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市長コラム(「広報はちおうじ」毎月1日号に掲載)

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日本遺産の日を迎えて(令和4年2月1日号掲載)

今月13日は「日本遺産の日」。都内で唯一の日本遺産である「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」。本市の日本遺産を彩る29件の構成文化財を、市民の皆さんにより身近に感じていただきたいと考えています。

この度、構成文化財のひとつである八王子車人形が、国の重要無形民俗文化財として答申されました。本市では初の国指定重要文化財に指定される見込みです。八王子車人形は、市内小・中学校での体験学習や、伝統芸能体験・発表講座などで、若い世代にも親しまれています。また、市内外の催しで、ご覧になった方も多いと思います。今回、指定されることを市民の皆さんと喜びあうとともに、これまで車人形を守り伝えてきた先人たちや、伝承団体である西川古柳座及び関係の皆様の長年にわたるご努力に深く敬意を表します。

また本市は、日本遺産に認定された全国104の団体が参加する「日本遺産サミット」の、令和5年度開催候補地となりました。こうした機会に、本市の魅力を発信し、交流を深め、地域の活性化を図ってまいります。

新型コロナウイルス感染症の対応については、医療機関と連携しながら、保健所の体制強化やワクチンの追加接種などに全力で取り組んでいます。市民や事業者の皆さんとともに、感染防止対策をさらに徹底し、この第6波も乗り越えたいと思います。

市民力が紡ぐまちの未来(令和4年1月1日号掲載)

新年あけましておめでとうございます。今年は、多くの関係者の皆さんとともに準備を進めてきた大型事業が目に見える形で動き出す一年となります。

東京都が明神町に建設中の複合施設が間もなくしゅん工し、秋までに保健所が移転する予定です。現在の2倍の面積となる新保健所においては、コロナ禍のような非常事態に対応する健康危機管理体制をさらに強化してまいります。

10月には、同じ施設内に多摩地域最大の展示場「東京たま未来メッセ」がオープンします。本市の先端技術を有する企業と大学の集積や、日本遺産の構成文化財などの歴史文化資源を活かしたMICE戦略を推し進めながら、多摩地域全体の活性化に繋げていきます。

この他にも、昨年末には市民のサードプレイスとなる「八王子駅南口集いの拠点」整備のため、医療刑務所跡地を取得したほか、八王子インター北地区のイオンモール株式会社の2025年春の出店計画も明らかになったところです。市民の皆さんにはまちの新たなにぎわいと成長を実感いただけることと思います。

2040年を見据えた基本計画「長期ビジョン」の策定作業も佳境を迎えています。市民の皆さんからの声をもとに作成した「2040年の姿」を実現するための「重点テーマ」と「取組方針」などを掲げた素案を1月15日から公開します。多くの皆さんからのご意見をお待ちしています。

新春を飾る本号では、様々な分野でまちを盛り上げ、活躍している方々を紹介しています。市民の皆さんとともに力を合わせて、コロナ禍を乗り越え、「夢と希望を持てるまち」を実感していただけるよう、全力で取り組んでまいります。

感染予防と社会経済活動の両立をめざして(令和3年12月1日号掲載)

昨年来継続してコロナ禍への対応に邁進した本年も、残りあと1か月となりました。市民の皆さんによる感染防止対策の徹底とワクチン接種へのご協力により、秋以降は新規感染者数が減少し、人の流れも戻りつつあります。

一方で、ワクチンの効果を高めるため、3回目の接種を年明けの1月16日から開始します。2回目から8か月以上経過後に3回目の接種ができるよう、12月中旬から順次接種券を発送します。65歳以上の方へは、接種日・会場をあらかじめ指定した接種券をお送りし、予約手続きは不要となります。必ず希望者全員が接種できますので、安心してお待ちください。

また、緊急事態措置などで大きな影響を受けている市内の中小事業者を支援するため、本市独自の基準に適合する感染対策を講じ、安心して会食を楽しめる環境を整えている飲食店を「ファンファンプレイス」として認証する制度を創設しました。さらに、12月1日から「PayPay」によるポイント還元キャンペーンの第一弾を始めたところです。1月1日からは「ファンファンプレイス」認証店を対象にしたキャンペーン第二弾を実施しますので、市民の皆さんもどうぞご参加ください。

皆さんにとって、新年が人と人とのふれ合いと活気にあふれた1年になるよう、心より願ってやみません。どうぞ良いお年をお迎えください。

若い世代の声と力をまちの未来に(令和3年11月1日号掲載)

緊急事態宣言が解除されて以降、市民の皆さんの新型コロナウイルス感染症対策とワクチン接種へのご協力もあり、新規感染者数は大幅に減少しています。

コロナ禍に見舞われた昨年来、多くの行事が中止を余儀なくされましたが、今年1月の成人式の会場開催中止の判断は、新成人にとって一生に一度の機会であり、私も断腸の思いでした。それだけに、本市在住の大学生 恩田佑太さんが実行委員長となり「新成人応援プロジェクト」を企画しているという知らせを受け大変嬉しく思いました。青年会議所などとともに本市ゆかりの著名人の方々にも協力をお願いしながら準備を進めており、今月13日に開催されます。若い世代の熱意と行動力に、八王子の未来は明るいと感動し、市としても全面的に応援いたします。

令和4年1月の成人式の準備も着々と進んでいます。民法改正により成人年齢が引き下げられますが、本市では令和5年以降もこれまで同様20歳を対象に「二十歳を祝う会」として、開催していく予定です。

現在、策定を進めている、2040年を展望した基本計画「長期ビジョン」でも、これからの八王子を支える若い世代の声や力を取り入れた議論を行っています。夢と希望が持てる未来に向け、全世代が協力して20年後のまちの姿をともに考えてまいりましょう。

安心で便利なデジタル社会を目指して(令和3年10月1日号掲載)

誰ひとり取り残すことなく地域の中で支え合う「地域共生社会」。デジタル技術を活用してその実現を目指すべく、本市は現在、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」策定に取り組んでいます。

教育現場においては、「八王子市版GIGAスクール構想」に基づき、市立学校に通うすべての子どもに、一人1台の学習用端末を導入し、学びの充実を進めています。今号で紹介している介護予防のポイント制度「てくポ」や、現在準備中の市内中小事業者の支援と市民の皆さんのキャッシュレス化を後押しする、電子決済へのポイント還元事業の実施なども、市民生活をより便利に、豊かにしていくための新たな施策です。

スマートフォン一台で様々なサービスを受けることができるデジタル社会。時間や空間に捉われることなく、新たな可能性が広がり、利便性が高まる一方で、個人情報の保護やセキュリティ対策など、新たな課題にもしっかりと対応していかなければなりません。基本的な知識や使い方を習得し、ルールやマナーを守ることがもとより、今後、拡大されるマイナンバーカードの活用も含め、市民の皆さんにも積極的にデジタル社会の構築に関わっていただければと思います。

本市では、すべての市民がデジタル化による恩恵を実感できるまちづくりを進めてまいります

コロナ禍での災害に備えた準備を(令和3年9月1日号掲載)

7月以降、記録的な大雨により全国各地で被害が発生しています。近年は、気候変動により、「過去に例がない」と言われるような大雨が多発しているのが特徴です。本市には、3600箇所を超える土砂災害警戒区域が指定されています。日頃から、行政はもちろん、市民の皆さんにも身近な場所で被害が発生するかもしれないという危機意識を持っていただきたいと思います。市で配布している総合防災ガイドブックなどを活用しながら、この機会にご家庭や地域で災害に備えた行動などをぜひ話し合ってください。

7月中旬から、新型コロナウイルスの陽性者が急増しています。市内の医療機関は満床状態が続き、自宅療養者が千人を超えるなど、地域医療はまさに災害級というべき厳しい状況です。そこで市では、医師会などと協力し「地域医療体制支援拠点」を独自に設置し、市内医療機関と情報共有することで、必要な医療を早期に受けられる体制の整備を進めているほか、災害時には自宅療養者用の避難場所を確保することとしました。

コロナ禍においても自然災害は待ってはくれません。改めて感染防止対策の徹底と、感染拡大防止の決め手となるワクチン接種へのご協力をお願いいたします。引き続き、市民の皆さんや関係機関と力を合わせながら、防災・減災に取り組んでまいります。

東京2020大会から、未来へ(令和3年8月1日号掲載)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開幕しました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により一年延期され、ほとんどの競技が無観客での開催となりましたが、世界中から一流のアスリートが集まり、東京を舞台に躍動する姿に心を熱くしている方も多いのではないでしょうか。

市内小・中・義務教育学校では、オリンピック・パラリンピック教育として、出場国や競技などを学習し、各国大使館へ折り鶴や感想文を贈るなど、交流を行っており、これを機に、今後も親交が深まることを期待しています。

本市での事前キャンプ後に本番に臨む米国スポーツクライミングチームとの、ホストタウンとして直接の交流は叶いませんでしたが、市民の皆さんにはご自宅から声援を送っていただければと思います。
57年前の前大会では、小学生であった私自身、左入町の沿道で旗を振りながら自転車競技を観戦し、胸が高鳴ったことを今も鮮明に覚えています。

今回は会場や沿道での応援こそできませんが、選手が自らの限界を超えようとする姿から、次世代を担う若者たちが、挑戦することの大切さを感じ、世界に視野を広げ、記憶に残るものを得ることは、素晴らしい財産となります。この大会が、皆さんの思い出となり、未来へとつながることを心から願っています。

公園で心と体の健康増進を(令和3年7月1日号掲載)

4月28日に、新たに「明神町なかよし公園」が開園しました。この名称は第四小学校の児童231名が応募した候補の中から選んだものです。遊具も同小の児童や周辺の保育園・幼稚園の園児たちの意見を元に設置しており、近隣の皆さんの思いを形にした公園となりました。新しい憩いの場所として、地域の様々な絆を育んでいくことを期待しています。

本市は市域が広く、都内で最も公園数が多い自治体です。市内各所に特徴的な公園があり、その中のいくつかを本号で紹介しています。感染症対策にご協力いただきながら、公園を心と体の健康増進の場としてご活用ください。

さて、本市は高齢者へのワクチン接種について、全国と比較しても早いペースで進んでいます。6月の下旬からは、60歳から64歳の方の接種を開始し、現在は16歳から59歳の方へ接種券をお送りしています。また、在宅療養中や入院中で会場での接種ができない方への対応を個別に進めています。国・都による大規模接種や職域接種など、様々な機会も活用いただきながら、希望者全員が少しでも早く接種できるよう、環境整備に努めてまいります。

ワクチン接種は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための切り札と言われています。市民の命と健康を守るための取り組みを全力で進めてまいります

日々の積み重ねで持続可能な社会を(令和3年6月1日号掲載)

「人口50万人以上の都市」におけるごみ排出量の少ない自治体ランキングで、本市が3年連続で全国1位となりました。これは、市民・事業者の皆さんとともに、ごみの分別・削減を進めてきた成果と考えております。

中でも、本市で収集されたリサイクルできる資源物の総量は前年度より450トン増加しており、市民の皆さんのごみ減量意識の高さを改めて実感しました。また、小学校では、給食の食べ残しを減らす「スクールアクション『もったいない』大作戦」を全校で実施したほか、事業者の皆さんには約200店舗で、「完食応援店」として食品ロスの削減にご協力いただいています。分別やリサイクルなど、皆さんの日々のご努力に深く感謝するとともに、引き続きのご協力をお願いいたします。

