国内初の開催となるスポーツクライミング世界最高峰の大会「IFSCクライミング世界選手権2019八王子」が本市で開催されました。
日本人選手の活躍もあり、会場内では大きな歓声があがるなど、大いに盛り上がりました。

この大会は東京2020オリンピック競技大会の代表選考大会（種目：コンバインド）として開催され、日本選手では男子1位の楢﨑智亜選手、女子では2位野口啓代選手が東京2020オリンピックの日本代表に内定しました。

また、女子9位のブルック ラブトゥ選手も東京2020オリンピックのアメリカ代表に内定しました。

• 大会概要
• IFSCクライミング世界選手権2019八王子開催までの経緯
• 大会の様子
• 八王子市のおもてなし
• 大会のブランディングデザインが第99回ニューヨークADC賞に入賞
• 開催の記録 

大会概要

日時：令和元年（2019年）8月11日（日）から21日（水）

会場：エスフォルタアリーナ八王子（八王子市狭間町1453-1）

種目：ボルダリング・リード・スピード・コンバインド（複合）

大会結果等：www.jma-climbing.org/competition/archive/detail/IFSC-Climbing-World-Championships-2019/（外部リンク）

IFSCクライミング世界選手権2019八王子開催までの経緯

ボルダリングワールドカップの開催　

平成29年（2017年）、平成30年（2018年）にボルダリングワールドカップがエスフォルタアリーナ八王子で開催され、八王子市は大会PRや会場での通訳配置、選手・関係者を対象としたレセプションパーティーの実施などで大会開催を支援しました。その実績が評価され、「IFSCクライミング選手権2019八王子」の開催が決定しました。

2017大会の様子

2018大会のレセプションパーティでの八王子車人形体験

IFSC会長の来訪

平成30年（2018年）11月29日にIFSC（スポーツクライミング国際連盟）のマルコ　マリア　スコラリス会長と小日向　徹副会長が石森市長を訪問し、IFSCクライミング世界選手権2019八王子に向けた本市の支援や協力について依頼をされました。
石森市長も「本大会の八王子での開催は、東京2020大会に向け、多くのお客様を八王子にお迎えする好機となるだろう。しっかり応援していきたい。」と大会への期待を言葉にされました。

左から石森市長、マルコ マリア スコラリス IFSC会長、小日向 徹IFSC副会長

JMSCAとの合同による記者会見の開催

平成31年（2019年）2月22日、八王子市役所にて、市とJMSCA（公益社団法人　日本山岳・スポーツクライミング協会）の合同記者会見を開催し、「IFSCクライミング世界選手権2019八王子」の開催について、発表した。記者会見には、「クライミングアジア2018選手権」のボルダリングと複合で優勝した楢﨑明智選手も出席しました。

左から八木原 圀明JMSCA会長、石森市長、楢﨑 明智選手

大会の様子

八王子市のおもてなし

国内のみならず、世界中の様々な国から本市を訪れた多くの選手や関係者を歓迎するとともに、本市の魅力を伝えるため、様々な「おもてなし」を用意しました。

浴衣の着付け体験

海外からの選手や来場者に日本の伝統文化を体験してもらうため、包括連携協定を締結している「山野美容芸術短期大学」と協力し、浴衣の着付け体験を行いました。

3日間で延べ66名、18か国の方にご体験いただきました。

記念品の配布

「八王子」「クライミング」「日本らしさ」をイメージしたイラストを施した日本の伝統的な暑さ対策グッズ「扇子」を作製し、来場者へ配布しました。

EXPO出店

会場内のサブアリーナで開催された「EXPO」では八王子産の食材を用いた食品の出店や観光案内を行い、大会を盛り上げました。

ナツバルの開催

大会の開催を記念して、海外選手や観戦者が利用できる八王子の秋の恒例イベント「バルベリー八王子」が「ナツバル」として期間限定で開催されました。

大会への無料招待について

ボルダリング、リード、スピード、コンバインドの各予選に総勢50組100名の市民の皆様を招待しました。

招待チケットの種類および枚数

【ボルダリング】
　高さ5メートル以下の壁に設定された複数のコースを、制限時間内にいくつ登れたかを競う種目
　2017年、2018年のワールドカップをエスフォルタアリーナ八王子で開催しました。

【リード】
　ロープで安全が確保された競技者が12ｍ以上の壁に設定されたコースを登り、どこまで高く登れるかを競う種目
 

【スピード】
　高さ15mの壁をいかに速く登ることができるかを競う種目 

【コンバインド（複合）】
　東京2020大会で競われる種目。1人の選手がボルダリング・リード・スピード全てを行い競います。

大会のブランディングデザインが第99回ニューヨークADC賞に入賞

大会のブランディングデザインが第99回ニューヨークADC賞(ADC 99th Annual Awards)においてポスター部門でMERIT（佳作）に入賞しました。
ニューヨークADC賞とは、1921年に広告美術団体「アート・ディレクターズ・クラブ（ADC）」によって設立された世界で最も古い広告、グラフィック、出版デザインなどを評価する国際賞です。
2017年にOne Showを主催する「The One Club」と「ADC」が合併して「The One Club for Creativity」が設立され、ニューヨークADCの主催となりました

【参考】www.jma-climbing.org/article/2020/05/23/%20IFSCandJMSCA-Win-Merrit-at-NYADC/（外部リンク）

 開催の記録

大会に向けた開催経緯、本市の取組み等を記録としてまとめた「IFSCクライミング世界選手権2019八王子　開催の記録」を作成いたしました。ぜひご覧ください。

IFSCクライミング世界選手権2019八王子　開催の記録（PDF形式 7,195キロバイト）