腸管出血性大腸菌感染症について |
腸管出血性大腸菌感染症とは大腸菌は人間や家畜の腸の中に存在しており、そのほとんどが無害です。ただし、一部の大腸菌は下痢等の腹部の症状を起こすものがあり、「病原性大腸菌」と呼ばれています。その病原性大腸菌のうち、毒素を出して出血を伴う腸炎や、重大な合併症を引き起こすものが「腸管出血性大腸菌」です。 大腸菌は菌の抗原の種類によって分類されています。O157(オーイチゴナナ)は腸管出血性大腸菌の1つであり、病気を引き起こす最も代表的な細菌です。そのほかO26、O111など多くの種類があります。 多くの細菌性食中毒では原因菌を100万個単位で摂取しないと発症しませんが、「腸管出血性大腸菌」は強い感染力を持っており、100個程度で発症する可能性があります。また、子供や高齢者は感染すると重症化しやすいと言われています。腸管出血性大腸菌は、腹痛・下痢・血便などを主症状とする腸管感染症を起こします。 八王子市では平成27年に19件の届け出がありました。都内でも年間300件から400件の報告があり、夏季に多く発生します。患者は、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層にみられますが、全体的には小児に多く、都内では10歳未満の小児が感染者の約2割を占めています。 症状典型的な症状として、2日から9日(多くは2日から5日)の潜伏期間の後、激しい腹痛を伴う頻回の水様便、続いて血便が見られます(血便は出血に近い場合もあります)。発熱は多くの場合37度台と軽度です。症状は、まったく無症状の方から、重症の方まで様々です。 発症者の約5パーセントが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)などの合併症を起こし、時には死亡することもあります。 感染防止腸管出血性大腸菌感染症の感染経路は経口感染です。 菌に汚染された食品等を喫食することにより感染します。また、患者の便や菌のついたものに触れた後、手洗いを十分に行わなかったなどから、人から人への感染を起こす可能性があります。 菌に汚染した可能性のある場所は適切な方法で消毒を行う必要があります。 外食や調理の際の注意
個人衛生
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八王子市役所 健康医療部(八王子市保健所)保健対策課 感染症対策担当 住所: 〒192-0046 八王子市明神町三丁目19番2号 東京たま未来メッセ 庁舎・会議室棟5階 電話:042-645-5195 FAX番号:042-644-9100 |