地球温暖化の原因となっている二酸化炭素排出量の削減は、今や国際社会での大きな課題です。ごみ量の削減により、ごみ処理で発生する二酸化炭素は確実に減少します。日常生活のさまざまな場面で、今できることを着実に積み重ねていくこと、そして、その行動が新たな生活習慣となることで、誰もが環境の改善に寄与することができます。引き続き資源の循環を推進し、持続可能な社会の実現を目指してまいりましょう。

安心のワクチン接種に向けて(令和3年5月1日号掲載)

新型コロナウイルス感染症の都内の感染増が続き、本市は「まん延防止等重点措置」の対象区域に指定されています。市民の皆さまには日中を含めた不要不急の外出を控えていただくなど、感染拡大防止行動の徹底を改めてお願いいたします。

3月1日号の本コラムでもお伝えしたとおり、コロナ対応に従事されている医療関係者の皆さんへ、本市ゆかりの品とともに市民の皆さんからのメッセージをお届けする「八王子エール便」の取組を進めています。本号ではそのメッセージの一部を紹介していますので、是非ご覧ください。大変多くの温かい言葉をお寄せいただき心より感謝いたします。

4月からは、65歳以上の市民を対象としたワクチン接種がスタートしました。予約開始初日に1時間半で全ての予約が埋まってしまい、一刻も早く接種したいという多くの市民の皆さまのご希望に添えなかったこと、また予約に大変なご苦労をおかけしたことを心よりお詫びします。

予約サイトのアクセス容量と電話回線を増強し、5・6月分の予約を新たに開始します。次の予約では、接種希望者全員に対応できるだけの十分な予約枠を用意しています。希望者全員が一日も早く接種できるよう全力を尽くしてまいりますので、安心してお待ちいただくようお願いいたします。

新年度のスタートにあたって(令和3年4月1日号掲載)

開館当初からオリンパスホール八王子の愛称で親しまれてきた八王子市民会館が、ネーミングライツ・スポンサーの変更に伴い、4月から「J:COMホール八王子」となります。新たなスポンサーの株式会社ジェイコム東京には、地域に根差したケーブルテレビネットワークと連動した相乗効果を大いに期待しています。

また、今月29日には新規事業の一つである「桑都日本遺産センター 八王子博物館」が八王子駅南口に開館します。昨年6月に都内で唯一の「日本遺産」に認定された本市のストーリー。伝統文化を守り伝えてきた桑都の物語を市民の皆さん、そして八王子を訪れた多くの方にも知っていただけたらと思います。

そして、4月から新たな年度の市政運営が始まります。総額4400億円の予算を編成し、都内の自治体で最初となるワクチン接種をはじめ、地域経済支援などの新型コロナ対策を実施するとともに、八王子駅南口集いの拠点や給食センターの整備などの未来への投資となる取り組みも着実に進めてまいります。

たゆまぬ行財政改革の推進と健全財政の維持に努めてきたことにより、昨年度の7次にわたる新型コロナ対策の補正予算と、過去最大となる新年度予算を編成することができました。引き続き行政の効率化を進め、市民サービスの向上に取り組んでまいります。

拡がる支援の輪(令和3年3月1日号掲載)

本市では、ふるさと納税を通じて新型コロナウイルス感染症対策を支援する取組への寄附金を募集しています。現在、市内外から五千万円近くものご支援をいただいており、心温まるお気持ちに深く感謝いたします。

いただいた寄附を活用し、コロナ対応に従事されている医療関係者の皆さんへ、感謝のメッセージを添えて、八王子ゆかりの品を「八王子エール便」としてお送りする準備を進めているところです。次号の広報はちおうじにメッセージ用カードを折り込みますので、多くの市民の皆さんから温かいメッセージを返送いただければと思います。

一方で、コロナ禍にあって全国の牛肉需要が減っていることから、本市の姉妹都市である北海道苫小牧市の和牛「北雪牛」を使用した学校給食を市内小中学校で提供しました。給食を食べた児童から、苫小牧市に直接お礼と激励のメールを送ったという話も聞いており、子どもたちならではの交流の輪が生まれていることを嬉しく感じています。

コロナ禍での厳しい状況が続く中、市民の皆さんのご協力により、市内の新規感染者数は緩やかな減少傾向にあるものの、依然として予断を許さない状況です。今後は感染症対策の重要な一手となるワクチン接種に向けた準備に、国・都・八王子市医師会と連携しながら、力を尽くしてまいります。

未来の担い手として(令和3年2月1日号掲載)

昨年末から新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大が続き、新年早々に、「緊急事態宣言」が再発出されました。本市においても施設の貸出を夜8時以降は行わないほか、イベントも延期や中止をするなど、市民の皆さんのご協力とご理解をいただきながら、感染拡大防止の徹底に努めています。

特に1月11日の成人式は、会場開催を中止し、動画での配信のみ行うという苦渋の決断をしました。新成人の皆さんやご家族のお気持ちを考えますと、断腸の思いでした。

「成人の日」当日は、急なお願いではありましたが、事業者の方のご協力もいただき、市内8か所に分散してフォトスポットを設け、また、お祝いのポスターを、地域の皆さんに貼っていただくなど、まちを挙げてお祝いムードを高めることができました。フォトスポットでは、新成人の皆さんが笑顔で撮影する様子を私自身も見届け、喜びの声を聴くことができました。

二十歳を迎え、ふるさと八王子で育まれた気持ちを胸に、さまざまなことにチャレンジしていただき、飛躍することを期待しています。どうか市民の皆さんも若い力を応援してください。これからの時代を担う新成人の皆さん、そして市民の皆さんとこの難局を共に乗り越え、その先の八王子の輝かしい未来に向けて進んでまいりましょう。

夢と希望を持てるまちへ(令和3年1月1日号掲載)

新年あけましておめでとうございます。

昨年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大については、依然として歯止めがかかっていません。正月返上で市民の命と健康を守るため、今なお尽力いただいている医療従事者の皆さんをはじめとする多くの方々に、深く感謝するとともに、引き続き市民の皆さんには感染拡大防止を徹底されるよう、重ねてお願いいたします。

一方で、長期にわたるコロナ禍にあっても、市民の皆さん一人ひとりの活動により、八王子というまちが、歩みを止めずに前に進んでこられたこともまた事実です。今号では、昨年中に様々な活動をされ、本年も本市の地域力・市民力を象徴するような活躍をしていただくであろう方々にスポットライトを当てて紹介しています。

さまざまな変化が求められる「新たな日常」において、地域の中でつながり、お互いを支え合っていくことは、ますます重要になっています。本市で
は、市民と協働で地域の課題を解決していくための「地域づくり」を進めているところです。昨年12月からは各中学校区でのワークショップをスタートするとともに、2040年を展望した「長期ビジョン」の策定に取り組んでいます。市民の皆さん同士でまちの将来について語り合っていただき、その声に耳を傾けながら、これからのまちづくりを進めていきたいと思っています。

本年は、「夢と希望を持てるまち」へと本市がさらに進化するために、市民の皆さんと共に語り合える年にしていければと願っています。

滝山城跡と育まれる郷土愛(令和2年12月1日号掲載)

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が、人気を博しています。戦国時代を題材とした小説やドラマなどは、幅広い年代に支持されており、物語の舞台である地域や史跡は多くの人を惹きつけます。本市にあった滝山城もまた、戦国時代の逸話を持つ城です。1521年に大石氏により築かれ、その後城主となった北条氏照は、巨大な空堀や馬出などの大改修を施し、武田信玄の攻撃から守り抜いたと伝えられています。今なお史跡として遺構が良好に残されており、「続日本100名城」に選ばれました。

令和3年には築城から500年の節目を迎える滝山城。これを記念し、12月からその魅力を広く発信していくPR事業をスタートしました。子どもの頃にたびたび訪れた滝山城跡は、私自身も思い出深い場所です。事業を推進する滝山観光まちおこし実行委員会をはじめとする地域の皆さんの滝山城への愛、そして本市の礎を築いた氏照を一人でも多くの人に知ってほしいという情熱を、大変心強く、嬉しく思います。

築城500年記念事業は、今年6月に認定された日本遺産のストーリーを構成する文化財の一つである国史跡滝山城跡を国内外に発信する絶好の機会でもあります。今後も市民の皆さんとともに、地域の歴史を守りながらその魅力を伝え、次代へ続く郷土愛が育まれることを願っています。

防災力の要となる消防団(令和2年11月1日号掲載)

「自分たちのまちは、自分たちで守る」という気概を胸に、八王子市消防団には、都内最大規模の約1千3百余人の団員が集まっています。ひとたび災害が発生した際には、団長の下、すべての団員が結束し、迅速かつ適切に対応する姿は、私にとって誇りであり、心強く感じています。

団員の皆さんは、仕事をされている方や学生が、本業と両立しながら活動しています。団員は、法律に基づく非常勤の地方公務員に位置付けられ、消防署の皆さんと共に、地域の安心・安全を守る重要な役割を担っています。

私も若い頃、団員でありましたが、普段から行っている救命の講習会や防火指導を通じて、自らもいざというときに活用できる知識や技術を学びました。そして何よりも地域のお祭りの警戒などを通じて、地域の方々と触れ合う交流の喜びと、郷土のために頑張る「やりがい」を感じられる貴重な経験を積むことができました。

消防団では、新たにドローンを活用したり、最新の設備などを導入し、防災力の向上とともに団員の負担を軽減するなどの新たな取り組みを始めているところです。

現在、団員数の減少が課題となっております。市民の皆さんには、消防活動へのご理解とともに、消防団に入団いただき、さらなる防災力の向上にお力添えをお願いします。

里親制度へのご理解とご協力を(令和2年10月1日号掲載)

本市において、職場内での新型コロナウイルス感染症の集団感染が確認されました。市民の皆さまにはご心配をお掛けし、心からおわび申し上げます。庁内での感染拡大防止対策を徹底し、市政運営の安定・継続に全力で取り組んでまいります。

さて、10・11月の里親月間に合わせ、今号の特集では里親制度について紹介しています。里親制度は、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもを、家庭に迎え入れ、温かい愛情と理解をもって養育していただく制度です。里親の皆さまの活動と志に敬意を表するとともに、この記事をきっかけに、より多くの子どもが家庭を得られるようになればと願っております。

先日24日には、9月補正予算が議決されました。プレミアム付商品券など落ち込んだ消費の回復を図る、市独自の経済施策を実施するほか、出産前後の家庭へのヘルパー派遣の充実や、里帰り出産が困難な妊産婦が、民間等の育児支援サービスを受けるための費用を助成するなど、コロナ禍で不安を抱えて生活している子どもと子育て家庭への支援を行います。

引き続き、「子育てしやすいまちナンバーワン」をめざし、子どもたちの健やかな成長に寄り添う施策を進めてまいります。

市民の皆さんとともにまちに活力を(令和2年9月1日号掲載)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、中学生の部活動では、さまざまな大会や発表の場が中止となりました。これに代わるものとして、最大限の感染症対策を講じたうえで、野球や陸上競技など全11種目を対象に「八王子市長杯3年生交流大会」を開催しているほか、11月には文化部の活動発表の場となる「芸能祭」も予定しています。部活動の集大成となる、これらのかけがえのない経験が、参加した生徒皆さんの大切な思い出となることを願っています。

