森林パトロール隊による森林保全

　　

　高尾山には、豊かな自然を守る活動を行っている団体がいくつかあります。中でも古くから継続して活動を行っているのが、昭和42年（1967年）に結成された八王子森林パトロール隊です。この団体の特徴は、子どもたちが清掃活動をしながら自然を守り、ゴミの持ち帰り運動を展開してきたことです。こうした活動は、平成19年（2007年）に高尾山が「ミシュランガイド」の三ツ星を獲得したことや今日の高尾山人気に大いに貢献してきたといえるでしょう。
　現在も、子どもたちが高尾山の自然や歴史に親しみながら、それらを大切にする気持ちや仲間との友情、そして八王子への郷土愛を育む活動を継続しています。

自然体験を通じた魅力の発信

　高尾山の山頂には、インタープリター（自然解説員）が常駐する「高尾ビジターセンター」があり、展示や自然体験ツアーを楽しむことができます。麓には、自然体験だけでなく森林や林業について学ぶことができる「高尾森林ふれあい推進センター」や、国内有数の生物多様性を誇る高尾山の動植物を、見て、触れて、学べる「高尾599ミュージアム」があります。訪れる人々に、高尾山の豊かな自然環境や歴史文化の魅力を伝えています。