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平成27年フォーカスはちおうじ人

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工学院大学ソーラーカープロジェクトリーダー 大原 聡晃(おおはら さとあき)さん(ホームページ限定公開)

太陽と情熱を原動力に

大原 聡晃さん

オーストラリア大陸、約3,000キロメートルをソーラーカーで縦断し、各国の強豪と競い合う。困難を極める過酷な世界大会を前に、「実力を発揮できるのが楽しみ」と大原さんは力強く語る。

ロボット工学に憧れ工学院大学へ入学。3年生の時に本プロジェクトを知り、迷わず研究室のドアを叩いた。2年前、初出場した前回大会では、日本からチームをサポートしたが、無念の結果に終わり、仲間と共に涙を飲んだ。

リベンジを賭け、寝る間も惜しんで、時にはメンバー同士でぶつかり合いながら作り上げた新マシン。2人乗り以上の実用をめざした新しいクラスにオリジナルの設計で挑み、フクロウに似た外観から「OWL(アウル)」と名付けた。

「メンバーの能力、マシン性能ともに優勝を狙えるレベルまで磨きあげました。あとは油断せず全力を尽くすのみです」。チームの想いと太陽を背に、若きメカニックが世界の舞台を駆け抜ける。

プロフィール

機械工学専攻・修士2年生。総勢78名が所属するプロジェクトのリーダー。車体製作のほか、財務・広報面でも指揮を執る。レース本番ではドライバーも務める。

8月15日号 八王子市遺族会会長 富田 喜代志(とみた きよし)さん

「色あせぬ亡き父への想い」

富田 喜代志さん

戦後70年、遺族会も結成60周年を迎える。37年間にもわたり、慰霊祭など市内外の活動に奔走し続けた富田さんを支えたのは、亡き父への想いだった。

3歳の頃、沖縄に出征し帰らぬ人となった父。「写真を見 夢に出てくる 我が子かな」。戦地から宛てられた32通の手紙には、家族の安全や子どもの成長を願う気持ちが溢れていた。顔すら覚えていない父だが、手紙の中にその優しげな面影を見ることができた。

慰霊のため、45歳で初めて訪れた沖縄。遠く離れた地で戦死した父の無念を思い、涙がこみ上げた。「もうこんな犠牲を出してはいけないんだ」。心の底からそう感じた。

高齢化などにより、遺族会の会員は減少している。自身もこの夏で74歳に。「父が生きていたらと、元気な姿を想像する度、まだまだ休むわけにはいかないと感じます」。平和への願いと追悼の灯を次世代に―決意を語るその眼差しは熱かった。

プロフィール

台町四丁目在住。幼少期に八王子空襲で家を焼け出され、戦後も貧しい生活を経験した。5年前、遺族会会長に就任。現在は、孫・ひ孫世代に継承すべく青年部の立ち上げに尽力している。

7月15日号 「八王子空襲」ドキュメンタリー映像作成 平木場 大器(ひらこば たいき)さん

「想いをつなげ ぼくらの手で」

平木場 大器さん

きっかけは10分の映像だった。八王子空襲を生き延びた人々のドキュメンタリー番組。自分が空襲の事実すら知らなかったことに愕然とした。「何故こんな悲劇が起きたのか。自分なりの答えを探したい」とゼミの企画テーマに選んだ。
しかし空襲当時の記憶を持つ語り部は年々減少。取材は難航し、やっと引き受けてくれる人を見つけた頃には2か月が経っていた。体験者が「うれしい、私たちの想いをつないでいける人に出会えた」と喜び、時に涙をにじませ話す姿に、身が引き締まる思いがした。空襲の記憶を風化させてはならない。そのために自分は何ができるのか。強く考えた瞬間だった。
完成は今夏を予定。膨大な取材資料をどうまとめるか、最後まで試行錯誤を重ねる。「戦争を知らない若い世代にこそ伝えたい。考えるきっかけにできたら」受け止めた想いと向き合いながら、模索の日々は続く。

プロフィール

中央大学ジャーナリスト育成ゼミの3年生。映像は企画・編集を手がけ、ゼミ生と協力して制作。平和展で8月2日開催の講演会での上映に向け、連日取材現場を駆け回る。

6月15日号 農業者 澤井 保人(さわい やすと)さん

「アイガモとともに米の安心を求めて」

澤井保人さん

アイガモを水田に放し、除草や害虫駆除を行う合鴨農法。都内で唯一実践している澤井さんは「安心して食べてもらえる米作りを求め、たどり着いたのがこの農法でした」と話す。

平成4年にドイツで人と環境に優しい農業を学び、新たな農法への挑戦を決意した。当時はまだ少なかった資料をもとに、ほぼ独学で合鴨農法を研究。試行錯誤を重ねながらノウハウを蓄積し、今年で23年目を迎える。

安全でエコな一方、追加の餌や害獣除けの柵の用意など、一際手間がかかる。アライグマに侵入され、アイガモが激減してしまったことも。その時は収穫までの間、手作業で雑草を取り除いた。「農薬を使えば効率的に収穫できます。しかし、消費者の安心に近道はありません」。

6月14日は雛を水田に放つ「田んぼデビュー」の日。安全と安心を追及した米作りが、今年もいよいよ始まる。

プロフィール

12代目として高月町の農場を家族と経営する54歳。「TOKYO X(豚)」の飼育や、小麦・野菜の栽培も手がける。「田んぼデビュー」の際は、小学校などから見学者を受け入れている。