感染症の影響は防災の分野にも及んでいます。避難所の運営や災害ボランティアの確保など、新たな課題が発生している中、本市では、浸水予想エリアなどを更新した「総合防災ガイドブック」を今月中に全戸配布します。

昨年の台風第19号では、記録的な豪雨により、本市も甚大な被害を受けました。市民の皆さんには、食料の備蓄や避難経路の確認はもとより、家庭内や地域の方たちと、災害発生時の具体的な対応についての話し合いや訓練を行ううえで、ぜひこのガイドブックを役立てていただきたいと思います。

コロナ禍にあっても、地域社会で支え合い、経済活動を継続して暮らしを守っていかなければなりません。引き続き感染症への警戒を強めながら、市民の皆さんとともに工夫を重ね、まちの活力を生み出してまいります。

まちを守る熱意と誇りを(令和2年8月1日号掲載)

都内での新型コロナウイルス感染症の感染者が、連日、多数確認されています。本市においても感染者がこれまで最多であった4月1か月間の35名を上回り、7月1日から16日までの約半月で、すでに41名の新規感染者を数えています。保健所では感染が発生した施設への指導やPCR検査を行い、感染拡大を防ぐため、全力で対応しております。

市民の皆さんには、これまでも感染拡大防止に向け、ソーシャルディスタンスの確保や、マスクの着用・手洗いなどを続けていただいております。「自分が他人にうつすかもしれない」という警戒の意識をもって、「感染しない、させない」ための自覚を持った行動を引き続きお願いいたします。

このような中、8月から来年度採用予定の職員の募集を始めます。私が職員にいつも伝えていることは、市民に常に接し、向き合って仕事をすることの大切さです。特に災害発生時や今回のコロナ禍のような事態においては、最前線で市民の生命や生活を守り、業務にあたる使命感なくしては公務員としての責務を果たすことはできません。

今回の職員採用にあたっては、説明会や受験申込、試験の一部をオンラインで実施し、感染予防への対応を図ってまいります。八王子市職員として誇りを持って働く、熱意ある方の応募を期待しております。

ともに、このまちで。(令和2年7月1日号掲載)

6月19日に本市の歴史文化の魅力を活かしたストーリー「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が、都内で唯一となる「日本遺産」に認定されました。日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。八王子が守り伝えてきた「物語」を全国の方に知っていただくとともに、これをきっかけに再び世界中から多くの方に訪れてもらいたいと思います。

市内には観光客だけでなく、留学生や就労者など、約1万3千人の外国人市民の方が生活しています。国籍等に関係なく、祭りや防災訓練などの地域活動を実施する事例も増えており、地域を支える仲間として、お互いの文化や習慣の違いを理解し合いながら、気持ちよく暮らせる環境を整えることが大切だと感じています。

今月から、本市は新たに多言語への翻訳機能がある電子書籍アプリ「カタログポケット」を導入しました。スマートフォンを使って広報紙を手軽に読めるほか、日本語を含めた10か国語への翻訳・読み上げ機能を備えたもので、外国人市民の皆さまへ、防災情報を含め、身近な市政情報をお届けしてまいります。

誰もが安心して暮らせる共生社会を築く一助として、この新たなツールを多くの市民の皆さんに活用していただきたいと思います。

今の経験を力に変えていくために(令和2年6月1日号掲載)

市民の皆さんのご協力により、本市では新型コロナウイルス感染症の拡大抑制の成果が着実に見え始めています。今後は、第2波に備えての警戒心はゆるめることなく、「新しい生活様式」を一人ひとりが地域社会へ根付かせながら、さまざまな分野の活動を再開させ、地域経済を前進させていく、新たな段階へと移行してまいります。

さて、地域を守りたいと願う市民の皆さんの想いが、市内に広がりを見せています。子ども食堂のネットワークでは、市民や子育て応援企業などの協力を得ながら、支援が必要な子育て家庭に食品の配布などが続けられています。また、デリバリーやテイクアウトができる飲食店をまとめた情報サイト加盟店により、市内のホテルで療養している感染症軽症者へお弁当が提供されています。

多くの支援やエールが届けられていることを、心強く感じるとともに、市民の皆さんの行動力に感謝と敬意を表します。

既に4月、5月に補正予算を専決処分し、地域医療体制整備や特別定額給付金交付事務を進めており、8日から始まる市議会定例会には、コロナ禍で困窮する学生やひとり親家庭、市内事業者の支援に必要な補正予算を提案いたします。市民の皆さんとともに、今回の経験を新しい地域力の醸成につなげていけるような市政運営に力を尽くしてまいります。

困難に立ち向かう地域医療にエールを(令和2年5月1日号掲載)

本市の「地域医療」は、診療所と病院が連携し、日常の診察から高度・専門の医療まで幅広く、適切な医療を受けられる、充実した医療体制によって支えられています。

具体的には、子育てしやすいまちとしての小児医療や、高齢者が地域で安心して生活するための在宅医療、夜間・休日の急病に対応できる救急診療などで、これらを担っている市内の医師会、歯科医師会、薬剤師会をはじめ、多くの医療機関の協力により、私たちの健康的な生活が守られています。

今、世界は、新型コロナウイルス感染症の脅威に見舞われています。市内の医療現場では、自らも感染する恐怖を感じながら医療に携わっている多くの方がいらっしゃいます。今この瞬間も懸命に市民の命を守っている医療従事者すべての皆さんへ、深い感謝の意とエールを送りたいと思います。

市では、感染した患者の受け入れ施設の整備など、医療現場を支える取り組みを始めました。本市の地域医療を維持し、この困難を乗り越えるためには、市民の皆様のご協力が不可欠です。外出自粛や、人との接触をできる限り避けるなど、今できる行動を切にお願いいたします。一人ひとりの行動変容が感染拡大を防ぎ、医療従事者への理解が医療現場を支えることにつながります。私たち八王子市民全員で地域医療を守ってまいりましょう。

春の訪れを願い(令和2年4月1日号掲載)

4月5日には、JR八王子駅北口のマルベリーブリッジが、毎年イベントなどでにぎわう西放射線ユーロード方面へ開通します。現在進められている都の産業交流拠点の建設や、旭町・明神町地区の再開発と合わせて、市街地全体の回遊性が高まり、駅周辺が大いに活性化すると期待しています。

例年4月には、春の訪れを楽しむ催しが数多く開催されるところですが、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、止むを得ず自粛をお願いしています。

先日、ファンキー加藤さんをはじめとする八王子ゆかりのミュージシャンの方たちから、台風第19号の被災者支援のためのチャリティーライブの義援金を受領しました。イベントの自粛で苦労されている中、市内ライブハウスやミュージシャンの方たちが「春は必ず来る」を合言葉に耐えているとの話を聞き、一日も早い事態の収束を願わずにはいられません。

今年度の予算では、川口物流拠点の整備などの大型プロジェクトと、生活しやすい住民主体の「地域づくり」をバランスよく進めるとともに、子どもと子育て世帯への支援を行います。ハード・ソフトの両面から様々な事業を実施し、まちににぎわいがあふれるよう、力を尽くしてまいります。

里山の風景を未来へ(令和2年3月1日号掲載)

市内には、上川の里特別緑地保全地区や堀之内里山保全地域など数多くの「里山」があります。かつての里山は、生活の中で山の落ち葉を田畑の肥料に利用し、木々を薪(まき)や炭にして燃料にするなど、人々の生業(なりわい)と生活に密接に繋がっていました。また、人と多種多様な動植物が共存し、その恩恵を授かってきました。

私の少年期には、自宅近くに山や川が広がり、虫を捕まえたり、魚釣りを楽しみました。こうした風景は、人々が大切に守り、手を加えてきたからこそ残されてきたもので、以前は市内のいたるところで見られました。しかし、その後、人々の暮らしとの関係性が薄れた里山には、人の手が入らず、荒れてしまいました。

今、里山は、地球温暖化防止や生涯学習の観点から「みどりの機能」を活かす役割が注目され、復活・保全に向けた取り組みが進められています。その活動の中心を担っていただいているのが、地域の保全団体、民間事業者の皆さんです。団体には市の講習を受けた里山サポーターの皆さんも参加し、下草刈りや間伐などを定期的に行っています。また、木工や落ち葉遊びなど、子どもたちが里山に触れ合う体験学習も積極的に開催されています。

これらの活動が、ひとづくり、地域づくりにも広がりをみせ、里山を未来に残す原動力になっていると確信しています。これからも市民の皆さんとともに、身近にある自然を守り続けてまいります。

里山の風景

ふるさとを愛する気持ちを次世代へ(令和2年1月1日号掲載)

令和となって初めての新年を迎えました。

元号は変わっても、変わらずに残していきたいものがあります。それはふるさとを愛する気持ち、「郷土愛」です。郷土愛は、地域で息づいてきた伝統芸能や文化財などを、次の世代へと引き継いでいくための力になります。こうした歴史文化が、将来まちの魅力になっていくものと考えています。

「八王子車人形」もその一つ。百六十有余年にわたり、脈々と受け継がれてきた人形芝居です。車人形を遣う「西川古柳座」の座員のうち4名が二十代の若い世代。全員が小・中学校を対象とした教室や講座で車人形を体験しています。子ども時代に、郷土の文化に触れ、興味を抱くことが、未来への継承につながっていることを実感します。

まもなく完成する「歴史文化基本構想」は、市民共有の財産である、地域の伝統芸能や文化財などを保存・活用するためのマスタープランとなります。各時代を生きてきた人々の喜怒哀楽や、風土に根差した庶民の営みが表現されている伝統芸能や文化財に触れ、地域の歴史を学ぶ機会を増やすことができれば、わがまちへの誇りと愛着も深まることと思います。

「郷土愛」を感じられるまちとして、将来にわたり発展し続けられるよう、皆さんにご協力いただきながら取り組んでまいります。

受け継がれる車人形

地域ぐるみの子育て支援(令和元年12月1日号掲載)

来年度の保育施設への申込手続きのため、11月には窓口に多くの方がいらっしゃいました。今年度の本市の保育施設の待機児童数は過去最少の26人。申込児童数よりも施設定員数が上回っており、待機児童ゼロへ向けて、着実に前進しています。

一方、共働き世帯は全国で1219万世帯と言われており、平成の30年間で約1.5倍に増えています。子育てと仕事の両立を実現できるよう、市では施設の整備だけではなく、在宅での支援の一つである「ファミリー・サポート・センター事業」を実施しています。この制度は、子育て支援ができるボランティア(提供会員)と、支援を必要とする家族(依頼会員)とを結びつける互助の仕組みです。

身近に子育て相談ができる相手が少ないなどの課題もある中、依頼会員からは「家族以外にも子どもの成長を見守ってくれる人がいて心強い」と評判は上々です。未来を担う子どもたちのために、一人でも多くの方に制度への関心をもっていただき、地域全体での子育て支援にご協力をお願いしたいと思います。

「妊娠から子育てまで切れ目のない支援」を掲げ、本市は子育てしやすいまちナンバーワンを目指しています。社会情勢の変化に対応しながら、引き続き、地域ぐるみで子育てを支えられる環境の充実を図ってまいります。

