14ページ 手や足が不自由な人 自分で体が起こせない人(肢体不自由) 私たちのまわりには、手や足など体の一部または全部に障害があって、「歩くことができない人や歩きづらい人」「物を持つことができない人や物をつかみづらい人」「自分の力で体を起こすことができない人」「自分の力で座っていられない人」などさまざまな人がいます。 このような障害を、肢体不自由といいます。 足が不自由な人の中には、車いすを使ったり、杖をついたりして移動する人がいます。 また、義手や義足をつけて生活をしている人がいます。 15ページ みんなで考えてみよう   肢体不自由のある人が「困ること」を考えてみよう 「困ること」をなくす方法をみんなで話し合ってみよう 例1 車いすに乗った人が、狭い歩道を進んでいます。その歩道に、自転車が駐輪されています。 例2 杖をついた人が電車で立っています。その前で腕を組んで座っている人とスマートフォンを見て座っている人がいます。 16ページ 肢体不自由のある人がしてほしいこと 声をかけるときは 車いすを使う人に話しかけるときには、腰をかがめて同じ目線で話すようにしましょう。 つきそいの人がいても、必ず本人と話をしましょう。 つきそいの人とお話しするだけでは、本当に本人のしたいことがわかりません。 脳性まひなどの病気によってからだが不自由となった人の中には、言語障害(しゃべりづらかったり、声が出しにくくなったりする障害)のある人もいます。話しをしていることはわかるのですが、うまく話すことができないので、聞き取れなかったときは、本人に確認をとりながら話をしましょう。   手助けが必要なときは ドアを開けて先にとおってもらったり、急な坂道などでは、ひと声かけて車いすをおしたりするなどの手助けをしましょう。 高い位置にあるエレベーターのボタンを代わりにおしたり、手の届かないところにある物を代わりに取ったりする場合も、ひと声かけてから手助けをしましょう。 17ページ 覚えておこう 車いすについて 車いすは、歩くことができない人が移動するために必要なものです。 車いすには、自分で操作して進むもの、つきそいの人がおして進むもの、電動のもの、競技用のものなど、さまざまな種類があります。どれも、車いすを使う人が生活をしていくうえで、欠かせないものです。 歩道に自転車を置いたり、通路に物を置いたりすると、車いすを使う人が通れません。 車いすを使う人が通れるスペースをあけるようにしましょう。   パラリンピックって知っている? 世界のトップアスリートが陸上競技や水泳など様々な種目で競う合うオリンピック。 これと同じように障害のある人たちがいろいろなスポーツで競い合うのがパラリンピックです。 手や足がない人でも、義手や義足といった装具をつけて、走ったり、とんだりすることができるし、水泳だってできるのです。 これからはオリンピックだけでなく、パラリンピックにも注目してみてくださいね! ※障害者スポーツのしょうかいを27ページでしています。