ドイツ・ヴリーツェン市

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ヴリーツェン市に桜並木を贈る募金

肥沼博士を偲び、昨年(2021年)にヴリーツェン市に誕生した「Dr.コエヌマ通り」。同市との交流を進める市民団体が、通りの周辺に桜並木を植樹するための募金を行っています。
詳しくは、以下「桜並木を贈る募金について」をご覧ください。
 

平成29年7月10日、ヴリーツェン市と友好交流協定を締結

公式訪問団及び市民訪問団が現地を訪問

平成29年7月9日から11日にかけて、石森孝志市長ならびに伊藤裕司議長をはじめとする公式訪問団7名と、「Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会」の塚本回子代表をはじめとする市民訪問団7名がヴリーツェン市を訪問しました。

肥沼博士の墓所に献花

献花された墓地 献花をする代表

(写真左:肥沼博士の墓、写真右:墓所の前で手をあわせる塚本回子代表と八王子学園塚本理事長)

調印式の様子

7月10日、ヴリーツェン市庁舎にて、肥沼博士と共に患者の治療にあたっていたフィートラー氏をはじめとする多くのヴリーツェン市民に見守られながら調印式が行われました。

協定書を見せる両市長 乾杯の様子  

(写真左から:スコール議長、石森市長、ジーベルト市長、伊藤議長)

ヴリーツェン市豆知識

概要

  • 人口 約7千人
  • 面積 94.54平方キロメートル
  • 位置 ベルリンから北東へ約70キロメートル
  • 観光名所 マリエン教会、オーダー川流域
  • イベント 堤防の日(5月)、カーニバル(11月)、クリスマスマーケット(12月)

ヴリーツェン市庁舎

 ヴリーツェン市庁舎

市庁舎は、第二次世界大戦後に伝染病医療センターとして利用されていた施設です。
肥沼博士もここで患者の治療に尽力していました。
市庁舎の入口には、博士の功績を讃える銘板が掲げられています。


 市庁舎入口横の銘板

銘板に記されている内容は、以下のとおりです。
「終戦より翌1946年にかけて、この建物において日本人医師・研究者である肥沼信次博士が、チフス患者のための病院を開いた。博士は、ヴリーツェン市の職員をはじめとする多くの支援者とともに、あまたの住民や戦争難民の命を救った。その最中、みずからもこの疫病に罹患し、命を落とした。この建物正面にある記念碑は、肥沼博士の祖国から寄せられた多くのご喜捨にもとづき、同郷人の横尾龍彦氏が2000年に制作したものである。」

肥沼博士記念碑及び顕彰碑

 市庁舎前記念碑及び顕彰碑

市庁舎前の公園には、2000年(平成12年)に、寄付金によって肥沼博士の記念碑及び顕彰碑が設置されました。

市庁舎内にあるコエヌマルーム

コエヌマルーム顔像 

市庁舎内には、「コエヌマルーム」が設置され、博士の顔像や八王子市市民有志によって贈られた千羽鶴が飾られています。

博士の功績を紹介をするパネル
 

その他にも、博士の功績を紹介するパネル、実際に博士が使用していた医療器具が展示されています。

肥沼博士の墓所

 平成28年11月に訪問した博士の墓所

市の中心にあるフリート墓地の一番奥の小高い丘にあり、博士の命日である3月8日には、毎年ヴリーツェン市民の皆さんによって慰霊祭が行われています。
没後70周年となった平成28年3月8日の命日には、多くの八王子市民が作成した千羽鶴2,650羽が墓前に飾られました。

聖ヨハニッターギムナジウム

 聖ヨハニッターギムナジウム

小・中・高一貫校であるこの学校は、八王子高校と、平成21年に姉妹校提携しています。
東日本大震災の際には、当校が集めた義援金6,900ユーロ(約76万円)が八王子高校を通して被災地である岩手県釜石市や陸前高田市、大船渡市に送られました。

Dr.コエヌマ・ビーチパーク

 ビーチバレーボール場

ビーチバレーボール場として整備されたこの公園は、肥沼博士の偉業を讃えて「コエヌマ・ビーチボール・マスターズ」という大会が毎年7月に開催されています。

肥沼信次博士とは

 博士ポートレート

肥沼信次博士【1908年(明治41年)10月9日生まれ】
八王子市中町出身の医師・肥沼信次博士は日本医科大学を卒業後、東京帝国大学放射線医学教室に入局。1937年(昭和12年)にドイツに渡り、フリードリヒ・ヴィルヘルム大学(通称:ベルリン大学、現在のフンボルト大学)放射線医学研究所に入所しました。
第二次世界大戦終戦直後の1945年(昭和20年)9月、当時発疹チフスの蔓延していたヴリーツェン市の伝染病医療センターに唯一の医師として着任し、半年間にわたる献身的な治療により、多くのドイツ人の命を救いました。
しかし、昼夜を問わない激務の末、自身も発疹チフスを発症し、1946年(昭和21年)3月8日、37歳の若さでこの世を去りました。

顕彰碑

平成29年(2017年)には、肥沼博士の功績を後世に伝えるため、市民団体が中心となり、肥沼博士の実家跡の近くである西放射線中町公園(八王子市中町9)内に顕彰碑が設置され、市に寄贈されました。

地図

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市民活動推進部多文化共生推進課
〒192-8501 八王子市元本郷町三丁目24番1号
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