地域ぐるみの子育て支援

台風第19号の爪あと (令和元年11月1日号掲載)

10月12日に東日本を襲った史上最大級の台風は、本市にも記録的な豪雨をもたらし、各所に土砂災害や河川の氾濫、床上・床下浸水などの大きな爪あとを残しました。被害にあわれた方々に心からお見舞いを申しあげます。

市内には浅川など多くの河川があり、都内で最も多い土砂災害警戒区域が指定されています。本市では台風の接近に伴い、12日の朝、一部の地域に避難勧告を、午後には避難指示を発令しました。開設した36か所の避難所には、8千人を超える市民の皆さんが避難され、不安な夜を過ごされました。私も翌日から被災現場を回り、全庁をあげて迅速な対応を図るよう、直接指示いたしました。

このような中、避難や後片付けに、消防団を始め、町会・自治会の皆さんや市内の大学生など、多くの方にご活躍いただきました。19日には災害ボランティアセンターを設置し、多くのボランティアの皆さんにも活動いただいております。ご協力に感謝を申しあげます。

風水害については、被害をできる限り少なくする「減災」の考えのもと、これまでも最大限の警戒にあたってきました。今回の台風で明らかになったことを今後の対策に活かし、災害に強いまちづくりを進めてまいります。そして、被災された皆さんが一日でも早く、日常の生活を取り戻すことができるよう支援してまいります。

災害義援金の箱を設置

高齢者の生きがいづくりを応援 (令和元年10月1日号掲載)

家族を装ういわゆる「オレオレ詐欺」をはじめ、市職員を騙る「還付金詐欺」などの特殊詐欺。高齢者の皆さんをターゲットにする悪質な犯罪に強い憤りを感じます。不審な電話があった場合には、速やかにご家族や警察・市役所に相談してください。

本市の65歳以上の方は、既に15万人を超え、市民の4人に1人が高齢者です。今後も増加が見込まれており、市では高齢者の皆さんがこれまでに培った知識や経験を活かして、地域でご活躍いただけるよう、拠点やしくみの整備を支援しています。

この「広報はちおうじ」は、高齢者を就労に結びつける拠点の一つである「シルバー人材センター」に委託し、地域にお住まいの会員を通じて各家庭へ配布しています。同センターでは、会員である約3千人の高齢者の皆さんに、庭の草木の剪定や子どもの見守りなど、さまざまな仕事の橋渡しをし、幅広い分野で力を発揮していただいています。

民生委員や学校運営協議会、町会・自治会活動など、市民活動は高齢者の皆さんのご協力に支えられていると言っても過言ではありません。広報紙では市民活動や、趣味のサークルなどの情報も発信しています。「健康づくり」「仲間づくり」のきっかけに気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

シルバー人材センター会員

スポーツをまちの活力に (令和元年9月1日号掲載)

日本で初開催となるクライミング世界選手権が、先月21日まで、エスフォルタアリーナ八王子で開催されました。私も各種目の決勝戦を観戦し、選手たちの驚異的な身体能力、「ここぞ」という場面での勝負強さを目の当たりにし、手に汗握りながら応援しました。

本市で2年連続でボルダリングワールドカップが開催された実績が、今回の世界選手権大会と、東京2020大会のスポーツクライミングアメリカ代表の事前キャンプ地選定につながっています。大会にあわせて行われた強化合宿に参加したアメリカ代表の選手たちは、市内の小学校やジムで子どもたちを指導するなど交流を楽しんでくれました。

今回の世界選手権は夏休み期間中ということもあり、多くの家族連れも来場しました。その中には、指導を受けた子どもたちがアメリカ選手を応援する姿も見られ、交流が深まっていることを嬉しく思っています。

今大会では、市内商店会や大学、医療機関にも多大なご協力をいただきました。また、八王子駅周辺で食のイベントも開催され、多くの選手や観客でにぎわいました。市民が「観る」「支える」スポーツの醍醐味、スポーツMICEの可能性を体感した今大会の成果が、東京2020大会への機運醸成とまちの活性化につながればと願っています。

スポーツをまちの活力に

子ども食堂から広がる優しさの輪 (令和元年8月1日号掲載) 

皆さんは「子ども食堂」をご存知でしょうか。子どもたちに食事や居場所を提供する活動で、現在市内で17の団体が運営をしています。全国的にも広がりつつある取り組みで、その善意の活動に心から敬意を表します。

市は、平成29年度から、子ども食堂の開設や開催日などの情報を発信するため「地域子ども支援事業」を実施しています。そして、今年度からは、食材費などの補助事業を始め、食堂を運営する皆さんへのさらなる支援を行っています。

核家族化が進んだことや、共働き世帯の増加にともない、ひとりで食事をする機会の多い子どもが増えています。他の子どもや地域の大人と一緒に食事をすることができる子ども食堂は、子どもたちにとって「食」をきっかけにコミュニケーションが生まれる新しい居場所になります。地域における子育て支援や、あらゆる世代の交流拠点としての役割も期待されており、幅広い方に子ども食堂の活動に対して関心をもっていただきたいと思っています。

子ども食堂の運営は多くのボランティアに支えられています。調理をするだけでなく、子どもや保護者の話し相手になったり、寄附により協力するなど、支援の方法は様々です。市内に優しさの輪が広がり、地域の皆さんが互いに協力しながら生活できる社会の実現を目指してまいります。

子ども食堂

人とひとが支えあう地域の医療 (令和元年7月1日号掲載)

八王子市立看護専門学校は、昭和50年に開校した都内唯一の市立看護専門学校です。「人間の尊重」を基本理念に、3年間、多岐にわたる看護の知識と技術を学びます。一年生が初めての実習を受ける前に行う「戴帽式(たいぼうしき)」に毎年出席していますが、人に寄り添うナイチンゲールの心を誓う姿には、いつも感動します。最近は男性や社会人経験のある学生も目立つようになり、多様な人材が育って欲しいと願っています。

保健・医療・福祉の現場での技術革新やデジタル化が進む一方で、患者や家族に寄り添い、ケアするチームの調整役としての役割も担う看護人材の重要性はますます高まっています。支援の必要な子どもたちの健やかな成長や、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる「地域包括ケアシステム」の実現には、さまざまな専門職の連携と協力が必要であり、その一端を担う看護人材の育成・確保が求められています。

そのため、看護専門学校でも、卒業生が市内の医療機関などで活躍できるような支援も行い、地域医療の支え手を育てています。

人とひとが支えあい、笑顔あふれる健康なまちづくりに向けて、今後も地域医療のさらなる充実を推進してまいります。

看護専門学校

食生活からはじまる健康づくり (令和元年6月1日号掲載)

改元した5月、市内の小中学校で、子どもたちは「令和お祝い献立」を楽しみました。梅ごはんや鰆の塩糀焼きなどの給食に、日本の食文化を次の時代にも引き継いで欲しいという思いを込めました。子どもたちは、初めての改元に気持ちも新たにしながら、和食の伝統が盛り込まれた給食を味わっていました。

「食」は心身ともに健やかに過ごすために欠くことができない大切なものです。一方で、栄養の摂りすぎや偏りなどの食生活の乱れが、生活習慣病の原因となることもあります。私自身も、外出先で栄養が偏りがちになることがあり、野菜たっぷりの食事を作ってくれる家族に感謝する毎日です。

都内随一の農業生産高を誇る八王子市では、大根やナス、トマトなど、さまざまな農産物を生産しています。現在建設を進めている給食センターでは、地場産の農産物を活かした温かくておいしい給食を全中学生に届けるとともに、食育の拠点としたいと考えています。

7月からは「はちおうじ健康応援店制度」をスタートします。これは、市内の飲食店の皆さんの協力により、野菜摂取や減塩対策などのサービスを提供していただくものです。今後も、市民の皆さんに食の情報を発信し、家庭でも外食でも健康的な食生活を送りやすいまちをめざしてまいります。

食育

歴史文化の魅力を活かして (令和元年5月1日号掲載)

新たな時代「令和」が始まります。とても美しい響きを感じる「令和」は、「万葉集」を出典元としていますが、市内にも万葉集の歌碑があることをご存知でしょうか。万葉の名を冠した、その名も万葉公園にある石碑には、「多摩の横山」を詠んだ歌が刻まれており、万葉の時代の人々の思いに触れることができます。

本市には、各地域に古文書や民具のような歴史資料、史跡や伝統文化などが残されています。先人から受け継いだこれらの遺産を次の世代に伝えていくために、市制100周年にあたり取り組んだ市史編さん事業では、多くの専門家や市民の皆さんのご協力を得て、「新八王子市史」を刊行することができました。ふるさと八王子に対する皆さんの深い思いを実感したところです。

現在、次のステップとして、この豊かな歴史文化資源を未来へと継承していくためのマスタープランとなる「歴史文化基本構想」の策定を進めています。さらには、歴史的魅力を活用して地域活性化を推進する「日本遺産」の認定を目指しています。市内の文化財や伝統芸能などを結んだストーリーを通して、本市の魅力を国内外に発信していきたいと考えています。

5月の爽やかな季節に、自分なりのストーリーを描きながら、ご近所の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

万葉集歌碑

あなたのみちを、あるけるまち。(平成31年4月1日号掲載)

前号の広報でお伝えした八王子市のブランドメッセージ「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」を気に入っていただけたでしょうか。都心に近い利便性や、四季折々美しく姿を変える豊かな自然といった、多彩な魅力が調和している私たちの八王子。市民一人ひとりが、それぞれの望む充実したライフスタイルを実現できる本市にぴったりの合言葉ができたと、嬉しく思っています。

平成31年度の予算は、それら本市の魅力をさらに伸ばしながら、子どもたちが安心して遊び、学び、暮らしていけるための事業や防災力強化に向けた取組に重点を置いています。

新生児の聴覚検査費用の助成をはじめとする母子保健を充実させるとともに、引き続き市内の全ての中学生へ温かい給食を提供するために、給食センターの整備を進めます。また、災害時に避難所となる市民センターと中学校の環境を改善するため、空調機を設置します。次の100年への足がかりとして、「人づくり」「まちづくり」に積極的に投資し、子どもたちが夢と希望を持てるまちへと着実に前進してまいります。
 
まちへの熱い思いを持った市民の皆さんからのアイデアから生まれたブランドメッセージ。誰もが自分らしいみちを歩んでいただけるようなまちづくりをともに進めてまいりましょう。

あなたのみちを歩けるまち

沿道集落から広がる新たな活力(平成31年3月1日号掲載)

本市は、高尾山や浅川をはじめとする豊かな自然に恵まれ、そこには長い間、自然と共生しながら生活や文化を育んできた里山の集落が、今も残っています。これらの集落では、土地利用上の規制があることも一因となり、少子高齢化、人口減少に歯止めがかからず、地域コミュニティの衰退が懸念されています。

そこで本市は、新しい土地利用制度を創設。地域の皆さんの計画に応えて、柔軟なまちづくりを進められるようにしました。市民の皆さんとともに課題解決のために知恵を出し合い、地域の実情に寄り添った制度を創ること、これこそが、私が中核市移行を目指した理由です。移行5年目を迎えようとしている今、着実に結果が芽吹き始めていると実感しています。