5月15日号 ロックバンド「ニューロティカ」ボーカル イノウエ アツシさん

「ロックとお菓子でみんなに笑顔を」

イノウエアツシさん

ひょうきんなピエロ姿がトレードマーク。「あっちゃん」がライブステージに立つと、大歓声が沸き起こる。飾らない歌詞とコミカルなパフォーマンス、愛嬌ある人柄に影響を受けるアーティストも少なくない。
「友人に誘われて、勢いで始めた」というバンドは、結成30年を迎え、今やライブ数は1,700回に。著名人とのコラボや楽曲提供など、活動は多岐に渡る。
パンクロッカーとして全国を飛び回る一方、平日は必ず地元のお菓子屋に帰り、母親と店に立つ。ギャップに驚かされるが、「人に喜んでもらうことがうれしい。お菓子屋もバンドも、だから続けてこられた」と語る。
夢は紅白歌合戦出場。「だって、みんなに喜んでもらいたいから。支えてくれる仲間とファンが財産です」。今週末もみんなに笑顔を届けるため、ピエロの衣装に袖を通す。

プロフィール

本町在住の50歳。生まれも育ちも八王子で、浅川を眺めるのが好き。特徴的なメイクは菓子箱の絵から着想を得た。主演のドキュメンタリー映画が市内劇場で5月23日より公開予定。

3月15日号 学生ボランティア団体「IVOLEA(アイボリー)」代表 石原 聡子(いしはらさとこ)さん

「つないでいく被災地への思い」

石原 聡子さん

東日本大震災から4年。「奇跡の一本松」で全国にその名を知られることとなった岩手県陸前高田市で、石原さんは「IVOLEA」の仲間たちとともに、犠牲者追悼の時を迎えていた。
現地での活動も8回目。大学で学んでいる化学の知識を活かして実験教室を開催するなど、仮設住宅入居者の方々と着実に交流を深めている。「来てくれてうれしいという言葉で、私達も元気をもらえます」と喜びを語る。
被災地の現状を自分の目で確かめようと、入学早々に参加。初めて現地に立った時は、「更地同然となったこの場所で、私にできることは何か」と考えた。熟慮の末に出した答えは「心の支援」だったという。
時が経ち、被災地ボランティアが徐々に減少している中、「自分達にできることを模索しながら、これからも被災地に学生の力を届けていきたいです」と熱い思いを語った。

プロフィール

東京薬科大学3年生。昨年4月から2代目代表として130名のメンバーをまとめている。被災地以外にも市内の保育園などで活動。夢は薬剤師として医療・ヘルスケアに貢献すること。

2月15日号 アローレはちきたFC監督 野口 幸司(のぐち こうじ)さん

「八王子からJリーグをめざして」

野口 幸司さん

地域スポーツクラブが母体となった、社会人サッカークラブ「アローレはちきたFC」。2020年のJリーグ入りをめざし、練習に励んでいる。その新監督に元Jリーガーの野口幸司さんが就任した。
社会人チームゆえの苦労も多いというが、1月18日の監督デビュー戦は見事勝利を収めた。「早急にチームの特徴を掴み、短い練習の中でチームを強化したい」と週2回の練習にも力が入る。
八王子とのかかわりは5年前から。市内を練習拠点とする高校のコーチを務めていたが、現チームの理事長からの「Jリーグ入りを是非ともめざしたい」との熱意に共感し、監督就任を引き受けたという。
3月からは東京都2部リーグが開幕する。「Jリーグ昇格を実現するには、地域が一丸となった活動が必要です」と野口さんは訴える。新生「アローレはちきたFC」の今後の活躍をみんなで応援していこう。

プロフィール

千葉県出身、44歳。現役時代はベルマーレ平塚でプレー。1試合5得点というJリーグ記録を持つ。日本代表にも選ばれたことも。現在はサッカー解説者としても活動している。

1月15日号 全日本学生音楽コンクール声楽部門優勝 足立 歌音(あだち かのん)さん

「大好きな歌をいつまでも」

足立 歌音さん

音楽を志す学生の登竜門「全日本学生音楽コンクール」。足立さんは12月に開催された全国大会の声楽部門・高校の部で、ソプラノの美声が高く評価され、見事1位の栄冠を手にした。「まだ実感が湧きませんが、努力の甲斐がありました」と笑顔で答えた。
「声楽は自身が楽器。毎日の声出しは欠かせません」と、平日は学校の音楽室で一人、練習に励む一方、週末には往復4時間かけて先生のもとで指導を受ける。
初めてコンクールに参加したのは高校1年生の春。「海外研修のチャンスも」との淡い期待は見事に打ち砕かれた。翌年も再チャレンジしたが、周囲との実力差を痛感させられたという。これを契機に本格的なレッスンを積み重ね、今回の結果につながった。
2月にはいよいよ音楽大学を受験する。「これからも声楽の勉強を続け、将来はオペラ歌手をめざしたいです」と、歌への意欲が尽きることはない。

プロフィール

市内在住の帝京大学高等学校3年生。小学生の時から地元のミュージカルに参加したほか、中学時代は合唱部に所属するなど、幼い頃から歌に親しんできた。趣味は観劇。

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