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腸管出血性大腸菌感染症について

更新日:平成29年9月14日

ページID:P0002826

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腸管出血性大腸菌感染症とは

大腸菌は人間や家畜の腸の中に存在しており、そのほとんどが無害です。ただし、一部の大腸菌は下痢等の腹部の症状を起こすものがあり、「病原性大腸菌」と呼ばれています。その病原性大腸菌のうち、毒素を出して出血を伴う腸炎や、重大な合併症を引き起こすものが「腸管出血性大腸菌」です。

大腸菌は菌の抗原の種類によって分類されています。O157(オーイチゴナナ)は腸管出血性大腸菌の1つであり、病気を引き起こす最も代表的な細菌です。そのほかO26、O111など多くの種類があります。

多くの細菌性食中毒では原因菌を100万個単位で摂取しないと発症しませんが、「腸管出血性大腸菌」は強い感染力を持っており、100個程度で発症する可能性があります。また、子供や高齢者は感染すると重症化しやすいと言われています。腸管出血性大腸菌は、腹痛・下痢・血便などを主症状とする腸管感染症を起こします。

八王子市の届け出数は平成27年は19件、平成28年は14件で、都内では平成27年は335件、平成28年は452件でした。平成29年9月10日までの届け出数は八王子市で13件、都内で358件と大変多くなっています。全国でも届け出数が増加しており、重症化や死亡された方の報告もあります。

夏季に多く発生し、患者は乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層にみられます。

症状

典型的な症状として、2日から9日(多くは2日から5日)の潜伏期間の後、激しい腹痛を伴う頻回の水様便、続いて血便が見られます(血便は出血に近い場合もあります)。発熱は多くの場合37度台と軽度です。症状は、まったく無症状の方から、重症の方まで様々です。

発症者の約5パーセントが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)などの合併症を起こし、時には死亡することもあります。

感染防止

腸管出血性大腸菌感染症の感染経路は経口感染です。 菌に汚染された食品等を喫食することにより感染します。また、患者の便や菌のついたものに触れた後、手洗いを十分に行わなかったなどから、人から人への感染を起こす可能性があります。

菌に汚染した可能性のある場所は適切な方法で消毒を行う必要があります。

市民の皆様へ(外食や調理の際の注意)

  • 肉の生食(レバ刺しやユッケなど)はやめましょう。加熱は食品内部まで十分に加熱しましょう。
  • 肉を焼くときの取り箸やトングなどは専用にして、口に入れないよう注意しましょう。
  • 生野菜はよく洗い、ハンバーグなどは中心部まで十分に加熱しましょう。(十分に加熱できたかどうかの目安として、ハンバーグの中心から透明の肉汁が出ることを確認します)
  • 調理の時、手指はこまめに洗いましょう。特に、生肉を扱った手指は、他の食材や器具に触る前に、石鹸で十分に洗いましょう。
  • 生肉を扱った調理器具は、使用後すぐに洗剤で洗い、熱湯等で消毒してから、他の調理に使いましょう。

市民の皆様へ(食事・調理以外の注意)

  • トイレの後、調理・食事の前に石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
  • 動物に接した後は、石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
  • 介護をする場合は、下痢便に触れないように使い捨て手袋を使い、はずした後も十分に手を洗いましょう。
  • 下痢症状のあるときは入浴の順番は最後にし、シャワーを使いましょう。
  • 下痢症状のあるときは、プール(特に子供用簡易プール)の使用は控えましょう。
  • 症状がある場合は、無理をして登園や登校・出勤をせず医療機関を受診をしましょう。

医療機関の医師の皆様へ

  • 腸管出血性大腸菌感染症と診断された際には、すぐに八王子市保健所に発生届の提出(FAX)をお願いいたします。夜間・休日の場合には東京都感染症医療情報センター”ひまわり”をご利用ください。
  • 感染予防策や治療法等については、「溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン」(溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン作成班編集)(http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0182/G0000665/0001)等もご活用ください。

集団で生活する施設の職員の皆様へ

  • 利用者及び職員の健康状態の確認が、感染拡大防止には大変重要です。集団感染を未然に防ぐ、または早期に探知し対策を取ることが鍵となります。
  • 食事の提供等、飲食の前には手洗いを必ずしましょう。
  • 排泄の介助(オムツ交換等)をする際は、手袋の使用と1行為1手洗いが基本です。使用する道具や実施場所、実施手順等を再確認しましょう。
  • 平常時の清掃に加え、有症状者がいる場合には適切な消毒を実施しましょう。トイレのドアノブ、手洗い水道の蛇口、手すり等の有症状者が触れる可能性のある場所を重点的に実施しましょう。

このページに掲載されている情報のお問い合わせ先

健康部(八王子市保健所)保健対策課 感染症対策担当
〒192-0083 八王子市旭町13番18号
電話:042-645-5195 
ファックス:042-644-9100

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