今号の特集で紹介している沿道集落では、住民の皆さんが中心となって、地域の資源を活かした新しいまちづくりを進めています。昨年小津町で開催されたイベントには、地区の内外から延1000人以上の方が訪れ、地元の人たちとの交流が生まれています。

これからも、地域での新しい取り組みを支援し、そこで生まれた魅力がまち全体の活力として広がっていくことを期待しています。

沿道集落まちづくり

支えるスポーツ 分かち合う感動(平成31年2月1日号掲載)

スポーツの祭典、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催まであと1年半となりました。本市は自転車ロードレースのコースとなっており、今年の7月には実際のコースの一部を走る「テストイベント」が開催されます。イベント当日は、ゴールの富士スピードウェイを目指して、各国の有力選手が市内のコースを疾走します。市民の皆さんには本番さながらの迫力を感じていただきたいと思います。

それに伴い、市ではこのテストイベントと東京2020大会の競技の運営を補助するコースサポーターを募集しています。2月10日に開催する「全関東八王子夢街道駅伝競走大会」では、毎年1600人ものボランティアの方が参加し、伝統あるレースを支えてくださっています。本市ならではの市民力・地域力で東京2020大会を成功へ導きましょう。

世界のトップ選手による白熱した勝負は、大人はもちろん子どもたちにとって、いつまでも色あせない鮮やかな記憶として残ることでしょう。子どもたちのスポーツへの関心が高まり、次代を担うアスリートの誕生につながればと期待が膨らみます。

「する」「観る」「支える」など、市民の皆さんにさまざまな形でスポーツに関わってもらい、感動を分かち合えればと願っています。

1964オリンピック自転車ロードレース

八王子のものづくりの底力(平成31年1月1日号掲載)

あけましておめでとうございます。本年も活力ある魅力あふれる八王子の実現に向けて、全力で市政運営に取り組んでまいります。

さて、卓越した技能を有する「現代の名工」に本市の織物職人 澤井伸さんが、昨年国から選ばれました。伝統工芸品「多摩織」の技術を受け継ぎながら、「触れることでスマートフォンを操作できる未来の服」の開発にも参画するなど、革新的なものづくりに貢献されてきたことに敬意を表します。

「織物のまち」から発展してきた本市の製造業は、時代に合わせて進化し、今も高い技術と確かな品質を誇っています。市内の1400の事業所の中には、オンリーワンの技術や製品によって、国内だけでなく、世界の最先端のものづくりを支える企業も数多くあります。

しかし、その一方で経済のグローバル化や、後継者不足などの様々な課題にも直面しています。今、多摩地域最大級の展示ホールをもつ都の産業交流拠点の整備工事が、3年後の完成に向け旭町・明神町地区で進んでいます。その整備効果を魅力的なまちづくりに最大限に活用していくためにも、ものづくり産業を支える市内企業の支援が必要と考えています。

多様な人材や交通の利便性、産学の連携など八王子ならではの地域資源を活かしつつ、ものづくり産業の新たな時代への挑戦を推し進めてまいります。


ものづくり作業風景

大学と地域がともに発展するまち(平成30年12月1日号掲載)

新春恒例の箱根駅伝に、市内から法政大学・拓殖大学・帝京大学・中央大学の4校が出場します。私も毎年テレビ観戦を欠かさず、ゴールの大手町まで応援に行ったこともあります。市民の皆さんにも、身近な大学の選手たちの活躍に注目して欲しいと思います。

本市には、21の大学、短期大学、高等専門学校が立地し、4千人の留学生を含む、10万人の学生が勉学に励んでいます。各校との包括連携協定の締結を行うとともに、設立10周年を迎える大学コンソーシアム八王子を中心に、大学と地域がかかわりながらともに発展する、より魅力的な学園都市づくりに取り組んでいます。

最近では、本市が抱える課題についての研究・分析への協力や、市内で開催するイベントへの学生の参加など、大学と連携するケースが増えています。また、今月8・9日には、学生が市や産業界に日頃の研究成果を提案する学園都市ならではの「学生発表会」が開催されます。

市域が広い八王子は、学生の研究テーマに応じて、多様な実践の場を提供できる絶好のフィールドです。市は大学や地域、企業と連携して、学生たちの熱意を応援してまいります。

箱根駅伝壮行会

住み慣れたまちで自分らしく(平成30年11月1日号掲載)

高齢者の皆さんのボランティア活動を応援し、貯めたポイントに応じてお買物券などと交換する「高齢者ボランティア・ポイント制度」が開始から10年を迎えました。熱心に活動を続けられている方に感謝の意を表し、介護の日の11月11日に表彰式を行います。これからも地域で活動しながら、ご自身の健康維持や生きがいにつなげていただければと願っています。

少子高齢社会を迎え、本市では全人口の26%に当たる約15万人の高齢者の方が暮らしています。高齢者の皆さんの生活を支えるため、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」を連携させ、地域ぐるみでサポートする「地域包括ケアシステム」の構築を進めているところです。

中でも、自宅で療養される方の支援に力を入れています。患者の医療情報などを関係者が共有するシステム「まごころネット八王子」や、専門知識を持つ相談員が、在宅療養を希望する方や家族の相談を受ける「在宅医療相談窓口」なども取り組みの一つです。

誰もが住み慣れたまちで自分らしく生活を続けられるよう、市民の皆さんや関係機関の協力をいただきながら、地域全体で高齢者の方を支える施策を展開してまいります。

医師や家族の協力で地域で生活する

「読書の秋」に新たな本との出会いを(平成30年10月1日号掲載)

猛暑の夏が終わり、穏やかな秋が訪れました。秋と言えば「読書の秋」。なかなか読む時間をとれないのが残念ですが、立ち寄った書店で新しい本を手に取ることは、私のささやかな楽しみの一つです。

本市は「読書のまち八王子」をめざし「いつでも、どこでも、だれでも」読書に親しむことができる取り組みを進めています。その一環として、10月1日から「恩方地区図書室」が「恩方市民センター図書館」に生まれ変わります。開館時間を大幅に延長するほか、図書館司書による読書相談のサービスも受けられるようになります。

また、今年の4月からは電子書籍サービスをスタートしました。図書館へ行かなくても、約6400点の電子書籍をご自宅のパソコンやスマートフォンなどから、いつでも借りられる新しい仕組みで、多摩地区の自治体では初めての取り組みです。
市民の皆さんに気軽に本に親しんでいただけるよう、引き続き読書環境を整えてまいります。

折りしも、10月には古本まつりや読書週間にちなんだ図書館まつりが行われます。新たな本との出会いを探しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

図書館で本を選ぶ女性

安心して子育てできるまちを目指して(平成30年9月1日号掲載)

市は、「子育てしやすいまちナンバーワン」をめざして、待機児童ゼロに向けた保育施設の整備に長年取り組んでいます。私の市長就任時に468人いた待機児童も、今年4月には56人にまで削減することができ、「ゼロ」実現に向けた確かな手ごたえを感じています。

ソフト面では、妊娠期から子育て期にわたって支援する「八王子版ネウボラ」事業を展開しているところです。妊婦面談や、「はちおうじっ子 子育てほっとライン」など、妊娠早期からお母さんたちの不安や悩みを聞き、家庭の事情に合った子育て支援を行っています。

さらに今年8月からは「産後ケア」事業を始めました。これは助産師が家庭を訪問し、出産直後の母子の身体的ケアと母親の育児不安などに寄り添い、手助けをするものです。授乳や沐浴(もくよく)のサポートなども行っており、利用された方からは、「手厚いケアを受けられ、家族全員安心することができた」と感想が寄せられています。

子育てと仕事の両立や、育児の心理的・肉体的負担など、家族だけで解決するのが難しい問題があります。お母さん・お父さんが安心して子育てができる環境を整えることで、子どもたちが健やかに育って欲しいと願っています。

産後ケアの様子

いち早い避難行動のための備えを(平成30年8月1日号掲載)

7月に西日本を襲った豪雨は、大きな爪あとを残し、発生の予測が困難な異常気象の恐ろしさを改めて実感しました。浸水や土砂崩れにより避難を余儀なくされた方も多く、被災者や復旧に当たられる方々の心身の疲労は察するに余りあります。無念にも犠牲となられた方のご冥福と、一刻も早い復旧・復興を心からお祈りいたします。

市では、被災地への支援として、避難所運営などにあたる職員5名を倉敷市へ派遣しました。また、被災された方への義援金と、ボランティアリーダーとして被災地で活動する方への支援金を受け付けています。皆さんの温かいご協力をお願いいたします。

市内には浅川・多摩川などの多くの河川があるとともに、都内で最も多い約3千600か所が土砂災害警戒区域に指定されていることから、本市においても風水害への警戒は欠かせません。市では洪水や土砂災害の警戒区域を示したハザードマップをホームページで公開しており、さらに、地震にも対応した「総合防災ガイドブック」を現在作成中です。ご家庭や地域での自助・共助による地域防災の教科書として、災害時のいち早い避難行動に役立てていただければと思います。

今後も被災地への支援を継続していくとともに、この災害を教訓として、改めて防災・減災に取り組んでまいります。

高尾山の魅力を未来へ(平成30年7月1日号掲載)

高尾山周辺の観光スポットとして親しまれるようになった「高尾599ミュージアム」が、8月11日の「山の日」に開館3周年を迎えます。これまでに約95万人の方が訪れ、高尾山の四季・動物たちをプロジェクションマッピングで紹介する展示は大変好評です。芝生の広場では水遊びもでき、家族連れで楽しむことができます。


高尾山は、関東から日帰りで登れるアクセスの良さから、外国人観光客も多く、訪れる登山客数は年間300万人に上り、世界一と言われています。最大の見所は豊かな生態系と四季の彩りで、1600種類もの多種多様な植物を目にすることができます。都心に近い利便性を持ちながら、自然に触れ合えるという、本市の魅力の"シンボル"と言えるでしょう。

この高尾山を未来へ継承するため、市は地元町会や商店会、企業・団体などと協力して「高尾山応援基金」を設立し、昨年から募金活動を始めています。世界に誇る自然と歴史文化が100年、200年先も愛され続けるように、市民の皆さんと力を合わせ、その魅力を守り育んでまいります。

夏休み、高尾山周辺ではお子さんも参加できるイベントが盛りだくさんです。この機会に、自然の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

3周年を迎える高尾599ミュージアム

国際大会で新たなにぎわいを(平成30年6月1日号掲載)

本市では2回目となる「ボルダリングワールドカップ」が6月2・3日、エスフォルタアリーナ八王子で開催されます。「ボルダリング」は東京2020オリンピックの正式競技であるスポーツクライミングの一種目で、世界のトップで活躍する日本人選手に大きな注目が集まっています。

昨年の大会には、27の国と地域から138名の選手が出場し、市では外国語ボランティアを配置したり、レセプションパーティーを主催するなどの支援を行いました。私も初めて試合を観戦し、選手が力強く壁を登っていく姿に圧倒されるとともに、音楽や照明でショーアップされた熱戦を満場の観衆の皆さんと楽しむことができました。

現在、市はスポーツ大会をはじめ、学術会議や展示会などのイベントを誘致する「MICE事業」を進めているところです。このような大会開催の実績を積み重ね、MICE都市としての魅力を実感してもらうことで、さらなるイベントの開催につなげていきたいと考えています。

