令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰
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株式会社アドニクス の 小島 要 氏、新家 隆広 氏、望月 知也 氏が「科学技術賞 技術部門」を受賞しました。
文部科学省では、毎年、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を、「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰しています。 科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的として、科学技術賞(開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門)、若手科学者賞 、研究支援賞、創意工夫功労者賞を文部科学大臣より授賞しています。
この度、令和6年度の受賞者として市内企業の株式会社アドニクス 小島 要 氏、新家 隆広 氏、望月 知也 氏 が「科学技術賞 技術部門 」 を受賞しました。
受賞者
株式会社アドニクス (住所:東京都八王子市台町4-45-15 アルカディア西八王子2F )
代表取締役 小島 要 氏
新家 隆広 氏
望月 知也 氏
業績「8センチメートル角の超小型人工衛星用通信機の開発」
従来の人工衛星用通信機は、人工衛星ごとに設計・開発・製造していた。また、専用ICやディスクリート部品と基板間配線を用いていたため、構造が複雑で汎用化が困難であった。よって、高コストで開発期間が長く、資金力のある組織しか宇宙産業に参入できなかった。さらに、近年のデータ量増大により、従来の通信帯域、通信速度では対応が難しくなってきていた。
本開発では、大型人工衛星用通信機と同等の信頼性を維持したまま、50kg級超小型人工衛星やキューブサットに収まるサイズに小型化し、この最小サイズを通信機の標準化仕様とした。
本開発により、どのような仕様であっても、一部分の変更のみで製造が可能となり、製造期間の短縮が実現した。また、モバイル製品で採用されているICに着目し流用することで、従来の通信機と比較して小型で高速・大容量の通信機を実現した。
本成果は、通信機の重量及び消費電力において従来比の1/5を実現した。これは人工衛星そのものの小型・軽量化につながり、国内宇宙開発プロジェクト全体の競争力の向上や民間企業、大学の宇宙産業の参画に寄与している。
株式会社アドニクス(外部リンク)
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