18ページ うまく伝えることが苦手な人 ものごとをゆっくり理解する人(知的障害・発達障害)   私たちのまわりには、「言葉がうまく使うことができない人」「物事の理解がゆっくりとしている人」「自分の気持ちを伝えることが苦手な人」など、さまざまな人がいます。 これらは、小さいときから物事を理解したり、覚えたり、判断したりすることに困難がある知的障害や、生まれつき脳の働きに障害のある発達障害による場合があります。 このような障害のある人も、みなさんと変わりなく、いろいろなことができるのですが、人の話がなかなか理解しにくい、考えるのに時間がかかる、予定外のことが起きるとパニックになる、特定のものに強く興味があるなどの特ちょうがある人もいます。 19ページ 知的障害のある人、発達障害のある人がしてほしいこと 長い文章や早口で話すと分からなくなってしまう人や、難しいことを理解しにくい人は ゆっくりおだやかに、短い言葉で、わかりやすく話す。 例:「もうちょっと待ってください」ではなく、「あと5分待ってください」と伝える。 絵や写真など、実物のイメージがわかる物を使って伝える。 うまく自分の気持ちが伝えられない人には 笑顔で、相手のペースにあわせて話す。 予定外のことが起きてどうしたらいいかわからなくなっている人には とても不安になっているので、何に困っているのか、本人はどうしたいのか、やさしく声をかけて聞く。 障害がある人も、自分でできることがたくさんあります。 場合によってはそっと見守ることも大切です。