世界各国から選手や観客が集まり、全世界に試合が動画配信される国際スポーツ大会の開催は、八王子の知名度を高める絶好の機会です。本大会を一つのきっかけに、本市を訪れる方と市民の皆さんとの交流や、新たなにぎわいが生まれることを願っています。

ボルダリングワールドカップの様子

歴史・文化を活かした魅力づくり(平成30年5月1日号掲載)

桜の開花が例年より早い時期でありましたが、4月7日に今年で53回目となる「滝山城跡 桜まつり」が開催されました。昨年、滝山城は日本城郭協会から「続日本100名城」に選定されたところであり、加住地域の観光振興に日頃から尽力いただいている地域の皆さんと、喜びを分かち合うことができたことを嬉しく思っています。

滝山城は、多摩川と秋川が合流する丘陵地に築かれた平山城(ひらやまじろ)で、北条氏照(ほうじょううじてる)が八王子城へ移るまでの間、居城としていました。城跡内では当時の縄張(設計)や遺構を見ることができることから、城の愛好家からの人気が高く、四季の彩りを楽しめるハイキングコースとしても親しまれています。

折しも5月には、小田原城のある小田原市では「北條五代祭り」が、鉢形城のある寄居町では「寄居北條まつり」が開催されます。一昨年、北条氏の縁により姉妹都市の盟約を締結したことで、お互いのまちを行き来する人の流れが増えています。今後もこの絆をきっかけにして、多くの皆さんに北条氏ゆかりの場所を巡っていただきたいと思います。

これからも、本市の豊かな歴史や文化をしっかりと後世に伝えていくとともに、多様な観光資源と結び付けることで、本市ならではの新たな魅力づくりとその発信に取り組んでまいります。

滝山城の桜と多摩川を見下ろす眺望

夢と希望がもてるまちへ(平成30年4月1日号掲載)

市制100周年記念事業の締めくくりとなるタイムカプセルの収納式を、2月24日に行いました。カプセルには、子どもたちが八王子の将来への思いを込めたメッセージを収めています。子どもたちが思い描くまちの実現に向け、着実に施策を展開していくことを決意したところです。

新たな100年への第一歩となる今年度は、大型プロジェクトを本格化させます。まちの「かお」である八王子駅周辺のにぎわいを創出するマルベリーブリッジの延伸工事や、都の産業交流拠点の建設にあわせた旭町・明神町地区の基盤整備、首都圏物流ネットワークの一翼を担う川口物流拠点の整備など、地域経済の活性化に向けた事業に取り組んでまいります。

また、将来の八王子を担う子どもを支援するための施策を重点的に進めてまいります。市内に「給食センター」を整備することで、地元の素材を活かした温かくておいしい給食を、全中学生に届けるとともに、給食を活用した食育の推進に取り組むなど、活力ある魅力あふれるまちづくりを推進していきます。

タイムカプセルは30年後に開封されます。その時に、子どもたちが願う夢や希望にあふれたまちになっているよう、市民の皆さんとともにまちづくりを進めてまいります。

中学生に温かい給食を 

地域で共に暮らすために(平成30年3月1日号掲載)

市民の皆さんが身近な場所で気軽に相談できるよう、石川・川口事務所に「地域福祉推進拠点」があります。寄せられる相談は、ボランティア活動をしたい、話をする相手が欲しいなど、さまざまです。また、民生委員・児童委員や福祉サービス事業者の方からの相談もあり、中には地域と連携し、継続して取り組まなければならない問題があります。

これまでも、寄せられた相談をもとに、ごみ問題や家族関係など複雑な事情を抱え、地域から孤立していた家庭に対して支援を行った事例があります。拠点が中心となり、行政だけでなく、近隣住民の方による声かけや見守りを行っていただくなど、地域と一体となった支援を行うことができました。

「地域福祉推進拠点」は今年3月末に浅川・大和田市民センターに2か所開設し、将来的には市域21か所に整備します。地域の問題を、行政や関係機関とともに解決できるような地域づくりを進めていきます。

市民の皆さん一人ひとりが地域で生きがいを持ち、安心して暮らしていくためには、地域でお互いに支えあい、助けあうことが大切です。皆さんとともに地域で安心して暮らせるまちの実現をめざしてまいります。

夢をつなぐ(平成30年2月1日号掲載)

立春の訪れとともに、恒例の「全関東八王子夢街道駅伝競走大会」が2月11日に開催されます。本大会には、公道を走る駅伝としては国内最大級の500を超えるチームがエントリーしており、一斉に甲州街道を駆け抜け、タスキをつなぐランナーの姿に、私も毎年大きな感動を覚えています。

本市は全国でも有数の学園都市であり、今年の箱根駅伝には市内の4大学が出場しました。そのうち3大学が招待チームとして本大会に出場予定で、当日もレベルの高いレースが繰り広げられるを楽しみにしています。また、応援にも例年、市内外から多くの方が集まっており、この大会を一層盛り上げていただいています。

大会を支えているのは、「タスキ」のように受け継がれてきた、本市の高い市民力です。運営には町会・自治会など多くのボランティアの方の協力と、市内企業の皆様からの協賛をいただいています。関係者・団体の皆様のご協力に改めて深く感謝を申し上げます。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催まであと900日になりました。夢街道駅伝が選手の、将来、オリンピック・パラリンピック大会へ出場するという夢につながることを切に願っています。

夢街道駅伝

子どもたちの夢がかなうまちへ(平成30年1月1日号掲載)

新年あけましておめでとうございます。

昨年は市制100周年を記念して多彩な事業を展開し、市民の皆さんと共にお祝いできたことを大変うれしく思っております。

いよいよ2月4日には、昨年から8つのテーマで行ってきた「ビジョンフォーラム」を締めくくる「子どもミライフォーラム」と100周年記念事業の集大成となる「グランドフィナーレ」を開催します。両事業とも子どもたちが企画・運営を行っており、当日発表される「未来への提言」を大変楽しみにしています。

次の輝きの100年に向けて、次代を担う子どもたちの意見を聴き、将来のまちづくりに活かしていくことが大切です。そのためには、子どもたちが市政に参画して、活躍できる場を提供する必要があります。子どもたちにとっても、市民の一員として、主体的に関わっていくことは、大きな成長につながるものと期待しています。

「子どもミライフォーラム」では、来場した子どもたちが、将来の八王子への願いを込めたメッセージをタイムカプセルに収めます。子どもたちが思い描く夢と希望のあるまちの実現に向け、本年も全力で取り組んでまいります。

子ども未来会議の様子

誰もが安心して暮らせるまち(平成29年12月1日号掲載)

平成24年に、本市は「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例」を施行しました。

市内にはさまざまな障害のある方が生活していますが、誤解や偏見により、不利益な扱いを受けたり、不自由な思いをされることがあります。障害のある方が地域で安心して暮らすためには、市民の皆さんの障害への理解が「鍵」となります。市では、ガイドブックや周知イベントなどを通じて市民の皆さんへの普及啓発を行うなど、さまざまな取り組みを行っているところです。

本市の小中学校では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みとして、選手との交流授業「夢・未来プロジェクト」を実施しています。中でも、パラリンピアンを講師としてお招きした授業は、子どもたちにも好評です。障害者スポーツへ興味・関心を持ち、障害への理解を深めるきっかけとなっており、さらに、その理解が子どもから家庭や地域へと広がることを期待しています。

障害に対する誤解や偏見をなくすためには、私たち一人ひとりが障害の特徴や必要な支援を知り、行動することが大切です。これからも障害理解を進める取り組みを続け、誰もが住みなれた地域で安心して暮らせるまちの実現を目指してまいります。

障害への理解が「鍵」に

都市の絆(平成29年11月1日号掲載)

10月1日に開催した「市制施行100周年記念式典」には、姉妹都市や海外友好交流都市の代表の方も出席され、温かいお祝いの言葉をいただきました。国内外の姉妹都市・友好交流都市が一堂に会するのは、本市にとって初めてであり、これからの交流を深めていく良い機会になったと思います。

今月は18・19日に本市の秋の最大イベントである「八王子いちょう祭り」が開催されます。

市民の皆さんに支えられているいちょう祭りも、今年は100周年を記念したさまざまな行事が予定されています。その一つとして、北条三兄弟の縁で姉妹都市盟約を締結した小田原市・寄居町とさらなる友好を深めるため、下水道マンホール蓋交換式を行います。本市では、八王子城跡内通路に、3都市のオリジナルデザインの蓋を設置します。自治体間のマンホール蓋交換は、全国初の取り組みであり、下水道のイメージ向上とともに新たな観光資源にしたいと考えています。

本市の姉妹都市、海外友好交流都市は8都市あり、いずれの都市とも固い絆で結ばれております。これからもより一層の親交を深め、それぞれの都市が発展することを願っています。

交換したマンホール

百年の彩りを 次の100年の輝きへ(平成29年10月1日号掲載)

本市は今年、記念すべき節目の年である100周年を迎え、市民の皆様とともに120を超える多彩なイベントを展開しています。市制施行記念日の10月1日は、100周年を祝う集大成の記念式典をオリンパスホール八王子で開催します。

この7月に全巻完成した「新八王子市史」で100年を振り返ると、本市は、偉大な功績を残された先人や伝統文化を継承されてきた方々に支えられて、発展してきたことがわかります。式典ではこれらの功績を称える特別顕彰・特別表彰を行います。郷土の誇りである功績に心から敬意を表するとともに、未来へ受け継いでいく責任を感じているところです。

本市では、100年先の未来につなぐ提言をテーマとした「ビジョンフォーラム」をリレー形式で開催しています。フォーラムには次代を担う中学生がパネリストとして参加しており、グランドフィナーレとなる「子どもミライフォーラム」では子どもたちが未来の提言を発表することになっています。

次の100年も輝き続けるためには、子どもたちが地域を愛し、地域を支えていくことが大切です。

輝く未来のために、これからも、子どもたちが夢と希望を持てるまちづくりを進めてまいります。

市制100周年記念式典

人と自然が共生する都市(平成29年9月1日号掲載)

市制100周年を迎えた今年、市民の皆さんとともに、さまざまなイベントを展開し、八王子の多様な魅力を発信しています。この記念すべき年を彩る最大のイベント「第34回全国都市緑化はちおうじフェア」が、多くの市民の皆さんの協力を得て、いよいよ9月16日から始まります。

メイン会場となる「富士森公園」と、市内6か所の「サテライト会場」、そして各地のまちなか花壇など100を超えるスポット会場を舞台に、オール八王子で盛り上げてまいります。富士森公園は、フェアを契機に公園整備計画を前倒し、「ちびっこ広場」や「だんだん広場」などを整備し、親しみやすい公園になりました。ぜひ、来場していただきたいと思います。

市制を施行した大正6年当時、人口4万人ほどで歩み始めた本市は、その後、自然に恵まれた周辺町村との合併を経て、58万人が暮らす大都市に発展しました。今でもまちには多くのみどりが残されており、私たちの生活を潤しています。フェアを通じて八王子の自然の素晴らしさを市民の皆さんと共有し、後世に受け継いでまいります。

