あと数年で西暦2000年を迎えようとしている。新しい千年の始まりである。絹の道が、大きな明るい希望あふれる未来へと続くよう、八王子市南大沢文化会館前モニュメントのタイトルを「千年の道」と名付けたい」と作者は語る。
91 みどりの風【作者】木内 禮智
92 集いの詩【作者】工藤 健
93 風に立つ【作者】工藤 健
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