20ページ その他のいろいろな障害 これまで説明してきた視覚障害や聴覚障害などのほかにも、いろいろな障害があります。 あなたのまわりにもいらっしゃるかもしれませんね。 内部障害 「心臓に障害があって、脈はくが不規則にくなってしまう人」「便を出すための直腸や、にょうをためておくぼうこうに障害があって、おなかに人工のこう門やぼうこうをつけている人」「血液をきれいにするじん臓に障害があって、病院で治療をうけている人」「肺などの呼吸をするための器官に障害があって、呼吸することが困難な人」などさまざまな人がいます。 このように、病気などによって心臓やじん臓など体の内部に障害があることを内部障害といいます。   外見からは障害があることがわかりづらいため、体の調子が悪くても、まわりの人から理解してもらえないことがあります。 21ページ 精神障害 うつ病などの病気のため、「繊細でストレスに弱い人」「仕事や勉強、外出をする気持ちがなくなる人」「人に相談できず、引きこもってしまう人」「実際にはない声が聞こえたり、ものが見えたりすることがある人」などさまざまな人がいます。 このように、精神の病気のため、みなさんと同じような日常生活がしにくくなる障害を精神障害といいます。 精神の病気はだれでもなることがあります。薬を飲んだり病院にかよったりして症状がよくなる人も多くいますが、再発することもあります。 外見からはわからないので、まわりの人にはなかなか理解されないといったなやみがあります。 このような人には、無理にはげますと、本人がストレスを感じることがあるので、できるだけ自然にせっしましょう。 22ページ 高次脳機能障害 事故や病気で脳が傷ついたため、「言葉が出にくい人」「新しい事を覚えられない人」「感情がコントロールできず、すぐにおこる人」「目では見えているが、片側の空間を見落としていまう人」など、さまざまな人がいます。 このように、事故や病気のため、言葉を使うことや記憶すること・考えること・身のまわりにあるものを認識することなどの脳機能の一部に障害があることを高次脳機能障害といいます。 まわりの人との関係などがうまくいかないなど、自信をなくしている場合も少なくありません。 このような人には、それぞれの特ちょうに合わせて、リラックスできる状況をつくったり、手助けをしたりしましょう。 23ページ 難病 原因が不明で、治療の方法がはっきりとわかっていない病気を難病といい、300をこえるさまざまな病気があります。 「手足がふるえたり、動作がゆっくりになったりするパーキンソン病」、「下痢と腹痛がよく起こるかいよう性大腸炎」、「全身の筋肉が弱くなって、つかれやすくなる重症筋無力症」といったさまざまな人がいます。 病気の症状には個人差があるので、同じ病気でも、とても状態が悪くて常に介助が必要な人もいれば、ほとんど問題なく日常生活を送っている人もいます. 外見からはわかりづらい場合が多く、また、難病になる人も多くはないので、なかなか理解されないといったなやみもあります。