このフェアが、本市の自然をこれからも大切にしていく心を育むとともに、新たなまちのにぎわいの創出につながることを期待しています。
緑化フェアアーカイブガーデン

末永く続く交流(平成29年8月1日号掲載)

ドイツの首都・ベルリンから北東約70キロに位置するヴリーツェン市は、美しい緑に囲まれた人口約7千人のまちです。ここは、本市出身の肥沼信次博士が、第二次世界大戦終戦直後、多くの感染症患者の命を救ったまち、そして博士が安らかに眠るまちです。遠く日本を離れ、この地で献身的に患者の治療に尽くし、自らの命を捧げた博士の偉業に心を打たれます。

現地の人々から尊敬されている「Dr.コエヌマ」を縁に、市民団体や学校を通じて、両市民の交流は長年育まれてきました。市制100周年を迎え、その交流の輪をさらに広げるために、私は訪問団団長としてヴリーツェン市を訪れ、7月10日、本市で4番目となる「海外友好交流協定」を締結してまいりました。

肥沼博士の功績は、ヴリーツェン市の学校の教材でも紹介されるなど、市民に広く知られています。現地では、市民の皆さんに温かく迎えられ、博士への敬愛の気持ちが今もなお受け継がれていると実感しました。

協定の締結にあたり、ヴリーツェン市のジーベルト市長から、「名誉市民であるDr.コエヌマの偉業をこれからも後世に伝え、永く交流を続けたい」と心強い言葉をいただきました。この締結をきっかけとし、両市の交流が末永く続くことを願っています。

ヴリーツェン友好交流

宇宙に想いを馳せて(平成29年7月1日号掲載)

もうすぐ子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきます。私の少年時代の夏休みというと、昼は川でフナ釣りを、夜には星空を眺めるなど、一日中遊んでいたものです。当時の星の輝きは鮮やかで、夢中になって観ていたことを今でも思い出します。

子どもたちの宇宙への興味は、今も昔も変わりません。本市には、宇宙や科学を学べる「こども科学館(コニカミノルタ サイエンスドーム)」があります。平成元年に開館した同施設は、国内でも有数のプラネタリウムを併設しています。このたび、市制100周年記念事業として、展示物やプラネタリウムをリニューアルし、7月22日にオープンします。

全長11メートルの国際宇宙ステーションの模型は、JAXAから譲り受けたもので、新しい見どころのひとつです。夏休みには、友達や家族とご一緒に足を運び、楽しんでもらいたいと思います。

さまざまな体験が「なぜ」という疑問や好奇心を引き出します。本市は、JAXAと「宇宙航空教育活動に関する協定」を結び、八王子「宇宙の学校」などで、子どもたちが科学に触れるきっかけづくりを進めているところです。これからも、学校の授業だけでは得られない体験学習の場を提供してまいります。八王子で育った子どもたちが、将来、宇宙飛行士や科学者をめざして、世界へ羽ばたいていくことを期待しています。

サイエンスドームISS10分の1模型

新たな連携に向けて(平成29年6月1日号掲載)

5月13日に浅川の河川敷で総合水防訓練を実施しました。河川の氾濫や、土砂災害が全国で発生しており、その被害を最小限にすることが課題となっています。市はこれまでも地域の危険箇所をハザードマップなどでお知らせしていますが、このたび新たに国のモデル事業である「リアルタイムハザードマップ」の作成を始めます。

このマップは、気象情報や河川の水位センサーの情報をもとに、市民の皆さんが携帯電話などで、即時に水害発生の危険な場所を把握できるようにするものです。作成にあたっては、市内の大学と企業が協力し、川や水路の増水などの影響を分析するAI(人工知能)を活用します。予測が難しい水害などの災害時に迅速に対応できるとともに、市民の皆さんの安全につながるものと大いに期待しています。

今回のモデル事業の他にも、本市は大学や企業と地域活性化に向けた連携協定を締結しています。大学や企業は、地域を豊かにする、まちづくりの大切なパートナーであり、協力関係を深めていくことが重要です。

本市は、優れた技術を持った企業が多く立地すると同時に、全国有数の学園都市でもあります。これからも、多くの可能性が花開くよう、新たな連携に向けた取り組みを続けてまいります。
IOT協定締結式

スポーツの感動(平成29年5月1日号掲載)

1964年の東京オリンピック・パラリンピックで、本市は自転車競技のロードレース・トラックレースの会場となりました。世界中から選手・観客を温かく迎えた「おもてなし」の気持ちは、熱いレースの記憶とともに、今も親切運動や環境美化運動など「レガシー(遺産)」として息づいています。

5月6・7日に「IFSCボルダリングワールドカップ八王子2017」がエスフォルタアリーナで開催されます。東京2020オリンピックの追加種目になったボルダリングは、日本人選手が世界トップで活躍している注目のスポーツです。世界の20カ国以上から集まる一流選手による熱い戦いが、今からとても楽しみであり、「おもてなし」を発揮するチャンスととらえています。

当日は、多くの子どもたちを観戦に招待しています。大会はスポーツへの関心を深める絶好の機会です。世界水準のパフォーマンスに触れて、子どもたちに、スポーツを観る楽しさを体感してもらいたいと思います。

今回のワールドカップで、市民とともにスポーツの感動を分かちあうことができたら、これ以上の成功はありません。スポーツがより身近に感じられるまちに――スポーツの力で八王子を盛り上げ、市民の皆さんが健康でいきいきと暮らせるまちづくりを進めてまいります。
ボルダリングワールドカップ

皆さんとともに描く「八王子の未来図」(平成29年4月1日号掲載)

新年度がスタートしました。

29年度予算では、子どもと子育て世帯を支援する施策を一つの柱としています。中でも、昨年度から始めた「八王子版ネウボラ」事業では、子どもを産み、育てることに関するあらゆるご相談にワンストップで応えるコールセンターを新設し、安心して子育てできる環境を整えていきます。市制施行100周年という節目の年だからこそ、次の100年を見据え、人やまちの未来に投資する事業を、着実に進めたいと思っています。

まちの発展のためには、住んでいる方にまちへの愛着を感じていただくことはもちろん、市外の方にも、八王子を訪れてみたい、暮らしてみたい場所として、選んでいただくことが重要です。そこで先月、市ホームページに八王子で暮らす魅力を発信する特設サイト「都会にないもの 田舎にないもの ここにある。」を公開しました。豊かな自然とまちの利便性が共存し、多様な人や店が集まる懐の深さは八王子ならではのもの。多くの方に「ここにある」魅力を再発見していただければと願っています。

これから1年間、100周年記念事業として、自然、文化など8つのテーマでビジョンフォーラムを展開します。このフォーラムで、市民の皆さん、そして無限の可能性をもつ子どもたちとともに、100年先の「八王子の未来図」を描くことを楽しみにしています。

特設サイトイメージ

住み慣れたこのまちで(平成29年3月1日号掲載)

市役所の売店や道の駅では、障害のある方が作ったパンやお菓子、木のおもちゃなどを購入することができます。これらの商品は、一つひとつ丁寧に作られたものばかり。実際に味わい、使ってみると、その良さがお分かりいただけるのではないでしょうか。

障害のある方が地域で自立するには、働く場所や、労働に見合った賃金、そして何よりも、周囲の理解が必要です。雇用者である企業や一緒に働く人たち、消費者の理解こそが、自立への一歩を後押しするのだと思います。

本市では、平成28年度から「障害者支援企業等表彰制度」を始めました。これは、障害者雇用や施設からの物品の調達など、障害のある方の働く環境を積極的に支えている企業の取り組みを広めていきたいという思いから、創設したものです。14社を選定し、先日初めての表彰式を行いました。

障害者手帳をお持ちの市民は約2万4千人。中には、外見からは障害の有無がわからない方もいます。手帳をお持ちでなくても配慮を必要としている方もいます。障害は決して特別なことではないのです。住み慣れたまちで安心して暮らしていくことは、ごく当たり前のこと。私たち一人ひとりが周囲の人に関心を持ち、行動することで、誰もが住みやすく、生きやすいまちになっていくと強く感じています。

心を込めてパンを作る障害者の皆さん

若者が夢や希望を持てる社会に(平成29年2月1日号掲載)

1月9日、オリンパスホールで成人式を開催しました。新成人の門出を祝いたいと集まった実行委員会のメンバーの企画・進行により、厳かに式典が執り行われました。

式当日には、オリンピックフラッグ・パラリンピックフラッグをお披露目する歓迎セレモニーも実施されました。これは、都内全62区市町村と被災地をフラッグが巡回し、東京2020大会に向けて気運を醸成するものです。届けてくれたのは、女子競泳メダリストで、本市100年応援団の一人でもある田中雅美(たなかまさみ)さん。新成人の晴れ舞台に華を添えていただきました。

本市では、学生たちが市政に提案する「学生発表会」が毎年開催されており、その発想の斬新さにいつも驚かされています。また、地域の活性化のために、中心となって活動している若者たちに出会う機会もあり、次世代の担い手が育っていると実感しています。

夢や希望に向かって挑戦し続ける若者たちの情熱は、これからの八王子の発展に欠かせない原動力です。若者たちの声に耳を傾け、挑戦を支えていく―そんな流れが社会全体に広がってほしいと思います。新成人の晴れやかな笑顔の先に、幸多きことを心から願っております。

新成人の未来に幸多きことを願って

八王子、新たな100年の輝きへ(平成29年1月1日号掲載)

彩り豊かな百年の歴史を積み重ねてきた八王子は、新たな100年の幕開けの時を迎えました。市制100周年、この記念すべき年を、市長として迎えられたことに、感慨もひとしおです。

市民の皆さんからご提供いただいた貴重な写真とともに、まちの大切な記憶に触れることができるパネルキャラバンを、1月末まで開催しています。数ある写真の中で、甲州街道の歩行者天国はとても懐かしく、子どもの頃家族で買い物に訪れたことを思い出します。

この100年で、本市は9町村との合併を経て、人口は約4万人から58万人へと増加し、一昨年には中核市に移行しました。日本経済が飛躍的に成長を遂げた高度成長期には、交通網の整備、企業立地、宅地開発が進み、多くの大学進出により全国有数の学園都市となりました。年々まちが変貌していく当時のようすを、今でも鮮明に覚えています。新たに生まれた人の流れが原動力となり、本市は首都圏の中核都市として発展してきたのです。

一方で、高尾山などの恵まれた自然環境や、歴史に育まれてきた地域の祭や伝統芸能、そして何より、まちを愛する市民の皆さんの営みは、いつまでも変わらぬ本市の宝です。

歴史の節目となる特別なこの年を、市民の皆さんとともにお祝いし、夢と希望に満ちた輝きの100年に向けて、着実に歩みを進めてまいります。

新たな100年の幕開け

人々の心に生き続けるDr.コエヌマ(平成28年12月1日号掲載)

本市出身の医師・肥沼信次(こえぬまのぶつぐ)博士が、第二次世界大戦の終戦直後に命を賭()して感染症患者の治療にあたった地、ドイツ・ヴリーツェン市。本市の市制100周年記念事業として、このまちに海外友好交流都市の協定締結を提案するため、11月に私の親書を託した訪問団を派遣しました。

同市の名誉市民である「Dr.コエヌマ」は、現地では特別な存在です。公園やスポーツ大会の名称に「コエヌマ」が冠せられているほか、学校の道徳の授業にも取り上げられています。

