7ページ 2 障害ってどういうこと?   目が見えない人、見えづらい人(視覚障害) 私たちのまわりには、視力や視野(見える範囲)に障がいがあって、「まったく見えない人」「ぼやけて見える人」「ものの右半分だけが見える人」「5円玉の穴からのぞくぐらいしか見えない人」など、さまざまな人がいます。 このような障害を、視覚障害といいます。 人によってものの見え方がちがうので、文字を読むことができても、歩くときに物にぶつかってしまう人や、物をさけて歩くことはできても、文字を読むことができない人もいます。 8ページ みんなで考えてみよう 視覚障害のある人が「困ること」を考えてみよう 「困ること」をなくす方法をみんなで話し合ってみよう 例1 点字ブロックの上に自転車がとめてあります。そこを白杖を持った人がとおろうとしています。 例2 信号のある横断歩道の前で、白杖を持った人が立ち止まっています。車の交通量が多いです。 9ページ 障害のある人がしてほしいこと 声をかけるときは  その人の前から、「何かお手伝いをすることはありますか?」などと声をかけましょう。知っている人ならば、「○○さん、こんにちは。私は□□です。」と名前をいうとわかりやすいでしょう。   説明をするときは 「そこにあります。」では、どこにあるのかわかりません。「あなたの右にあります。」など、相手の立場になって分かりやすく伝えましょう。 お店などでは、どんな商品を探しているのかを聞いて、その商品の説明をしたり、値段を伝えたりしましょう。 誘導するときは いきなり手を引っ張ったりせず、どのように誘導したらよいのか確認しましょう。 通常は、誘導する人が半歩くらい前に立ち、腕や肩につかまってもらい、歩く速度を合わせます。 曲がる方向や階段の昇り降りがある場合もきちんと伝えましょう。 10ページ 覚えておこう    「点字」って知っている? 点字とは、視覚障害のある人が指で読む文字です。 文字や数字などをポツポツと盛り上がった、横2列、縦3列の6つの点で表します。 「盲導犬」って知っている? 盲導犬は、視覚障害のある人の目の代わりとなって、人や物にぶつからないようにしたり、階段や駅の改札口などの場所を知らせたりするとてもたいせつなパートナーです。 とてもかわいいですが、仕事に集中できなくなるので、なでたり、食べ物を与えたりしてはいけません。 盲導犬のほか、聴覚障害のある人の耳の代わりをする聴導犬や、体に障害のある人の手助けをする介助犬という大切なパートナーもいます。