八王子にも肥沼博士の功績を今に伝える活動を続けている市民団体や学校があります。中でも八王子高校は同市の聖ヨハニッター高校と姉妹校として交流を続けてきました。両市の橋渡し役として、同校の藤岡隆史(ふじおかたかし)先生にも訪問団に加わっていただきました。現地で温かい歓迎を受けた訪問団は、ジーベルト市長の「両市が深くつながっていくために具体的な話をしていきたい」という力強い言葉を持ち帰ってくれました。

遠い異国の地で人々に尽くした肥沼博士は、70年経っ今でも多くの人々に敬愛され続けています。博士が生まれた八王子と、その生涯を終えたヴリーツェンが新たな関係を築くことにより、本市の偉人の功績を、特に若い世代に伝えていきたいと思います。

ヴリーツェン市訪問写真

次世代に伝えたい思い(平成28年11月1日号掲載)

10月12日、リオデジャネイロオリンピック柔道女子52kg級で見事銅メダルを獲得した中村美里選手に、本市初の市民栄誉章を贈呈しました。文化、スポーツなどの分野で国際的に高い業績を残した方を顕彰するものであり、中村選手の快挙に心から敬意を表します。

4年後の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、東京2020参画プログラムが動き出しています。これは、大会を一過性のイベントとするのではなく、様々な分野で気運を醸成し、大会終了後もレガシー(遺産)を次世代に継承していく取り組みです。11月26日・27日の2日間にわたり開催する「多摩伝統文化フェスティバル」は、多摩地域の伝統芸能が八王子駅北口周辺に集まるイベントであり、同プログラムとして本市で初めてオリンピック・パラリンピック組織委員会から認証されました。

八王子には、150年を超える歴史をもつ車人形や、八王子まつりの祭囃子、八王子芸妓衆など、独自の伝統文化があります。長く受け継がれ、継承に尽力されている方々のご努力があるからこそ、本市でのイベント開催につながったものと感謝しています。

来年100周年を迎える本市では、今後も様々な記念事業を展開します。多くの市民に参加していただき、共に創り上げる喜びを味わい、伝統文化に触れ大切に伝えていく契機となることを願っています。

市民栄誉章を贈呈

北条氏の縁がつなぐ新たな都市間交流(平成28年10月1日号掲載)

市制施行記念日である10月1日、本市は新たに神奈川県小田原市・埼玉県寄居町と姉妹都市の盟約を締結します。

両市町とはこれまで、「小田原北條五代祭り」や「寄居北條まつり」、そして本市の「元八王子北條氏照まつり」に、甲冑姿の市民・町民の皆さんが互いに参加するなど、活発な交流が行われてきました。本市の市制100周年を目前に控えた今年、長年続いている交流をこれからも大切にしていきたいという思いで、本市から盟約締結の提案をさせていただきました。

小田原城主(小田原市)の氏政、八王子城主の氏照、鉢形城主(寄居町)の氏邦たち兄弟は、戦国の世にあっても争うことなく手を携え、それぞれのまちの発展に尽くしたと言われています。

奇しくも今年、八王子城跡は架け替え工事を終えた曳橋の開通や、大河ドラマ「真田丸」の効果もあって来訪者が増えており、内外から注目を集めています。三都市を結ぶ交通の要である圏央道が整備された正に今、新たな都市間交流を進めていく好機が到来したと言えるでしょう。

戦国の世から長い時を経て再び、北条氏の縁によって結ばれた姉妹都市。互いに連携し、より一層の親交を深めることで、お互いの魅力を高め、三都市のさらなる発展につながることを切に願っています。

姉妹都市盟約締結式のようす

市民が一つになった熱い夏(平成28年9月1日号掲載)

今年の夏は、例年にない特別な夏でした。

8月6日、100周年プレ記念事業である八王子まつりの民踊流しで、ギネス世界記録に挑戦、「最多人数で踊る盆踊り」として見事認定されたのです。「太陽おどり」を参加者2130人で踊った光景はまさに圧巻そのもの。これは、関係者の皆さんの大変な努力と、踊り手の皆さんの長期間にわたる練習の賜物(たまもの)であり、心から敬意を表します。

そして、八王子高校が全国高校野球西東京大会を制し、市内から初の甲子園出場を果たしました。この快挙を祝う横断幕やポスターが街中にあふれ、テレビニュースでもたくさんの喜びの声が紹介されるなど、市全体が祝福ムードに包まれました。

1回戦当日は私も甲子園に駆けつけ、応援団とともにスタンドから夢中で声援を送りました。残念ながら初戦突破はなりませんでしたが、堂々と戦った「ありんこ軍団」の最後まで諦めない姿と、一つになって応援したという一体感は、忘れられないものとなりました。彼らの今後の飛躍に期待しています。

どちらの出来事も、一人ひとりの力の結晶であり、100周年を前に長く記憶に残る印象的なものとなりました。今後展開していく記念事業でも、市民の皆さんと多くの喜びを分かち合いたい、そんな思いでいっぱいです。

八王子高校野球部

八王子の未来にスポーツの力を(平成28年8月1日号掲載)

平成29年の市制100周年を迎えるにあたり、本市ゆかりの著名人による「100年応援団」が結成されました。団長に就任した歌手の北島三郎(きたじまさぶろう)さんは「歌で八王子を応援したい」と力強く決意を語ってくださいました。各界で活躍中の団員の皆さんには、それぞれの活動の中で本市の100周年を広くPRしていただきます。

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックがまもなく開幕しますが、本市出身の出場選手の方々にも応援団への参加をお願いしました。八王子に縁のある選手たちの今大会での活躍を大いに期待し、市民の皆さんとともに声援を送りたいと思います。

アスリートたちの躍動を目の当たりにして勇気や感動が生まれる、それがスポーツの力です。同じく応援団員の一人であるシドニーオリンピック水泳銅メダリスト田中雅美(たなかまさみ)さんからいただいた「スポーツしやすいまちになることで、市民が健康になれば」とのコメントには、わが意を得たりの思いです。

本市では既に、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みを始めています。東京大会の気運を高めながら、障害の有無に関わらず、誰もがスポーツに親しめる環境整備を進めます。市民がスポーツを身近に感じ、元気に暮らせるまち、そんな八王子の未来を思い描いています。

100年応援団

地域と企業のつながりで高めるまちの魅力(平成28年7月1日号掲載)

夏の風物詩、高校野球の西東京大会がいよいよ始まります。今年も、甲子園を目指す球児達の気迫あふれるプレーに、多くのドラマが生まれることでしょう。この大会を目標に、これまで厳しい練習を積んできた皆さんの健闘を祈ります。

熱戦の舞台となる市民球場は、このたび大和ハウス工業株式会社がネーミングライツを取得し、6月から愛称を「ダイワハウススタジアム八王子」に変更しました。企業が地域のスポーツ振興に貢献していただくのは大変ありがたいことであり、新しい愛称が一日も早く市民の皆さんの間で定着し、地域にとっても企業にとってもよりよい効果をもたらすことを期待しています。

本市は、都心からのアクセスの良さや、住環境などが評価され、高度な技術を持つ多くの企業が集積しています。近年では研究拠点の新設・増設が続いており、メディアからも注目されています。知名度の高い企業の新たな立地先として本市が選ばれることで、市全体のイメージが向上し、雇用や税収、交流人口の増加につながる好循環が見込めます。

企業が経済活動のみならず、環境保全や教育などの社会貢献により、地域での存在感を増しています。地域を愛し、地域に愛される企業が増え、そのつながりによって、まちの魅力が高まることを望んでいます。

大和ハウススタジアム八王子

子どもたちの健やかな成長を願って(平成28年6月1日号掲載)

4月から本市では、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援を行う「八王子版ネウボラ」をスタートしました。フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する「ネウボラ」には、妊婦一人ひとりに寄り添い出産や育児に対する不安を少しでも取り除いてほしいという思いが込められています。保健師などの専門職が妊婦の皆さんと面談するほか、多摩産材の木のおもちゃなどを詰め合わせた「はちベビギフト」を贈るなど、子どもたちの健やかな成長を願う本市ならではの支援を展開しています。

妊婦面談を利用された方からは「相談できるところがあると知って安心した」「産後のイメージを持てた」などの声も。一人ひとり丁寧に対応し、多くの妊娠中の女性に、安心して出産・子育てをしていただきたいと思います。

また、待機児童解消に向けた取り組みにも力を注いでいます。毎年着実に保育定員を拡大してきた結果、保育所の待機児童数は6年連続での減少となりました。一方で、増加を続けている学童保育所の待機児童のために、放課後に子どもたちが安心して過ごせる居場所を整える新たな取り組みをはじめています。

子どもたちが大人になってからも住み続け、子育てをしたいと思えるまち――それが私の理想です。

はちベビギフト

防災・減災への取り組みを(平成28年5月1日号掲載)

4月14日以降、熊本県を中心に発生している大地震の被害の全容が、日を追うごとに明らかになってきました。大きな揺れを伴う余震も長く続き、被災者の皆様の疲労は相当のものと思われます。心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

本市では、この地震で被災した熊本市に対し、必要とされる支援物資を確認のうえ、トラック1台分の飲料水・非常食を18日にお送りしました。また、今号の広報で、市の義援金窓口や、災害ボランティア活動を支援するための社会福祉協議会の募金について情報を掲載しています。既に市民の皆様から多くの善意が届いておりますが、引き続きさらなるご協力をお願いいたします。

今回大きな被害をもたらした地震は夜間に発生しており、停電が続く中、救助活動自体が困難な状況でした。また、支援物資が被災者のもとに届くまで、時間がかかっているようです。一週間程度の水・食糧の備蓄、懐中電灯やラジオといった避難用品の準備、家具の転倒防止器具の設置など、日頃の備えの重要性を痛感いたしました。

今後、被災地のニーズを把握しながら、支援を継続していくとともに、この地震を機に、本市でも改めて防災・減災への取り組みを進めてまいります。

支援物資を搬送

いよいよ100周年記念事業がスタート(平成28年4月1日号掲載)

満開の桜でまちが鮮やかに色づく中、新年度がスタートしました。平成29年は、本市が市制施行100周年を迎える年であり、この4月から2か年に渡る記念事業がいよいよ始まります。全市を挙げて、この節目の年を祝っていく気運を醸成してまいります。

記念事業の一つとして、平成29年度に「全国都市緑化はちおうじフェア」の開催が決定しています。市内各地を花と緑で彩り、「人の生活と自然の営みの調和のとれたみどり豊かなまち」を体感できるよう、会場づくりを進めていきます。

また、今年度は100周年にちなんで、100のイベントを開催します。これらは、日頃から地域のために活動されている方をはじめ、多くの市民の皆様とともに創り上げていくもので、この豊かな市民力・地域力は、未来へ継承していく、本市の大切な財産であると思っています。記念事業が、ふるさと八王子への愛着を深めるとともに、本市の魅力を全国に発信する絶好の機会となり、市外から多くの方が本市を訪れるきっかけになるものと確信しています。

百年の歴史に彩られた本市は、これからの100年の輝きに向け、新たな歴史を刻んでいきます。そして、市民の皆様とともに、未来につながる魅力あふれる八王子を創造していきたいと心から願っております。

100周年ロゴマーク

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